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届かなかったお中元

ー恩人との縁

毎年、お中元を贈っている人生の大先輩がいる。これまで随分世話になっていて、恩返しを具体的な形にしたいという思いでずっと続けてきた。ところが、今年(2023年)は異変あり。「送り先が転居のため、お渡しできませんでした」と郵便局。すわ、どうしたことか。

住まいの建て直し

受け取り拒否される覚えはない。確かに、忙しさにかまけて半年ばかり疎遠になっていたが、そうした状況は以前にもあり、それをいちいち気にする間柄ではないと互いに分かっている。

何らかの事態に巻き込まれて夜逃げでもしていたら面白いなー。そんな不遜ふそんな考えも思い浮かばないでもなかったが、それはそれ。とりあえず連絡を取ろうと思い、チャット、メールを使って呼びかけた。ただ返事はない。

気にしつつも辛抱強く待っていると、7月25日の夜になってようやく返信が届く。住まいの建て直しのため、向かいのアパートを仮住まいにして暮らしているらしい。転居もそのためとか。それを知って、正直ホッとした。

安心の理由

安心した理由ー。それは恩人の安否を確かめられたことが3割。縁がまだつながっていると感じられたことが7割。このまま音信不通が続けば、きっと縁はどんどん薄くなり、次第に消える末路だったはず。

お中元があらためてつなげてくれた縁。この先も大切にしたい。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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