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西洋の御伽話に出てくる魔女は、あくまで作られたキャラクターであって、
実際にはあのような姿形をした魔女という存在はいません。

人間社会に災厄をもたらす悪役としての、スケープゴート的なキャラクターとして、様々な要素がデフォルメされて折り込まれ、そのような意図のもとに描かれているだけなんですよね。

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モデルとなった存在は、キリスト教以前の古い宗教を信仰する異教徒たちだったり、民間療法師(薬草療法師)たちやロマといった異民族、サイキカルな能力を持ち合わせた異能の人物や、シャーマン的な占いや手技を施す人たち、そして何らかの身体的機能に障害を持つ人々、知的障害がある人たちや奇形に生まれた人たちなど、容姿を蔑まれて忌み嫌われるような存在だった人とか風変わりな人だったり…

そういう人々たちのことを、当時のキリスト教社会というものが、魔女狩りといった大規模な集団ヒステリーを通じて、人間である(キリスト教徒)とそれ以外の存在(魔女)として、迫害しリンチを行い社会から除外していく過程において…

人類に禍なす悪役キャラを求めた結果、あんなステレオタイプが出来上がったと言えるかも。憎まれ役として石を投げるべき存在としての、そうして生まれたモチーフたる災いを象徴する忌むべきキャラクター。

あとは父系社会的キリスト教概念を根付かせるために(キリスト教は父なる神だが土着の神は女神で母系が多い)、女性から力を奪い女性の地位を貶めて、それまで尊重されていた女性の年長者を排除するため、女性蔑視的な醜い老婆に仕立てる必要があったのでしょう。

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日本の鬼とか妖怪とか、そういう存在が語られるのとはちょっと違う背景だけれども…(鬼は、本来は人の身体から抜け出したモノ(荒魂)のことだった。妖怪といった存在もエレメンタルのことなので。だが、やがて渡来人や異形の姿をした存在、異能の力を持つ者のことなどを表わすことになっていった)

悪魔の儀式と呼ばれた儀式は異教徒の宗教的儀式のことだし、悪魔と呼ばれる存在も異教徒の神様のことだし…魔女が乗ってるホウキは掃除の道具でもあり、大地を叩くことで豊穣を祈るアミニズム的な儀式と、日本の子宝を祈願する宗教的祭事なんかでも見られるような、ああいう…ホニャラララ(直接は書けないので自粛)なことを勝手にご乱行パーティーやってると決めつけられ、悪魔に取り憑かれて何かやってるーとされちゃっただけ。

サバトって悪魔の儀式じゃないですから。日本の神道でいうところの「名越の大祓」とか、日本各種の神社のお祭り「三社祭」とか、陰陽道の「雛祭り」「端午の節句」とか、仏教の「施餓鬼法要」とか…そういう宗教的観念からの儀式で、単なる自然崇拝(地母神や月の神等などの土着の宗教の考えに添った)での豊穣の祭りとか収穫祭とか、そういう季節のイベントですから。

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使い魔とされる動物たちは、基本的にはそういう迫害される側の人たちが飼っていた、家畜やペットたちというだけのこと。

ようするに、動物好きな人たちが多かったということもありますよね。生あるものを大事にしていたとか、共存していたとか、心を通わせようとする態度とか、そんな考え方や扱い方が、動物たちを操っているように見られてしまったのでしょう。

動物たちにあんなに好かれるなんて、あれは悪魔の力に違いない・・・なんて具合に。

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さて話は変わって…

動物の霊や植物の霊というのは、それぞれその性質や質量は違いますが、結局はエレメンタルで、それって私たち人間が記憶のデータとして作る、エレメンタルとはまったく異なるものです。

一口にエレメンタルと言っても多種多様。

さて、命としてのエレメンタルを人間は作ることができません。
(その力が与えられていないのです←許可されていない)

で、その私たち人間が作ることが出来ない、命としてのエレメンタルのことを貴重な資源というと大きな語弊があるのですが…これは人間が作る不完全なエレメンタルと違って、パーフェクトなエレメンタルなので、困ったことにこれを利用する術を用いて、仕事(使役)をさせることをしようじゃないかと・・・悪知恵を働かせた人がいるのです。

