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第三の生理用品「生理カップ」を9ヵ月使ってみた感想をまとめてみる

最近SNSやメディアでも第三の生理用品として「生理カップ」が話題に上がることが多くなりました。けれど、実際に使っている人はまだそれほど多くはないようです。
実際に使ってみてどうなのか、デメリットはあるのか。
1ユーザーである私の感想を素直にまとめてみたいと思います。
私がnoteでおすすめする「推し」のトップバッターをお任せするくらいおススメの製品です。
悩んでいるあなたの背中を、ほんのちょっと押せる記事になりますように。

最初に

生理カップは販売に許可が必要な「医療機器」です。購入の際は販売元を確認し、使用時は添付文書をよく確認しましょう。
また、この記事は1ユーザーのレビューであり、性能・効果等を保証するものではありません。

きっかけ

私が生理カップを使用するきっかけは、現在の職場に転職したことです。
小さな会社なので事務所の掃除を社員で手分けして行っており、もちろんトイレも自分たちで掃除します。そのためか、汚物入れは置いてあるもの原則使用しないように、というルールがあります。そのため、使用済みのナプキンは自分で持ち帰り処分する必要があります。(なら置かなきゃいいのに……。)

ここで重要なポイントなのですが、筆者は最高にずぼらでめんどくさがりで忘れっぽい女です。なので、毎日カバンの整理なんてしません。お弁当を取り出して、制服を洗濯機に放り込んだ後のカバンはその辺にぽいってします。
つまり、ジップロック等に収められた使用済みナプキンがカバンの中で熟成されて見つかる……なんてことが起こり得るんです、私は。
世の中の淑女のみなさまからすればありえないことと思いますが、私のずぼら加減を自分で鑑みた結果、ナプキンを使用するのは危険、という結論にいたりました。1日8時間働くのにナプキン1個で足りるわけないですしね。
同じ理由でタンポンも却下しました。それまで使ったことがなくていまいち扱いがわかっていなかった、というのもありますが。

そこで思い出したのは、生理カップでした。

Twitterか何かでおススメされていたのを見て興味はあったのですが、特に必要性を感じておらず、そんなのがあるのね面白いのね、と当時は思って終わっていました。
ただ、元々ミーハーで新しいもの好きの筆者。
思い出した直後に「新しいものを試せるぞー!」と意気揚々と購入しました。

筆者が購入したのは「メルーナ 月経カップ リング型 クラシック(巾着付き)」(購入先はこちら)。生理カップの中でもよく聞くメーカーでしたので、まずはこれでいいかと購入を決めました。
私は、サイト内に掲載されていた「サイズの目安」を参考にMサイズのホワイトを購入しました。(筆者は身長173cm、体重60㎏です。普通ですね。)
ホワイトなので若干変色してきたかな……と言う点が気になりはしますが、サイズに関してはちょうどぴったりだと思います。次に買うときは同じタイプのオレンジかな、と思ってます。
ただ、小柄な女性だと体格に合わないこともあるそうなので、日本人女性が開発したスクーンカップや、アジア人女性向けに開発されたフルムーンガールなど、自分の体形に合ったものを探してみてくださいね。

使用方法等は購入先や添付文書に記載があるのでここでは省略しますが、使ってみた感想は。

生理が来てるのを忘れる日がくるとは思わなかった。

ほんとこれにつきます。
今まではなんだったんだ、というくらい快適です。もっと早く使っておけばよかった。
ただ、当然ですが、医薬品ではないので生理痛はあります。お腹は痛いし、頭は痛いし、腰は痛いし、吐き気はあるし、めまいはするし、最高に眠くなるのは以前と変わらずです。
でも、それを差し引いても、とても快適になります。QOL爆上がりです。
特に、筆者は生理痛が生理開始1日目~2日目にかけて集中的に来るタイプで、3日目以降はただ経血が出てくるだけの期間になります。なので後半が劇的に変わりました。
その感想を下記にまとめますね。

○メリット1 経血が出てこない

生理カップは膣内にカップを挿入し、カップ内に経血を溜めるタイプの生理用品です。
大体8時間くらいまでいれっぱなしにできます。(多い日は4時間ぐらいで1度取り出すともれずに安心です。)
入れっぱなしの間は許容量を超えない限り出てきません。サラサラ快適で蒸れません。多めの量が一気に出てくる時のぬぷん、って不快なあの感覚もないです。ナプキンが引っ付く感じもないです。
ほんとに生理が来てない時と同じような感覚で過ごせます。これだけで元がとれたと思うくらい快適です。
同じく愛用しているシンクロフィットさんと組み合わせれば、うまくいけばナプキン使わないで1日過ごせます。
また、カップをトイレに行くたびに取り出す必要がないのも魅力の1つです。正しい位置にあれば用を足している間も出てくることはないので安心してくださいね。(筆者はちょっと浅めに挿入してたときにトイレで気張ったら、カップの頭が出てきてひやっとしました。)

