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"青魚イップス"

ーサバ缶に感じる緊張・不安

10月23日ー。いつもと変わりない週末の一日。ちょっと遅めの朝食。食卓にご飯、みそ汁、揚げ豆腐を使った炒め物、それに小鉢に入れたサバ缶が載る。ご飯、みそ汁、炒め物はいい。ただ、サバ缶に幾らかギョッとする。サバやサンマなど、青魚に付くアニサキスなどの寄生虫が、わが夫婦で話題になった矢先のことだ。その上でのサバ缶である。奥さんには、幾らか引いてしまった失礼に目をつぶっていただきたい。

関連リンク(連載『秋の味覚の風変りな楽しみ方』シリーズ):「サンマの塩焼きと"赤い糸"」「サンマの内臓

"勇者"だった過去

サバやサンマなど青魚には、かなりの確率でアニサキスなどの寄生虫がいる。それをこれまで知らなかったわけでは決してない。その上で、この白っぽいブニブニしたひも状のものは何だろうと、はしでつまみ上げながら、口に放り込んだ経験は幾度もある。

今からすれば、過去の自分はとんでもない"勇者"だ。もちろん、加熱・冷凍処理すれば、食べたとしても人体に影響はないことも十分に承知している。とはいえ、これまでの同じように、面倒だから取り除かずに食べていいやとは現時点では思えない。

インターネットを通じ、誤ってアニサキスを生きたまま食べて食中毒になった人の談話や内臓の写真などを数多く見聞きしたからだろう。緊張や不安などで、それまでスムーズにできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害を「イップス」という。これは"青魚イップス"に違いない。

しばらくリハビリが必要。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材など基にりす作成)

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