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追憶のタカセ洋菓子

ーGWプランに秘策あり(2)

ゴールデンウィーク(GW)を楽しむ秘策と言っても、それほど大それたものではない。安心・安全、近場、簡単の「安・近・単」という方針に沿って、いかにも奥さんが好きそうなランチやカフェを見つけ、ひたすら付き合うだけだ。自宅からそれほど遠くない距離で、ケーキが美味しく、新型コロナウイルス感染症対策がしっかりしているカフェを奥さんと一緒になって探す。拍子抜けするほど、目当てのお店はあっさり見つかった。JR池袋駅東口すぐ近くのタカセ洋菓子(池袋本店、東京都豊島区)だ。

連載『GWプランに秘策あり』シリーズ:「(1)ーカギ握る『安・近・単』

懐かしさ

1920年(大正9年)創業のタカセ洋菓子は、自宅からドア・ツー・ドアで30分圏内にある。古くて趣きがあるビルで、1階はパンや洋菓子を売っている。2階は喫茶室、3階はレストラン、そして9階はコーヒーラウンジになっている。この店に入るのはこれが初めてだ。

実のところ、この周辺は小学生の頃から馴染みがあり、タカセ洋菓子があるこのビルの前を幾度となく通り過ぎていた。当然のことながら、当時はまさか自分が結婚して奥さんと一緒に来ることになるなど、予想するはずもない。後先を考えなかったその頃を思い出し、どうにも可笑しくなった。

ドヤ顔

それにしても、奥さんはよくこんな店を知っていたと感心する。そう奥さんに向けると、ずっと行きたかったらしく目を付けていたようだ。目当ての店があっさり見つかったのは、そのおかげとか。こしあんがぎっしり入ったアンパンが有名で、カフェ好きなら誰でも知っているそうだ。

得意げに話す奥さんのドヤ顔が鼻につく。我慢。(続く)

(写真:タカセ洋菓子の看板。1階はパンや洋菓子を売っている。小学生の頃から馴染みがあり、この建物の前を幾度も通り過ぎた=りす撮影)

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