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ひとつずつ 壊れたオモチャ 捨てるよに やがて現れる 希望の石よ

人生の時間は有限であるという誰かのいつかの言葉が

ボディブローのように効いてくることがある

そういう年齢になったんだな


何がしたいかというよりも

とにかく何から止めるかを決めないと

自分はどんどんと老いていってしまう


早く就業時間にならないかなと

壁の時計を見上げて過ごしていたのははるか昔


独立すると決めてからは

いつもいつも 時間を追いかけていたような気がする

いつもいつも あと5分、あと10分と、願い続けてきた


やけっぱちになって全部捨てようと思ったときに

あなたに頼みたい、という呪文が重なってやってくる

これも試されているのか


箱の中のガラクタを捨てて

一時期は高価であったものも捨てて

そうして、底の方にひとつ

ゴロリと現れる石

少し汚れているけれど 何十年もそこにいた石


もう見失わなないように

誰に笑われても

誰に捨てろと言われても

常に机の上に置いて

最後の数年を一緒に輝いてみよう








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元保護犬であった愛犬がシニアとなりお空組となりました。まだまださびしい毎日ですが、これからも保護犬たちが幸せをつかめるように何らかの行動は続けたいと思います。愛ある作品も素人ながら作ってまいりたいと思っています。 お茶一杯分ほどでもサポートをいただけたら心から嬉しいです!