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ブランディングは、イノベーションの鍵

 私たち株式会社ウィンは、北海道(札幌)を中心にデザインコンサルティングファームとして中小企業企業のブランディングをサポートしています。2007年8月に創業し、現在は14期目になります。これまで数多くの企業ブランドや事業ブランド、商品ブランドづくりのお手伝いさせていただく中で、あらためて自社の存在意義を問い直し、『働く喜びをデザインする』というミッション(使命)にたどり着きました。今回は「働く喜び」という視点から、企業ブランディングの役割について考えてみます。

働く人の2つの思考タイプ

 社会には大きく分けて、2つのタイプの働く人がいると言われています。「報酬をもらうために働く人」と、「働くことで報酬を得る人」です。

①報酬をもらうために働く人の思考
・働いた時間や量=報酬となる
・報酬は、会社からもらっている

②働くことで報酬を得る人の思考
・働いた価値や質=報酬となる
・報酬は、お客様からもらっている

働くことは、自己実現の手段

 私は「働くこと」は、ただの作業ではなく、お客様や社会の課題を解決することで、自分を成長させてくれる「自己実現の手段」だと思っています。「働く」とは価値を提供すること。お客様に価値を提供し喜んでいただける体験を通じてやりがいを感じ、困難に出会っても乗り越え成長する。結局「働く」とはお客様や社会に貢献することで、自分自身が成長し、幸せになれるという好循環のシステムであると言えます。しかしそこに気づかずに、報酬のために働いている人が、多いのではないかと思います。

働く喜びを、価値として提供する

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 私たちの使命である「働く喜びをデザインする」とは、企業の存続意義や考え方・共通の価値観をデザイン(言語化&視覚化)し、そこで働く意味や価値をわかりやすく伝える仕組みを創ることです。
 その結果、働くの皆さんが仕事への意味や価値を見出し、働くことでお客様に喜ばれ、それが自分の喜びに感じられたら、働く人たちが成長し、企業も成長すると考えています。

ブランディングは、イノベーションの鍵

 私たちが事業を営んでいるマーケット(市場)は常に変化し続け、経営に大きく影響を及ぼします。特に今の時代は環境変化のスピードは早く、経営計画(戦略)を立てるための市場予測は、長くて3年から5年程度までしかできないとも言われています。
 そして何より現代社会は、生産性や効率を重視してきた工業型・大量消費社会から、暮らしの豊かさを見つめ直し持続可能な社会への向かう大きな転換期であり、消費者の生活環境や意識、ニーズが変化していく中で、企業が提供している本質的な価値をどのように社会に伝えられるか、そして本質的な価値を軸に、新しい事業や商品開発を継続的に実行していけるかが問われています。

チリの生物学者ウンベルト・マトゥラーナは
進化は「保全から生まれる変化」のプロセスであると述べています。

 生物の進化と同じく企業の成長も、自社を守るのための手段として変化し続けることが何より大切なことであると言えます。
 そしてその為には、変化を厭わない思想=企業文化が求められます。
 ブランディングでは、自社の独自性をブランド・アイデンティティとして言語化します。そのブランド・アイデンティティは、企業の経営姿勢や哲学を表現し、組織開発においても社員の主体性や協働性を高めるシンボル的な役割も果たすとともに、イノベーションの鍵として機能します。

ブランドアイデンティティとは、大切なものを守ろうとする言葉であり、
変化を可能にするための鍵である。

ブランディングとは、自身への問いかけ

「あなたの会社は、何を売っている会社ですか?」

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 最後に。この問いかけに対して、具体的な商品やサービスではなく、他社にはない自社が提供している独自の価値を、ひと言で答えられる方がどれだけいるのでしょうか?
 お客様には選ばれているけど、その選ばれている理由を社内の「共通言語」として明文化できている企業は、そう多くはないと思います。

 ブランディングとは、自社が一体何者なのか?どんな価値を提供しているのか?という究極の問いかけに対する答えを、できるだけシンプルなカタチに導くためのアプローチです。

 特に自社は気づいていないけれども、お客様に選ばれているユニークさや強みがある企業にとって、ブランディングはとても効果的な取り組みであると言えます。
 ブランディングに取り組むことは、自分では気づいていなかった独自の価値を見つけ、磨き上げ、そして正しく社内外に伝播するコミュニケーションの仕組みをつくる活動ですので、中長期的な視点でブランド企業を目指すことをオススメします。

 またブランディングでは、“誰のためのブランド”なのかを定義することも重要です。多くの人に選ばれようとしすぎることで、自社の価値を尖らせることができなくなってしまいます。ペルソナについては以前noteに書いていますので、興味のある方はこちらもご覧ください。


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