ー携帯扇風機

父親が携帯扇風機に興味があると知って驚いた。少しでも涼しいようであれば、使ってみたいようだ。奥さんと携帯扇風機の購入について盛り上がったタイミングだったので、わが家に隠しカメラ・マイクの存在も疑ったが、面倒くさがりの父がそんなことをするはずもない。思考が似ているというか、この親にしてこの子ありというか、偶然の一致がどうにも恥ずかしい。

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前触れなく

「携帯扇風機をどう思う？」ー。前触れもなく父が意見を求めてきた。先日、父、母、それに奥さんと揃って喫茶店にコーヒーを飲みに行ったときのことだ。使ったことがないので分からない。ただ以前に比べて使っている人が増えていると感想をいうにとどまった。

どうやら実家の冷房の効きが良くないらしく、あまりの暑さに干からびそうらしい。そこで思い浮かんだのが携帯扇風機とか。父と会う前日に、奥さんと携帯扇風機について侃侃諤諤とやったばかりだったので、そのタイミングの良さに驚き、一瞬戸惑う。

ゆとりなく

一口に携帯扇風機と行っても、値段はピンキリ。できることなら、安くて効果がある製品を使ってもらいたい。ここは実験台として、わが家で試しに使ってみることにする。当初、奥さんと一緒に選ぼうと思っていたが、それほど悠長に構えている時間はないらしい。

父に煽られる形で、わが家の携帯扇風機購入計画がにわかに動きだした。

（トップ写真：携帯扇風機に興味津々の父＝りす作成）

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