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日本と経済と観光のことを少し真剣に考えてみた

こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。

コロナはまだ世界に残っているものの、そろそろ人々のマインドが「動こうか」って雰囲気になってきたのかなって感じています。

徐々に増えてきた欧米人ゲストから話を聞くと、自国ではマスク禁止令が出てたりするほどで、今はマスク付けて歩いている人が全くいないそうです。

僕も海外に住む友人とビデオ電話なんかしてみると、街中を歩いている人は誰一人マスクしてない。

日本の中に生活しているとなかなか感じられないですが、もう世界ではコロナがただの風邪化してる(笑)
※もちろん様々な意見の方がいると思います。そのどれも尊重しています。

さて、人々が動き出したということは、観光が戻ってくるのか!?と気になります。特に宿泊・観光業界に従事している僕としては。

そこで、今日は日本と観光と経済を合わせて考えたことを書きたいと思っています。

日本のこれから

まず初めに、コロナが終わったからと言ってすぐに(国内外併せて)観光が戻るのか。

それは誰にもわかりません。

ただ、僕達日本人にとって、観光は戻さないといけないもの、だと思います。(今日はそのポジションから書かせていただきます)

それは自分の仕事が無くなってしまうからとか、そういった安易な考えではありません。

日本という国について考えた時に自然とそうならざるを得ないと思っているからです。

そこで、まず初めに日本について考えてみます。

人口減少と少子高齢化

まず初めに、日本と言えば、これですね。人口減少と少子高齢化

もう、ここに関してはデータとか引っ張ってきません!(笑)

引っ張らなくてもわかる。人口はどんどん減少していて、少子化、高齢化がどんどん加速している。

国内の生産年齢人口が減少するということは、働いて給料をもらう人が少なくなる。

給料をもらう人が少なくなれば、使う人も少なくなる。使う人が少なくなれば、企業の利益も少なくなる。企業の利益が少なくなれば、先行投資もできなければ、雇用もできなくなる。すると、、、デフレは続いていく。

日本経済は完全に衰退していく一方ですね。
(何かすさまじいイノベーションを起こさない限り)

気候変動

これは世界全体で起きていることですが、気候変動(地球温暖化)
※実は宇宙の歴史でみると、地球は寒冷化に向かっているというお話は一旦置いておいて。

※ここからは素人が書く内容としてお読みいただければと思います※

とにかく、温暖化を止めるため、世界が脱炭素化に向かっています。

脱炭素化を実現するために、化石燃料を燃やすのをやめてしまうとエネルギーが不十分になる。原発を再稼働させないといけない。
でも、特に温暖化による異常気象多発で危険(に感じる)な原発を再稼働するのはちょっと、、、という意見もあり。

とにかく、エネルギーが不足している日本。しかも自国では作れないから輸入に頼るしかない。

つまり、経済活動をする上で(家計も一緒)最低限必要なコストが上がっていく!(すでに上がっている!)

そこに加えて炭素税とかが完全に導入されだすとどうなるか。

多分、簡単に事業をしようと思う人々は減ると思います。

エッセンシャルな、本当に必要とされる事業を必要とされる場所にのみ、作られていく。のかな?って感じています。

IT・DX後進国日本

特に何かIT関連に携わっている訳でもない自分がこんなことを書き出すととても失礼だと思うのですが。

例えば、僕がインドを旅した時、もうすでにOYOがあちこちにあって、ウーバーはどこでもサクッと拾えて、決裁もスマホピなんです。

みんなが貧しいとイメージしているあの「インド」がです。

いわずと知れた中国もIT超先進国ですよね。

それに比べると日本はまだまだ現金社会だったり、色んな規制が多かったりして、ITやDXがしたくてもできない、のかなとも感じます。

例えばスーパーのレジ。スマホを持ってない高齢の方が現金を使う以上、全てのレジをキャッシュレスにすることは不可能。すると、現金売上が発生するから貨幣を準備する必要があり、売上を数える必要があり、入金に行く必要があり、、「お金」は便利ですが、そろそろ「貨幣」は不便な時代になってきている。

