「良い習慣作りと、10歳の壁」ーどんな資産を残すよりも大切なことー

前回のnoteでは、私が英語の初歩を勉強した話を紹介しました。話の最後に、私の父に当時を振り返ってもらったコメントも紹介しました。

前回のnoteを執筆するにあたって実は、父はもう一つの話を書いてくれました。今回は、前回もご紹介した父からのコメントと合わせご紹介します(【③10歳の壁】が前回紹介できなかった話です)。

受験や勉強のお話というよりも子育てや教育全般、親子の人間関係に関わるお話です。あくまで父が考えていたこととしてお読みください。ただ、私が日々多くのお子様と一緒に勉強するときに感じることと近いものも多いです。他のご家庭でも活かせることがあるかもしれません。多少話の流れがありますので、前回のnoteもお読みになることをお勧めします。

(以下、①〜③まで父が書いた話です)

【①よい習慣】

子供は真似が大好きです。子供が小さかった頃の写真を見れば、親の真似をしたり、兄弟の真似をしたり、テレビの真似をしたりする様子がたくさん映っています。子供は身近な年長者の親の影響を強く受けますので、良い習慣を見せるよう心掛けていました。資産家の祖父や祖母がいるわけでもなく、家業や畑もなく、特に出来がよいとはいえない普通の勤め人の私が、子供に教えてあげられるのは習慣だけでした。そのひとつが勉強だったのです。そのころ、自分が英語に苦手意識があったこともあり(今でもですが…)、大人が英語を身につけるための学習本なども数冊読んでいました。大人の英語学習と子供のそれとでは、異なります。大人は受験勉強のように単調な単語暗記や文法問題を解いたりしても、苦行を行う意味が分かるので耐えられるのですが、小学校4年生では難しく、英語嫌いになってしまうでしょう。英語教育の取り掛かりとして遊びから入るのは賢明だと思います。

【②当時のことを振り返って】

当時のことはあまり覚えていないのですが、息子には日本語で英語の語順をなぞって遊ぶことから始めたようですね。敷居が低く、無理なく続けられるだろう、と考えたのでしょう。せっかくなら続けて、できればうまくなってほしいから。次に英語の音読を選んだのもやはり敷居の低さが理由だったと思います。授業で訳を教わるでしょうし、意味を追い、CDの真似をしながら音読できるようになればリスニングも上達しますから。発音できない英語は聞き取れない、と言われています。意味が分かり、正確に発音でき、スピードを上げて読むことができれば、リスニングも身につくでしょうね。特に学習塾に通わなくても、成績が良かったのはそういうことの効果があったからかもしれません。親は気を抜く暇がないので大変ですけどね。当時は子供の成長が楽しみでしたから、苦ではありませんでしたよ。

【③10歳の壁】

10歳を過ぎると脳の不要な機能の刈り込みが始まるといわれています。脳はエネルギーを大量に使うので、使わない機能を削ってしまうことが必要なのだそうです。言語の習得能力、絶対音感やスポーツの基礎技術(パーフェクトスキル)も同様に10歳で刈り込みが始まるとされています。10歳の壁と呼び、以降では習得が困難になるのだそうです。絶対音感などは多少前後はするものの、その後は習得できないといわれる能力もあります。言語は10歳以降に勉強しても母語話者にはなれないといわれているようです。そういう意味では幼少の頃から習い事やスポーツを始めれば、習得が速いことになりますが、10歳以前に辞めてしまえば、やはり刈り込まれてしまいます。脳がこれは使わない機能だと判断するのでしょう。
本人の熱意があれば別ですが、貴重な幼少時代を習い事やスポーツで埋めてしまうことには賛成できません。影響を受けやすい幼少期に自らの熱意を訴えてまで遊びより習い事やスポーツを選ぶことがあるのか、といわれれば、全くないとはいえないまでも、多くは親の影響によるものでしょう。子供は期待に応えてお父さんやお母さんの喜ぶ顔を見たいもの、ですよね。

【ゴールデンエイジに何を経験するか】

私は毎日、家庭教師として小学生、中学生、高校生と勉強しています。たまに、幼稚園児等の未就学児と勉強らしきもの(お兄ちゃんお姉ちゃんがやっているお勉強の真似事)を通じて一緒に遊ぶこともあります。

私はお子様の年齢ではなく成長段階やその時の学力に応じて勉強の進め方を考えていきます。しかし、それぞれのカテゴリーで、なんとなくまとめることができます。そして、カテゴリーごとに接し方が全く異なります。

例えば小学生なら、なるべく身の回りにあることを利用しながら一緒に考えます。中学生は新しいことを理解し覚える方法(勉強の仕方)にも触れながら一緒に勉強し、高校生はまず自分で考えてみることを大切にしながら進めています。

どのカテゴリーのお子様でも共通するのは、スポンジのようになんでも吸収できることです。新しいことを受け入れ身につけるまでのスピードは大人と段違いに速いです。大人はそれまでの経験で新しいことに順応しますが、子どもは丸ごと受け入れ自分のものにしてしまうことができます。

私自身の経験からも、また家庭教師としてお子様のゴールデンエイジ(黄金の年代)に毎日接している立場からも、この時期に何を経験し、何を学ぶかが非常に重要だと感じています。

(著者:yutaka 編集:yuuki)

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