年下の男性


彼は時間ぴったりに待ち合わせ場所に現れた。

お互いに挨拶をして、並んで歩きだす。

「荷物を持ちましょうか。」と持ってくれた。「ありがとうございます。」と笑顔で返したつもりが、かなり引きつっていたのだろうか。

「緊張してます?」と問われ「ハイ・・・。」と答える。

彼の名前は崇裕さん。女性向けに性的なマッサージを提供しているSPA Whiteのメンバーの一人。


私は、そのマッサージを受けに来たのだった。

誠実そうな雰囲気と整った顔、高身長とあまりのレベルの高さに眩暈がおきそうだ。

緊張の理由

申し込んだ時は、気軽な気持ちだった。

SPA Whiteは、女性が施術を監修しているので、Ⅰラインタッチなしで女性の心の方に重点を置いているのがホームページを見てもよく分かった。

その施術内容を知りたいという好奇心。

一回り以上も年齢が若い崇裕さんに施術を受けても、恋愛感情の様なものは流石に湧かないだろうと確信があったのも、気軽に依頼した理由の一つでもある。

ところが、施術日が近くなるにつれて(恋愛対象外年齢の男性に、その様な施術をされても何も感じなかったらどうしよう・・・。折角施術してもらうのに、がっかりされないだろうか。)と不安になっていた。

だから、ホテルへ向かう道でも性的なマッサージを受ける事に緊張しているというよりも、施術をされても感じないかもしれない不安や緊張で顔がこわばっていたのだった。

到着後問診へ

ホテルへ着いたら、崇裕さんが持参してきた水を「どうぞ。」とくれた。

ソファーに座って紙を出しながら問診

「お疲れの場所はどこですか?」

「今日は足がとっても疲れてます。」

「施術中の会話は多めが良いですか?少なめが良いですか?」

「普通で・・・。」

「ハグは多めか少な目か、どうですか?」

「えぇ~!!!ハグ?無しで!!!というか、ハグ無しって人います?」

「ハグ無しの人は、今まではいないですね。」

「う~ん、ハグはちょっと恥ずかしいなぁ。施術受ける人の年齢って結構上の人はいるんですか?」

「いますよ~。40代の人もいますし。」

「ちなみに施術を受けて、何も感じない人っていますか?」

「う~ん。何も感じない人はいなかったですね。演技じゃなければ(笑)」

「そっか。私、もしかしたら何も感じないかもしれないです。」

「じゃあその場合は、普通のマッサージを頑張ります(笑顔)お風呂準備しますね。」

ようやく言いたい事が言えて、気持ちが楽になった。

完全にリラックス

崇裕さんが、ベッドをセッティングしている間にシャワーを浴びた。湯船にお湯までいれてくれたので、浸かろとしたとき・・・・

熱い!!

これは、熱湯コマーシャルくらいのお湯では?

完璧だと思っていた崇裕さんの違う一面がようやく見れて、微笑ましくて、一気に緊張が解けてきた。

熱湯コマーシャルくらい熱かった。と出た時に言おうかと思ったけど、ムードをぶち壊すかもしれないし、そもそも年齢的に熱湯コマーシャルを知らないかも。と思い口をつぐんだのである。

施術はうつ伏せから始まり、丁寧にふくらはぎをマッサージしてくれている。

お尻と踵をグーと伸ばす崇裕さん。

私「あ、そこもう少し、内側持った方が伸びる感じがします。」

崇「そうなんですね!!了解しました。」

あ~、なんか可愛らしいし、癒される。このまま眠ってしまうかも・・・。

駆け上がる快感

ウトウトしていたら、背中のタッチが始まった。

触るか触らないかのフェザータッチ。始めて受ける感覚。

しばらくやられていると、腰回りがぞわぞわしてきて、身体が勝手に動きだした。

崇裕さんが耳元で息と共に囁く。

それはもう、さっきまで敬語で話していた年下の男性ではない。

脳が溶ける。

途中、アイマスクをするように言われる。

鼓動が早くなる。感情の波がどんどん大きくなってくる。

声が漏れる。

あれ?こんな予定じゃなかったはずでしょ。ともう一人の自分が問う。

でも・・・。

仰向けになった時に、波に飲み込まれない様にしがみつく。

ハグは無しで、と初めに言っていた自分の一貫性のなさ(笑)

完敗。もう完全に。

私の不安をよそに、崇裕さんのペースに飲み込まれ、2時間は終了した。

満たされた時間

そんなこんなで、とても満たされた気持ちになり、お風呂へ。

湯船は、施術時間の間に冷め、丁度いい温度になっていた。

服に着替えたら、崇裕さんは2時間前の好青年に戻っていた。

「決して安くないお金を頂くからには、出来るだけ満足してもらえるようにしたいのです。」と、枕元につけるフレグランスなどを持参していた事もこの時知った。

心から、有難うという感謝の気持ちが湧いてきて、帰路についたのである。

本来ならば、「またお願いします。」と言いたい所なのだが、沼に落ちそうで躊躇している。

数年前に観た「紙の月」という映画。普通の主婦が不倫相手の大学生に貢ぎまくり破滅する気持ちが、今なら少しだけ分かる気がする。

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アユミ

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