ちゃんとした作り方は紹介しませんが…(公開すべきことではない)

よく人間に悪さをする動物霊と言われる存在…犬神憑きとかイヅナ憑きとか蛇神憑きとかとか。あれはまぁ作り方の手順というものがあるのです。
始まりとしては道教(鬼道)からですね。

もともと子孫繁栄家運隆盛というか、家を守る護法的な力として作られたはずなんですが、何しろ作り方が作り方なんで、利己的な働き方をしてしまうというか…ネガティブな方向での働き方に向いてしまうようです。

神様から分けて頂く、眷属とは質が違いすぎるので。

たま~に、ニュースで犬が首だけ出して埋められていた…なんてことを聞きますが。

まさにそれ。

そのやり方こそが、犬神(動物霊という使役たるエレメンタル)の作り方の第一歩なのです(ファーストステップ)。だから、未だにそれをしようとしている人がいるんだと、驚かされます。

陰陽道の式神は植物(樹木)のエレメント(木霊と言われる)から作ります。こっちはまあ、植物を傷つけることにはなるけど、動物霊よりは健全な作り方かな。だからこそ、作り方が難しかったりします。時間と忍耐が必要ですし…そして、こっちはエレメンタルになる前の材料たるエレメントの段階から作るものなので、エレメンタルから作るものとちょっと質が異なります←作り手の裁量に左右される

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一般の人たちにこれらの知識が流通することはありません。書物ではなく、その道の人に口伝で伝えられてきたことです。それでいいんです。その方がいい。知る必要もないこと。知らない方がいいこと。流通しない方がいい。

けれども、解く必要性もあるから、心ある知恵ある賢者だけが、その秘術・秘儀を伝えられ、その知識と秘法を持つべきなのです。

はい。解くためにはまず成り立ちや作り方を知らないと、解いたり対処しようがないというのがありますから。

これらの効力って一過性のものではなくて、その先の未来…つまりは後世に続いてしまうので(エレメンタルは人の力では滅することが出来ない)、後の世でそれに対処する事のできる人が必要なのです。

陰陽道も道教から派生したものなので、式神の作り方も道教がルーツです。

また、このような手法で人によって意図的かつ人工的に創られるエレメンタルたる使役霊(憑き物筋としての動物霊及び式神)は、神仏の御眷属と呼ばれる動物の形をした存在とはまったく別のものになります。素材的には類似のものですが、創られる過程が異なるのです。神仏の御眷属たる動物の形骸をしたそれらは、人間(個人や集団)の神仏に対する帰依の気持ち、信仰心から派生する祈りの想念によって作られるものです。

(もともと動物であった動物霊はそれはそれで別物です。ちょっとここ、ややこしいですね。これは本物の動物霊と言うことにします)

神仏の眷属になる動物の形をしたそれらは、自然の中に存在する氣の塊と人々が作った想念が結びついたことで練って練られて、誕生します。これらは良き想念、神仏への崇高なる祈りや救済や守護を願うことからの想念から生まれたものなので、人を助けようとするものに育ちます。ただ、彼らはエレメンタルですから、良い存在としてあり続けるためには、人々の善良な信仰心というエネルギーが必要で、それらが無いことには、存在としての自分たちの形骸を保つことが難しいのです。彼らに人のために働く善き存在としてあり続けてもらうためには、「良い想念」を供給し続けないといけません。でないと、すぐ「ケガレ」を吸って、悪いものになってしまいます。たから管理する人が必要になります。

なので、祠を壊され、寄る辺や使えるべき主を失ってしまうと、不良化してしまうことがあります。ようするに管理者たる飼い主がいないので、ケガレを吸って悪い存在になってしまうというもの。ですから、祠や社を壊すときにはそうした存在を、別の主のもとに連れて行かないといけなかったりします。しかし、困ったことにきちんと「返品」とか、新しい主のところに使えさせることをしないで放逐されてしまった存在が結構いたりします。

ですから、仏教のものか神道のものか解らない、祠や社にしても、どちらかに確認してもらって、適切な手順を踏んで、「しまう」ことをしてもらうのはとても大切なことです。

また、時に死んで肉体を失くした動物のエレメンタルが人の想念と結びついてそのようなものに育つ場合もあります。他に護法童子と呼ばれる存在とか、まあ色々ありますけど、今回は省略。

