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■金融 危機への処方箋


 リーマンショック時代以来の、金融危機が起きている。米国の地銀はドミノ倒しのようにどんどん破綻し、世界的な大銀行であの歴史のあるナチスドイツ世界大戦をしたたかに生き抜いたスイス銀行が破綻するという事態にまで陥っている。明らかに金融危機だ。簡単にはこの危機は収束しないだろう。危機の原因はいろいろあるだろうが、たった一年で5%も上昇したFF金利が大きな原因として挙げられる。



■金融危機 教訓 リーマンショック時代の流れ



2006年後半、サブプライムローン返済難が 話題に。1年後ショックが。
2007年8月、フランスパリバ・ショック。  ここから破綻始まる。
2008年3月、ベア・スターンズ破綻救済。
2008年9月、リーマンブラザーズ破綻。 今回は違う?
テンプルトン卿が一番嫌いな言葉だ。


■クレディスイス 利回り10%前後の高利回りの罠。


劣後債AT1債券は紙切れに。 「AT1債」とは何か。クレディ・スイスに何が起きたのか。


■ 金融危機ドミノ倒し中 シリコンバレーから始まった


■不良債権ではなく最も安全とされる 証券で危機は起きた。

今回の金融危機は、サブプライムローンなど『不良債権』の増加による信用収縮ではなく 米国債や政府保証付住宅ローン担保証券(MBS)など世界で最も安全とされる証券の価格急落により一部地方銀行が打撃を受けて起きたのが特色。


■債券は、発行先が破綻しなければ満期まで持ち続ければ、含み損は問題にならない。が、、、 FRBが過去最速のペースで利上げをした結果、債券含み損は6200億ドルに達した(FDIC:22年末時点) 満期まで保有できるのであれば問題にならない。大手行ならその対応は可能。だが、信用低いSVBでは。。


■全米16位の規模を誇ったSVBは一瞬にして破綻 最も安全と思われた国債が大半を占める証券ポートフォリオが打撃を受け、瞬く間に流動性危機に。 23.3.8に20億ドルに上る債権損失を開示すると、420億ドルの預金が引き出されSVBは150億ドルの資金不足で営業不能となった。


■金融不動産が次の爆弾

■商業用不動産保有者は銀行が50%以上その銀行のうち地銀が70%以上を占めている。 債券ショックの次は不動産爆弾だ。


■破綻ラッシュで誰もが逃げ出している今こそ!


■今、一番危険な分野へバーゲンハント!
■金融危機の極大震源地へ!
■破綻ラッシュで誰もが逃げ出している今こそ!


■金融危機  ①ここ最近の地銀懸念段階は資産から負債へ
②人々は損得勘定を働かせ、資産運用として預金からMMF等にシフトしこれは時間と共に傾向は強まる
③個別の銀行株も下がるとこまで下がると、売りようがなく新しくフレッシュな違うテーマを追い求め、地銀問題を忘れるだろう。 


■結論:距離を置きつつ見極める


これから、まだまだ破綻ドミノ倒しは続くだろう。米国銀行だけでなく世界中へ。先進国G7は金融・経済は連動しているのだから。日本などは、周回遅れどころか金融危機が世界では終わった頃に日本の金融機関の破綻が『今さら。。』な頃にだいぶ遅れて起きるだろう。この債券含み損による破綻の次は、不動産含み損による爆弾もあるが、FF金利の上昇もいつかは止まり、危機は徐々に終息へ向かうだろう。

株価9割引きの猛烈な売り圧力もいつかは別のテーマへ矛先を変えてくるだろう。いつかは危機は終わる。まだまだ先だろうが。今は距離をおいて、見守るのみ。間違っても個別金融機関の株式など買ってはならない。どんなに、CEOが安全と叫び、財務長官が平静を装い、中央銀行総裁たちがお墨付きを与えても、危ない。個別金融機関の株式は紙切れだ。買ってはならない。配当利回り7%だの8%だのは幻だ。飛んで火に入り夏の虫とやらだ。
安全を叫ぶCEOはとっくに売っているぞ。

遊びで、個別ではなくETFを9割引きでちょっと買うくらいにとどめて距離をおいて眺めていよう。間違っても、金融機関の株式を買ってはならない。それは紙切れになるぞ。



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