世界的にみて生産性が低い日本。しかもこれからどんどん人口は減るから、積極的にITやロボットを導入していかないといけないけど、なかなか、、


これらの人口減少、気候変動(エネルギー高騰)、IT後進などの要因を考えると、日本の産業で勝ち残っていこうと思うと、中々厳しいものがある。

そこで、唯一ではないですが、日本の世界に勝てる分野は一体なにかと考えた時に、「観光」ではないか、と僕は思うのです。

観光立国日本

これはデービット・アトキンソンさんの「新・観光立国論」という本に書かれていたものですが、観光立国として大切な条件が4つある。

  1. 気候

  2. 自然

  3. 文化

  4. 食事

そうなんです。日本は全て揃っているんです。

気候で言えば、四季どころか、日本には七十二候ある。
自然はいわずもがな。
文化なんて世界で二千年以上続いている国家は日本だけだし。
和食は世界に誇る健康食。

アジアの島国だった日本は、ユーラシア大陸から東に移動してきた文化と、オセアニアやインドシナ半島から北上してきた文化が混ざり合ってできた稀有な国。

島国であったことで、他国から簡単に侵略されずに文化を繁栄することができた。
また、江戸時代には250年という平和な世の中を実現して、争いがないことで脈々と文化伝統を成熟させていくことが出来た。

これらが全て残っている日本。

これらは世界的にみてもとっても魅力的な観光資源に成り得る。と僕は思います。

日本にとって大切な観光産業

ということで、これからの日本経済が何かすごいイノベーションが起きない限りいきなりよくなることはないと思います。

そして人口減少によって内需も減少する。

しかし、経済成長を止めてしまうことは、今まで享受していた医療や教育、整ったインフラなど、それらの全てを放棄することに繋がりかねないし。

リッチな国々が日本の様々なものを買っていってしまい、日本が日本でなくなる可能性もある。

それらを守るために、経済成長は欠かせず(でも健全に成長する必要がありますが)

その経済成長のためにも大切なのが観光産業になってくるのかなと、僕は思います。

外国からの、インバウンド需要(外需)を積極的に取っていかないと。

課題

脱炭素をしながら

しかし、問題は、もちろん飛行機や列車で移動するということは、温室効果ガスを出す行為に繋がるし。。

インフラ整備していく過程にも温室効果ガスは出る。。

快適に住んでもらうためにエアコンを使うのにも、
おいしいものを食べてもらうのにも温室効果ガスは出る。

これらをどうやってクリーンに解決していくかは、、課題だと思います。

新たな競合

これは前にも書きましたが、人々が世界を旅するのは、それがとても楽しいからですよね。

自分たちと違った文化や風習、自然を持った国々を訪れて見ることが楽しいから、観光は太古の昔からずーっと続いている文化。

でも、今ここに新しい文化が生まれようとしています。

文化というか世界。それがメタバースとか仮想現実

特に今の子供たちはこの実在世界よりもゲームの世界に慣れ親しんでいますよね。

もしそんな異世界が現実世界よりももっとっもっと楽しくて面白くなってしまったら。

多分現実世界の美味しいごはんや、綺麗な大自然よりもそっちにみんな行ってしまう。

すると、観光とか旅行自体を人々がしなくなってしまうと、、、僕らのお客様はいなくなってしまいます。。


総合すると、日本の経済や世界の潮流を考えると、日本は観光を推進して、インバウンド需要を獲得して、経済を成長させていかなければならない。
と同時に、新しく生まれてくる世界と課題にも向き合っていく必要がある。

結局、これって観光業界以外にも言えることだとも思いますが。

もしくは、課題を解決しながら、新しい世界観を取り込みながら、今までになかった観光、宿泊を作っていく、というのも一つの道かもしれません。

なんてことを考えてました。

コロナで大勢の人のマインドや人生や価値観が変わったと思う。

企業や社会も変わった。

という事は、僕達の生活習慣はコロナ前と後では大きくチェンジしているはず。

コロナ後、再び開かれた世界がどのようになっているのか、そして鳴っていくのか、楽しみにしながら、その波に乗り遅れないようにアップデートしながら、世界が良き方向に進むことを祈ってます。そして僕らの業態も。日本の観光も経済も。


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