ようするに、憑き物筋としての動物霊としてのエレメンタルは人の利己的な想念から作られるし、苦痛と恨みのダークでネガティブな想念を利用して作るものなので、御眷属として生まれた動物霊としてのエレメンタルとはまったく質が異なるのですが、ネグレクトされると不良化してしまう…ということで。

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そうですね。 
黒魔術とか呪術とか勉強すると言うのは、誰かにそれを掛けたり利己的な目的で使うためというより、それらによって起きている弊害を取り除いたり、苦しめられている人を救済したり、過去の時代に仕掛けられたままで放置されている罠を、取り除くがごとく、対処法を知ることにも通じることです。

掛け方を知らないと、解き方というのもわからないので。

別の言い方をすると、昔々の戦争によって埋められた旧式の地雷を発見した時、それらを解除して取り除こうと思った時には、どのような仕様のものでどうやって無効にして解体するのか…仕組みが解っていないと、それが出来ないので、そうしたマニュアル(設計図など)を技術が発達して、最新式の地雷や兵器が製作される未来(後世)にも、残して引き継いでいく必要がある。

そんな感じですよね。

古い時代のやり方、呪術の仕組みとかそうした知識や技術も、引き継いでいく者が必要だということです。

掛けるためではなく、解除するその時のために学ぶ人間も必要なんです。

さて、動物や植物の精霊から作られたもの…人間の想念としてのエレメンタル以外に、人が作ったその手のもっと恐ろしいものがあります。

それは人間の肉体のエーテルダブルを捕縛して作るものです。

これはブードゥではゾンビと呼ばれるもの、道教ではキョンシーと呼ばれる存在です。言葉と土地は違えども作り方、術の方法はまったく同じです。

(とはいうものの映画やフィクションの中のその存在は、だいぶ誇張され味付けされていて、実際のものとは大きく異なっていますけども)

ゾンビにしてもキョンシーにしても、サイキカル体とノエティカル体が、生命活動が停止した肉体から離れるときの絶妙なタイミングを見計らって、エーテルダブルが解体されるよりも先に、某存在がその仕事に取り掛かる前に、彼を捕縛してエーテルダブルの解体を止めさせ、肉体の腐敗を止めて術者に所有権を移して、その肉体を利用するって感じなので…

このやり方は大天使を使役する方法とほぼ同じです。(大天使たちの4次元以上での名前を使うので、西洋魔術にもその方法が伝わってますね。というか秘術なのでその方法を知りたくて、あれこれ頑張った人は多いみたいww 
みんな上手くいってませんがw)

幽体と霊体が肉体から離脱した後、エーテルダブルを解体しないままに、その役割をする存在ごと捕縛し肉体を操る。

それがゾンビとキョンシーですけれども…

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それとは別に霊体と幽体が離脱した後に、その人物としてのパーソナリティたるエレメンタルを捕縛して、木霊から式神を…そして動物を殺して憑神をというように、エレメンタルを核として利用して作るのと同じような方法で、人間のエレメンタル(本来は過去生のパーソナリティ)を捕縛して加工して自らの使役として操って利用する(ちょっと違いはありますが)。

ああ、そういえば城を築城する時の人柱や、水神さんへの生贄なんかも同じ原理を利用しています。誤った方法なんですけどね。タブーというのかな。

(逆に作用する方法としては、即身仏として入滅した人も同じなんですね。
例えば空海とか日光の慈眼さんとか武田信玄とか、その時のパーソナリティとしてのエレメンタルが、高野山や日光や甲斐の守神として土地や人々を守る)

そのような方法を知ってしまったが故に、時にそんなことをする輩がいたりするのです。そして時に過去に邪法が流行った土地で、それらの形跡を見つけることができます。

先日とあるクライアントさんに、チャクラヒーリングの方法で違和感のあるところを感じてもらいながら、セルフで見てもらったんですね。

(そんな風に自分でリーディングすることはできるけど、自己との対話や客観的な判断ができず、自分に対しては過去生ヒーリングやヒプノセラピーがどうにも上手くできないので、どうしても第三者の存在…他人の誘導が必要って方がよく当方にいらっしゃるのでした)

