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夫婦いろいろ

ーりすの独り言

2000年の国勢調査によると、国内で生活している夫婦の数は95年比0.9%増の3139万4000組という。21年も、その程度の数は日本に暮らしていそうだ。だから、顔を合わすのさえ避けたい夫婦がいれば、互いに支え合って行こうとしている夫婦がいるのは当然だろう。ただ一日のうちに、その双方の話を耳にする機会は、さほど多くない。

結婚と離婚

「離婚するかもしれない」ー。ほぼ同じ年齢の知人が唐突に話しかけてきた。奥さんと顔を合わすのも嫌だという。温厚で寡黙な知人には似つかわしくない発言に驚く。一体何があったのだろうと思うも、敢えて聴かない。

知人はため息交じりに言葉を継ぐ。不要・不急の外出自粛を求める緊急事態宣言が出て、近くの居酒屋も休業するので逃げ出すわけにもいかず、今後、奥さんと顔を合わす機会が増えて憂鬱とか。もはや、終末期だ。

その日の夜。お笑いタレントの有吉弘行とフリーアナウンサーの夏目三久が、テレビ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』で、あらためて結婚したことを報告した。夏目は今秋で芸能界を引退するという。

夏目は「表に出る仕事の緊張感や重責は少しはわかっているつもり。(有吉が)安らげる場所を作れたら」と話し、新婚らしく仲の良さを感じさせる。実に幸せそうだ。末長く良い夫婦でいてほしい。

所詮、他人の話。ただ話を聞いた順番が、離婚の後に結婚の話で良かった。

(写真:話を聞いたのが、離婚が先で結婚が後という順番で良かった。それほど気が滅入らずに済む=フリー素材を基にりす作成)

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