介護をしている全ての人へ(番外編 2匹の猫)

 母は、末期がん(ステージⅣ)の宣告を受けた後も、手術の前後を除いて、ずっと家で病気と闘ってくれていました。おかげで、ぼくら兄弟は母を家で看取ることができました。コロナ禍の中、多くの人が親の死に目に会えなかったと聞いています。有難いことでした。
 今回は、母が亡くなるまでずっと母を支えてくれた友達を紹介します。
 2匹のねこは、子猫のとき親切な方に保護されたと聞いています。
 うちの子になるまでずっとコンビだったそうです。そして、うちの子になってからもやはりコンビで母のお世話係でした。
 母が動けるときは、母の話し相手として、リンパ浮腫で自由に歩けなくなってしまってからは、足に溜まった水で体が冷えてしまう母体を24時間体制で温めてくれたいました。
 母は、旅立つその時までずっと小さな友人と一緒でした。

ぶうちゃん

 体重7㎏の巨漢ねこ、おっとりとした性格で、行動は控えめでスローモーション。クリっとした丸い目がかわいいです。尻尾は短くてカギ型に曲がってしまっています。
 平昌冬季オリンピックの年に我が家にやって来たので、”昌”と”平”の前後を入れ替えて「昌平(しょうへい)」と名付けられる予定でしたが、かわいくない名前なので、呼称の「ぶうちゃん」がそのまま名前となりました。

まだ元気だった母に抱っこされているぶうちゃん

りんご

 平昌オリンピックの年に我が家やってきたということで、母は「ごりん」と名づけようとしましたが、息子2人の猛反対で「りんご」と改名。
 体重は5kgくらいで、やや大きい感じのねこ。
 俊敏さ、状況の理解力、声の大きさ…どれをとっても「ぶうちゃん」を一歩か二歩リードしています。猫としての偏差値はとても高いように思います。
 尻尾はスラっとながくて、モテ猫です。

まだ元気だった母に抱っこされているりんご

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