○メリット2 自分の経血量が見える

学校の保健体育の授業で、1回の生理の経血量は○○ml……みたいな話があったかと思います。でも、正直ナプキン使ってると実感ないな、とずっと思ってたんですよ。
でも、生理カップなら一目瞭然。私の使用しているメルーナのMサイズだと28ml溜められるそうです。(参考先:https://www.melunajapan.com/classic/)
多い日だと1日に3~4回交換するということは……って大体の量がわかります。急に増えたり減ったりしてないかを確認できるのは利点だと思います。
(加えて、おそらく少数派だとは思うのですが、お風呂とかでカップから捨てた経血の形状を見ると単なる液体じゃなくて細胞状になってるのを見て生命の神秘を感じます……。マニアックですみません。)

○メリット3 繰り返し使えて経済的

適切な管理をすれば数年使い続けられる生理カップ。
お手洗いにいって、便座に座って取り出して、ひっくり返して便座の中に経血を流します。お水やウェットティッシュでさっと綺麗にして再度挿入すればまた快適時間が続きます。
筆者は生協で箱買いしたお尻拭きを利用してます。1回に3~5枚使用×5日間……で1パック2か月~3か月くらい持ちます。最初に買った1箱がまだ半分以上残ってるので経済的にも嬉しいし、ママさんたちへの影響も少ないと信じてます。
お風呂に入るときはシャワーで流した後、石鹸を泡立ててちょっと念入りにきれいにします。シャワーで泡を流して、水を切って挿入し、お風呂場の洗い場を流してからバスタオルで体を拭けば、慌ててナプキンをあてる必要も、流した直後に経血が出てきて萎えることもありません。
ただし、1週間の生理期間が終了したら、適切に消毒する必要があります。それを怠れば病気に繋がりかねないので注意が必要です。


△デメリット1 消毒を丁寧にする必要がある

メリット3でも記載しましたが、生理カップは体内に入れて使用するため清潔に保つことが必要不可欠です。
まず、購入後初使用前に消毒。生理期間が終わったら消毒。次の生理開始前にも消毒。
消毒方法は煮沸消毒もしくはミルトンを用います。筆者はレンジで煮沸派です。レンジに入れる前に石鹸で洗ってる+煮沸後にレンジ掃除をするので筆者は気にならない派ですが、抵抗がある方は専用の鍋を購入するかミルトンをご活用ください。

△デメリット2 出てこないと焦る

その日のコンディションによっては、カップがすんなり入る日とちょっと苦戦する日があったりします。手前にあると違和感があったりするので、そこそこ奥に入れるのですが、時々思った以上に奥に入ることがあります。
入れてる間は奥の方でもちゃんと受け止めてくれるので問題ないのですが、問題は取り出すときです。指を一生懸命伸ばしてもうまくリングに引っかからなくて四苦八苦することが3か月に1回くらいあります。それが夜のお風呂場なら焦らず力を抜いてゆっくり取り出せばいいのですが、職場や朝の出勤前だと大慌てです。焦るのが一番よくないんですけどね。
学校だと休み時間の間に済ませて教室に戻らないといけないので、挿入時に加減が必要かもしれません。もしくは比較的余裕のある昼休みに取り出すとか。
ただ、あまり手前に入れてもカップが外れたり漏れの原因となったりするので、あらかじめリングに紐を付けておき、挿入時はきちんと適切な場所まで押し込んで使用すると安心ですね。また、生理が終わったあとは、必ず取り出したことを確認しましょう。
ちなみに、今のところ取り出せなくなってとんでもないことになった!という体験は筆者はしてません。

△デメリット3 挿入時にちょっと痛いときがある

生理が終わりかけの時やその日のコンディションによっては、挿入時に痛みを感じることがあります。ちょっとひりひりする感じですかね……。潤滑剤等を使うといいらしいです。筆者は傷ついてないのを確認しつつそのまま入れます。自分の体と相談しながら、時には使わないという選択肢も含めて上手なお付き合いをしましょう。

△デメリット4 うまくカップが開かないと漏れる

これは使い方の問題ですね。膣内に挿入する際にカップを折り曲げて小さくしてから挿入するのですが、場合によっては膣内で元の形に戻らず、カップ内にうまく経血を収められないことがあります。挿入後に膣内でカップを回したりしてうまく開かせる必要があるのですが、最初はちょっとコツがいります。9ヵ月経った筆者も油断するとやらかします。なので筆者はナプキンやおりものシートと併用することが多いです。

まとめ

メリットデメリットをあげてきましたが、筆者は使ってよかったという気持ちが9割9分です。時々めんどくさいな、と思うことがあるずぼら筆者でも、この快適さのためなら頑張れます。
心身ともに負担になることが多い生理期間。少しでも快適に過ごすために第三の生理用品「生理カップ」の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

p.s. 筆者はさらなる快適を求めて給水ショーツ導入を検討しています。快適だったらまた改めて紹介しますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

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