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早朝ウォーキング

ーアカボシゴマダラ

夫婦揃って始めた早朝ウォーキング。24日朝、その途中で、見かけないチョウを見つける。早起きは三文の徳。嬉々とスマートフォンで撮影し、調べてみると、アカボシゴマダラというチョウらしい。ただ日本在来の生態系を損ねる、あるいはその恐れがある「特定外来生物」という。奥さんに撮った動画を見せた後、それを伝えると、「げっ!」と渋い表情で一言。テンションが一気に下がったようだ。

特定外来生物

この蝶ははねの外縁部の後ろに赤い斑紋があり、とても綺麗だ。見つけたときは樹液を探していたのか、黄色い口吻こうふんを伸ばし、印象に残る。当初、アゲハチョウかと思っていたが、どこが雰囲気が違うので、あらためて調べ、アカボシゴマダラであることを知った。

そもそも中国や台湾に分布し、日本にいなかったチョウらしい。ただ、1995年に埼玉県で見つかって以降、関東地方を中心に見かけられるようになり、今や、中部・関西地方でも見つかり、富士山山頂で撮影された事例がある。幼虫期の食草が、オオムラサキなど日本の在来種とかぶるそうだ。

分布が急速に広がった背景には、アカボシゴマダラを飼うなどしていた人が、それを野に放つ"放蝶ほうちょうゲリラ"があるとの指摘が多い。うまく共存してくれるなど、そんな都合良くいくわけがない。在来種は常に淘汰とうたされる恐れが付きまとう。あらためて無責任な飼育に対する腹立たしさが募る。

モチベーション

"巣ごもり"による運動不足改善に向け、夫婦揃って早朝ウォーキングを始めて以降、まだ日は浅い。そんな中、早起きして見かけないチョウの見つけたことにはしゃいだが、思わぬ現実を突きつけられ、内心ひどくガッカリした。それをよそに、奥さんのウォーキングへのやる気は落ちていない。

体重がわずかに減ったらしい。その喜びが心を支えているようだ。

(写真:早朝ウォーキングの途中に見つけたアカボシゴマダラ=りす撮影)

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