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サンマの内臓

ー秋の味覚の風変りな楽しみ方

サンマの内臓は美味しいらしい。新鮮なサンマで、しっかり火を通すという条件付きらしいが。魚の内臓と言えば、どうしても苦いイメージがつきまとうので、正直なところ、半信半疑。とはいえ、旨いという声があるのなら、試してみる価値はある。奥さんも興味津々のようだ。秋の味覚・サンマー。今年は一風変わった楽しみ方ができそうだ。

「無胃魚」

インターネットによると、サンマは胃がなく「無胃魚」と呼ばれるという。食べたものを短時間で消化して排泄できるそうだ。日中にプランクトンを食べ、夜は何も食べない。「サンマ漁は夜間に行われるため、獲れたサンマの内臓は空っぽの状態。ほかの魚と比べると苦味がない」とのことだ。

魚の内臓は苦いという印象が濃い。ただ、アンコウの肝などは美味しい。敢えて食べようとした記憶はないが、調べてみると、マダイ、マダラ、ヒラメ、ワラサ、ウマヅラ・ウスバハギ、カレイなども肝を使った料理が楽しめるそうだ。こうなると、先入観を捨ててチャレンジしてみたくなる。

大切なのは、新鮮なサンマを調達できるかだ。見分け方のポイントは3点という。「口先と尾が黄色いもの」「腹が太くてハリがある」「黒目の周りが透明で澄んでいる」。この辺りについては、奥さんの目利き力にすべてがかかる。不安しかない。調理は塩焼きが良いようだ。

垂涎

もっとも、新鮮なサンマを手に入れられれば、敢えて内臓を食べなくても、塩焼きにして普通に食べるだけで幸せだ。焼きたてのサンマにはしを載せると、ジュワッとあふれる脂。熱々の身をハフハフと口に入れ、炊きたてのご飯とかけ込む。思い浮かべるだけで、よだれが出てきそうになる。

ビバ!秋の味覚。ビバ!サンマ。(続く)

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材など基にりす作成)

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