「実力も運のうち」はトランプを助けるのか。

いわゆる従来のエリート層による政治に失望した、失業や低収入に苦しむ労働者層がトランプの支持層と言われてきた。そうなるとサンデル教授が示唆するエリート層に漏れた人達というのは運に見放されて実力を取りそこなった労働者層でトランプ支持者でもある人達なのではないのか。

トランプの政治は端から見てれば支離滅裂で何処に行くのか分からない不安しかないが、そう思っているのは世界のニュース側でトランプの支持者たちはそうは思っていないのである。結局、彼らの不公平感は「実力は自らの能力と信じ、高収入は自らの手で手に入れたと信じて疑わないエリート層」に対する不信感だから、外野が何を言っても無駄なのだ。

自分たちは努力してもどうあがいても世界的経済原理に流されて失業になったり低所得の収入しか得られない。それがトランプがぶち壊してくれると信じて支持しているのである。とにかく現状不満派は現状の生活が変わらなければ不満が消えないので今の米国のままではトランプ支持層は減少しないだろう。そうなるとバイデンは次の選挙はかなりヤバいことになりそうだ。

バイデンがいなくなるとウクライナもかなりまずいことになる。トランプはウクライナ支援停止を表明している。そして堂々とプーチンと新しい世界秩序を形成しようとしている。

これはエリート層が実力は運だったとあっさり認めないと誰もが納得しないのではないのか。それが米国の分断化を止める第一歩なのかもしれない。



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