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2人の偉い人 (2019.04.20)

妻と近所にオープンしたレストランを訪問した。

前のテナントもその1つ前も、あまり客が入っているところを見たことがなく、割と直ぐに閉店してしまった。今回も同じかと思っていたが、いつ見ても満員で賑わっている。妻も気になっていたようで、2人して偵察に行ってみた。

人気の理由は直ぐに分かった。開店キャンペーン中につき、ワインが全て原価で飲めるのだ。1千円~2千円のワインが中心で、銘柄も多く良心的だ。ジョージアのクヴェリ(甕)ワインやシャトー・グリュオ・ラローズ等も置いてあり、ワイン好きも楽しめそうだ。

我々はイタリアのロゼ・スパークリングを注文した。如何にも女子ウケしそうな甘口のワインだったが、何も考えず楽しむには申し分なかった。サラダやポークパテ、イチボのステーキなど、料理はどれも美味しかった。週末のオフィス街だというのに満席に近いのも頷ける。我々もワインが原価で飲める間は直ぐに再訪するかも知れない。

ところで、楽しく飲み食いしている間に、私が大手IT人材派遣会社のマネージャーと面談したときの話になった。彼に私がSIerを退職し自由に羽を伸ばしている話をしたところ、「奥さんはよくOKしてくれましたね」と言われた。

ここで、「いや~、でも妻も結構好き勝手自由にやっているんですよ!」って言おうとしたところ、「いや」の時点で遮られ、「奥さんは偉いです!」と言われたという話を妻にしたところ、彼女はここぞとばかりに口撃してきた(笑)

「マネージャーさんの考えが世間一般の考え。あなたは私も自由にやっていると言うけどレベルが違う。私はよく留学をOKしたと思う。他の人だったら絶対OKしない!」と、まぁこんな感じで集中砲火を浴びたのだ。

正論だろう。分かっていはいた。しかし、マネージャーに意見を遮られたとき、改めて私は自由人なんだと思ったのだ。そして、妻が偉いことも。

幸い、料理とワインが美味しかったのか、既に諦めているからなのか、それ以上責められることなく無事店を後にすることができた。寧ろ、マネージャーの奥さんは偉い発言に気を良くしたと見え、上機嫌だった。

私も、派遣先と交渉し時給を100円上げてくれただけでなく、妻も上機嫌にしてくれた敏腕マネージャーに感謝し、家路に着いたのだった。


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