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今年初のモンシロチョウ

ー乖離する幻想と現実

通勤中、菜の花の周りにモンシロチョウがヒラヒラと舞っているのを見かけた。2021年初めてのモンシロチョウだ。花の黄色と茎の緑色、それにチョウの白のコントラストが実に春らしい。勤務前の寒く沈んだ心に、暖かな一筋の光が差し込み、癒された感じがした。

みなぎる性欲

モンシロチョウに小話でもないかと、インターネットを探る。すると、こんな話を見つけた。キャベツ畑を飛び回るモンシロチョウのほとんどは雄という。蛹から羽化してくる雌と交尾しようと、雄が待ち構えているそうだ。お盛んで結構なことだ。

そこで、ふと思う。その逸話が菜の花の周りを飛ぶモンシロチョウにも当てはまる場合、性欲みなぎるモンシロチョウに癒されたことになる。チョウに人間のモラルを押し付けても意味がない。ただ、心のどこかに、わずかながらも引っ掛かりが生まれる。

モンシロチョウにまつわる幻想と現実。薄れる癒し効果。りすの独り言。

(写真:菜の花とモンシロチョウ=フリー素材を元にりす作成)

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