夏に作って、記録写真もとったのに、書き忘れていたものです。
今さらですが来年のための備忘録として。

メロンが余ること、あるんだ…

山形県庄内地方の夏の名産品としてメロンがあります。初夏には道々に直売所テントが現れ「メロン🍈」の幟が翻り、季節を感じさせてくれます。

で。
友人や親戚に箱で送ると、たまに果物屋さんがオマケをくれることがあるんですね。それに加えて、みなさん親戚のどこかにメロン農家さんがいるもので、売り物にならない、いわゆるハネものメロンを大量に貰うわけです。

山形県内陸部ではさくらんぼは買うものじゃなく貰うものというのは有名な話ですが、それが、海沿いの地方、つまりは庄内地方になるとメロンとスイカに替わります。

さて。
このハネモノ。
贈答品ではないので、味はそこそこ。サイズは贈答品に比べれば小ぶりですが、子どもの顔の大きさくらいはあります。３個も４個も一気に来ると冷蔵庫に入りません。どうすればいいのか……普段は贈り物でもいただかないかぎり食べることはない果物ですが、これはまことに贅沢な悩みであります。

なお旬が同じ名産品としてスイカもあります。なので別ルートから、同じ週に、スイカも３個も４個もいただくのです。どうすればいいのか…（２回目）。問題はスイカに比べてメロンの方が食べ頃がシビアということです。あとやっぱりデカい！カットして冷凍するにも、食べられる量にも限度ってものがあるんですよ！！

メロンが食べきれなくて困るって、何……？
そんなアントワネットメロン姫みたいな……果物王国、怖。

カットして冷凍

基本はこれで…と言いたいところですが、我が家の冷凍スペースはあまり広くないのです。かつ、今夏はコロナ禍でいつ外出不可になるかわからなかったので、療養時の備蓄用に冷凍食品とアイスを多めに買い込んでいました。
カットメロンの入る隙間、せいぜい１個分くらいしかない。

白ワインで煮て、コンポート

仕方ないので、残りを加工しました。賞味期限の延長が趣味なので、試すだけ試してみることに。

材料

作り方

☆の材料を鍋に入れ、火にかけます。
その間に、メロンをサイコロ状に切ります。

ふつふつしてきて砂糖が溶けたら、メロンを投入。
アクが思ったより出るな…！？

とりあえず、アクをすくいます。

アクが出なくなってきたら火を止めます。

完成（仮）→味見

ここから写真を撮るのを忘れました。無念。

ともあれ、味見です。見た目は美味しそうです。
冷やしてから食べてみます。

…………
美味しくないわけでは……ないのですが…

メロンの一番甘ったるい汁のところだけを延々と食わされている味がする、というか。

不味くはないです、不味くは。
でもこれ、保存することで美味しくなってるかっていうと…

妥協にまみれた味がするんですよね……

だめだめ！
妥協でできた保存食は私が楽しくないからだめ！美味しいのがいい！！
改善が必要です！！！！

作り方（改）〜酸味と香りを足す

「コンポート」や「シロップ漬け」でいろいろ調べてみたところ、メロンの加工品レシピには

・バニラビーンズ
・レモン汁

が頻出することに気づきました。
バニラビーンズはご家庭にないんですけど。。まあ買うか。うまくいくかもわからんし、バニラエッセンスでいいじゃろ。

スーパーの製菓コーナーで「バニラエッセンス」を買ってきました。

◇

さて、改良です。といってもやることはシンプル。
冷やしたメロンコンポートに、

• バニラエッセンスを数滴。

• レモン汁少々（小さじ2くらい）

を追加して、軽く混ぜます。

完成です。
今度はどうでしょう。

完成（改）→味見

消毒した保存瓶（保存用）、ボウルとタッパー（数日で食べ切る用）にわけて保存しました。

さてさてお味は。

香りと酸味が加わるだけで、高級デザートに変身しました。
びっくりです、これは。

すごく美味しくなりました。
最初の試作品を（あーーーー、うん）みたいな態度で食べていた子どもの態度があからさまに変わり、あっという間になくなってしまいました。やった！！！！やったわよ！！！！

来年に向けて、考察

メロン果汁ゼリーも、やっぱり甘ったるくなったのですが、バニラエッセンス＋レモン汁で美味しくなりました。香りが大事なのかも。後味をスッキリさせるのに、酸味もかなり重要でした。イチゴやリンゴと違い、メロン単品で加工するのはやはり難がありそうです。

ただのお酢や、別の柑橘果汁だとどうなるのか。
他に製菓用のリキュールなどがあれば試してみるのもいいですね。

メロンが余って困るのは産地の人だけだと思うので、ほぼ自分用の備忘録ですが、どなたかのお役に立てたら幸いです。

来年はメロンが余っても怖くないぞ！！！🍈🍈🍈