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すると、そのキャッチできた存在って、異形の姿をしていて、まるでファンタジーに出てくるキャラみたいな。

それだけだとその人自身がイメージ(想像)して作った、エレメンタルかなー…ってところなんですが。でもちょっと違う。明らかに異質なもの。

最初は、邪悪な護法童子みたいな姿にも見えたんですが(鬼の子みたいな)。

そうですね。ダスカロスについて書かれた書物「メッセンジャー」を読んだ人なら解るといいますか、たぶん読んだ人しか解らない話なんですけど、あの本の中に出てくるミニデーモン君みたいな感じ。

エレメンタルにしては変だし、けれども人為的な、何か操作というか、加工が入ってまして。

何しろ嘘つきで、まるで北欧神話のロキみたいに、正直に答えずにこちらを撹乱させてくるものだから、ちょっと、どうしようか…ではあったけれど。
なんとか、ところどころの情報から、弱点(ウィークポイント)は何かなーと探りを入れて揺さぶってみたんですね。

「元のご主人を呼びだす? それとも新しいご主人を呼ぼうか?」

それに反応したので、そこからようやっと糸口が掴めて、その存在の正体(実態)がなんとか探れたわけです。

どんな問答をしたとかどのような対処をしたとか、面倒なのでここでは詳しいことは省きますが。

正体は何かっていうと、ぶっちゃけ人間の子供の霊です。その霊を利用するために殺されて、死んだ直後に動物霊の人間版みたいな感じで使われてた。

場所はアジアで邪教と呼ばれた宗教があったとこ。すごーく昔。

そうですね…インディジョーンズの映画「魔宮の伝説」に出てきた、あんな感じをイメージしてくれると解りやすいかな。

随分とたくさんの子が誘拐されてきて、そんな目的のために殺されてましたね。邪教の宗教的儀式の生贄みたいに殺されていて。

ざっくりと500人はいたと思う。人間だけでなく動物も勿論のこと。

その子を上げようとしたときに、みんながみんな繋がってダンゴムシ状態だったので、切り離して「雲の糸」のカンタダのように一人だけってわけにはいかないので、結局全員を上げることになりましたが…グループエレメンタルとしてのスケールは、500人というのは小さいほうですけれども。

ちなみにその方の過去生ではないんですよ。

その時代にその方はその場所に近いところに生きていて、子供が行方不明になって悲しい想いをしていたから、母としての気持ちから呼び寄せて繋がってしまったというか…この子の想念をキャッチして取り込んでいただけ。
(カースト制度の不可触民だったので、上の階級の人たちからすると人扱いされず、その子は親の知らぬところで彼らの犠牲になっていた)

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ただ、この手の本人の意志とは関係なしに、死んだ後で自分の霊(エーテルボディ)を第三者に意図的に利用され、悪さをさせられていた。このようなエレメンタルの場合、本人に罪はなけれども、ケガレてしまっているので、そのままストレートに上げることは難しいです。
なのでいったん御祓(ミソギ)をしてからでないと、上手くいかないし時間がかかってしまうので、その点だけ注意が必要です。

でもまぁ、長年その場所に捕縛されたまま悪事のために利用され、ずっと苦しみと罪ケガレの中にいたその子を救済できて、ホッとしたというか、達成感はありました。

そして、そのような重たいものを抱え込んでいた人にとっては、これだけの大きな負のエネルギーの流出は(切断ではあるけど)、もう大変な体力の消耗です。大手術をした後って感じ。

そんなわけで、こうしたセッションの後には、水分補給と糖分と栄養補給などが必要ですし、しばらく横になってもらうか、マグネティックヒーリングをして、氣の補充をしっかり行って、開いた穴を塞いで波動を上げることをしないとです。

しかしホント 、本来はそのようなことのための知識や方法ではないのに、いつの時代にもそれを利己的な目的を満たすために、悪用するやからというのはいるものなんですよね。

人間っていうのは、本当に罪深いものだと思います。

そして、まだまだ過去において、このような事例の犠牲者となり、捕縛されたまま抜け出せていない霊たちもいるのだと思うと、虚しくなります。

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