東京に住んでいた頃。近所に手作り豆腐屋があった。

おじいちゃん、と言ったら失礼だが、年季の入った仕事をされる年配の店主。

豆腐の味、舌触り、、職人が作り出すそれを一度味わったら、スーパーで売っている豆腐は買えなくなった。

私は特にそこの豆乳が好きだった。まさに豆腐を絞った、余計なものが一切入っていない素朴な「The・豆乳」とでもいうべきか。

これを冷やしてグイッと飲む、、う〜ん、たまらない。

その他にも、いろんな種類のガンモや厚揚げ、おからなど、、。確かおからは無料でいくらでもどうぞ、のスタイルだった記憶がある。

ある日、店を訪れると、店主がいない。代わりに息子さんらしき人が豆腐作りをされていた。

後継者不足が当たり前の、昔ながらの小さなお店。私はほっと胸を撫で下ろし、心の中で感謝した。ありがたい、、。

あれから15年、、ふと気になって、ネットでお店を探してみた。ブログで情報発信をされていて、うれしくなった。

今はもう息子さん夫婦だけで店を切り盛りされている。豆腐を使ったいろんなアイデアメニューも若い奥様が考えているようだ。

私が渡米する頃、うまれたばかりのお子さんがいたのを覚えている。いまはティーネイジャー。時の流れを感じる。

街の小さな商店、これからもずっと変わらずにいて欲しい。私たちはそう勝手に思いながら、スーパーや量販店で買い物を済ませていないか。

人間とは身勝手なもの。でもこれからは、真剣に考えていかないと、手遅れになりかねない。

さて、今日のお昼に納豆・豆腐・キムチを合わせたものをよくかき混ぜて、ごはんにトッピング。

今日も30℃超。タンパク質と発酵パワーで、暑い夏を乗り切ろう☀️