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日本電産:永守会長 種を蒔くから育つ。果報は寝て待てですわ。冬眠のように長く寝ろとはいいません。


2023年3月17日 日本電産 永守会長会見書き起こし



世界一位を目指していく。二位以下はビリやと。世界一のシェアの商品が多数。どんどん増やしていく。すぐやる、必ずやる、出来るまでやる。旧いといわれるが、競争社会で競争に負けるような文化ではあってはならない。



時価総額は97倍。1995年3月末起点で。


利益は63倍。途中は下がっているが驚異的な成長、基本的にはずっと右肩上がり。株主も13万人。100万人を目標。



69社M&A。世界の会社を買っていく。10年単位でみるとどんどん変えている。事業構成を。

課題を次々と解決していく。二酸化炭素を出してはいけない。ロボット化。温暖化と熱を出してはいけない。


10兆円目標。M&Aをやっていく。そんなに難しいものではない。モータの幅を広げていく。工作機械まで。モータにプラスして制御してギアもついてといわゆる複合商品へ。




モータ、インバータ、ギアの三位一体のイーアクスルへのめりこんでいる。拡大。投資先行。ちょっとお金を出している。世の中そんなに甘くない。先に種を蒔いている。花が咲く。2025年くらいからぐあーと電気自動車は増えていく。特に軽自動車ですね。大きく増えていく。


今まではTOYOTA、ニッサンなど系列社会。今後、電動化すると部品がどんどん減っていく。系列の部品は減る。わが社はどんどん増える。これから世界は電動自転車。モータの部品はこれからどんどん需要が増える。


冷蔵庫もものすごいモータ、わが社の製品を使っている。音が静か。世界最大のシェアをもっている音の出ない静かな省エネのモータが生きている。

世界の消費電力はモータが46%。世界一電力を消費している。照明もあるが知れている。モータの省エネ技術があれば世界の消費電力を減らせる。


なんやこの会社知らんなとかおっしゃらないで。日本電産はニデック株式会社へ2023.4.1より社名変更。100年企業へ向けて、


配当金は30%配当性向。増配基調を継続。儲かったらどんどん増やしていく。



①軽薄短小、②低消費電力、③低振動&低ノイズ

モータ。薄い、軽い、短い。ノートパソコンがどんどん薄くなっているのはモータが薄くなっているから。電力消費。バッテリーのもちが長いのはモータが良いから。日本電産のモータを使えばもっと消費電力が少ない。音も出ないモータ。



最高の永守節質疑応答!!一方的に話すより質疑応答の方がいい。



質疑応答株価:


上場してから株価。私は筆頭株主。皆さん方へ損をさせるということは私もとんでもない損をするということ。私を信じる者は勝つ!!会社は成長するために種を蒔かんといかん。旧い機械を捨てたり。次の50年へ向けて。50年を節目に。世界第二位はビリやと思うている。オリンピックやったら金銀銅なら金メダル。車載モータも世界一位。こんな株価で終わると思っているなら、永守をわかっていない。谷深ければ山高し!です。株と言うものは下がったら上がる勢いが凄い。あんまりね。心配しなくてよい。まだゆっくり寝てください。ぐっすり。必ず買ってよかったとおもっていただける。早く上がれば早く落ちる。あちこちに工場つくっている。研究開発も。あれこれお金を使っている。そんなに時間はかからない。ちょっと辛抱してくれますか。あまり心配せずに。ぐっすり寝てください。

質疑応答配当:

成長企業ですから。成長していない企業は全部配当へ。成長企業は、配当に回すよりいろいろ投資へ回さなければならない。配当も大事。自社株買いもしています。ご心配なく。

後継者質疑応答:

5人の副社長選んだ。今までは外部から大失敗。人生最大の失敗。日本電産で働いていて私の考えもわかっている。私は簡単にはやめない。そう簡単にやめない。1日10回株価はチェックしている。仕事やめてどこにいこう。もつともっと大きな会社にして、世界に冠たる会社に。日本電産に入社してずつとやっているミニ永守。優秀な社員がたくさんいる。京都にも京セラやらロームやらいろいろ創業者がやっている会社があったが、皆亡くなってしまった。私だけ。私は(簡単には)死にませんぜ。

分散質疑応答:

中国もベトナムも、アメリカもメキシコも、世界の国々で分散。どこかに集中ではなく分散。わからない。最後はわからないから分散。考えて世界に分散している。工場は大水でも、タイ、中國といろいろな国へ分散しているので大丈夫。

EV質疑応答:

新しい分野にいくと常に疑いをもたれる。戦いは始まったばかり。2025年くらいから勝負。電動自転車の一番の狙いは安い車が作れる。東南アジア、中国の田舎、アフリカなどは高級車ではなく安い車が欲しい。
今は年間8000万台の時代だが、5億台6億台の車の時代へ。
世界中の工場を持っているが、従業員は7~8年前は欲しいものは携帯電話だったが、今はクルマが欲しいと。将来は小さな電動自転車は50万円とか誰でも買える時代。大量には得意。高級車は一部の方。高級車は大量ではない。我々は2025年に向けてチカラを入れている。世界一位になります。期待していてください。

我々はお客様と競合しない。車は作らない。車ではシェア70%とれない。TOYOTAやフォルクスワーゲンでも世界シェアは10%。
それならば、世界中の車メーカに売れるモータ専業へ。
ガソリン車と比較してとても静か。


他分野質疑応答:



我々はモータメーカーだが、新しい分野へどんどん出ている。ロボットへも。重要な部品へ。センサーなど重要な部品へ出て行っている。新しい工場を。工作機械へも。機械をつくる機械ですね。
プレス機械など。今までの車は鉄板はぶ厚い。今までは鉄板を溶接しつなぎ合わせてきた。特殊プレスシェア88%をもっている。今よりも5年先、10年先にどうなっていくか。ほとんどの製品にモータが入っている。モータが入っていない製品を探すのが大変。新しい分野に入る時は研究開発費がかかる。踊り場ですね。今日、明日株価が上がる会社はあるが、長期のリターンを。



永守会長より最後に


3年、5年とはいいません。私を信じてください。疑って買うと、ちょっと下がるとだめ。損するとどうすんだとなる。儲かったら連絡して欲しいんだよね。途中の経過は。一年や二年は待ってもらわないと。早期栽培はだめですよ。長期熟成。熟さんと。投資したからリターンがある。種を蒔くから育つ。10兆円企業。応援したろうかと。ずっと果報は寝て待てですわ。冬眠のように長く寝ろとはいいませんから。普通は1973年に4人で始めた会社がここまで大きくはなりません。最大の役割は株をあげること。人生哲学は株をあげること。1日に8回も10回もチェックする経営者はいない。


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