写真を撮るのが苦手だという話
突然でなんの脈絡も無いが、私は「インスタグラマー」という響きに対する憧れが強い。
お酒を飲まない私の休日の楽しみ、それは
カフェ巡りだ。
ありきたりな趣味、楽しみ、ではあるが、ありきたりな程、メジャーであるということは、それだけ楽しいということだ。
カフェへ行くたびに大抵の女子という生き物は、飲食物や店内の写真を撮るであろう。
オシャレなものを目の前にして、写真のひとつも撮らずに目の前の食事を食べ切るということは、このSNS社会の令和を生きる並大抵の女子に、できることでは無い。
私も例外ではなく、写真を撮ろうとするのだが、
なんとなくフォーカスが合っていなかったり、構図がおかしいするような気がする。
気がするのだ。
多分、本当に、気の所為なんだろうが、
いつも、自分だけ上手に写真が撮れないような気がして落ち込むのだ。
先日、何気なくいつも観ているYouTuberさんの過去の動画を見漁っていたところ、
「画像加工のコツを教えます」
というサムネイルを目にした。
その時に
「そうか、YouTuberさん達も私のように適当に撮った写真から加工して、あのようなオシャレな画像に仕上げているのか」
と知った。
そこで、私は少し考えたのだが、
果たして、画像を加工して何になるのか。
私にとってInstagramとは何の目的で使用しているのだろか。
果たして、長い時間かけて写真を撮影して、長い時間かけて画像を加工して、それを載せて何になるのだろうか。
フォロワー数が多く、プロモーションなどで生計を立てている職業インスタグラマーの方であったら、「仕事」だし、生きていくために時間をかけて労力を使って加工しているが、
そもそもInstagramに鍵をかけ、狭い知り合いだけのコミュニティにしている私が、長い時間かけて写真を撮影して、長い時間かけて写真を加工して、アップロードした所で、何になるのだろうか。
みんながやってるからやっているのだろうか。
でも、振り出しに戻るが、なぜ私はインスタグラマーに憧れるのか
憧れているのになぜ、写真を上手く撮ったり、加工したりとかする練習をしないのか。
鍵を外したり、写真投稿用にアカウントを増やしてみてもいいだろう。
そうすることで、きっと新しい何か今の自分には分からない何かも見えてくるのかもしれない。
………そんなことを考えながら私は毎日生きている。
今日も今日とて、誰に見せるわけでもない写真を撮り続け、インスタに載せようとしてみるが、上手くいかない画像を見て落ち込む。そして、載せずにそっと飲み込む。
誰に見せるわけでもない、加工すればどこぞのインスタグラマーよりもよっぽど楽しそうな私の美しい一日がそっと、カメラロールに積み重なっていく。
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