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シングルかあさん〜子宮頚がん検査・コルポスコピー②

"これからの生活はどうなる?"

不安な気持ちがどっと押し寄せる。
急いで精密検査の予約をいれたものの、日々ネット検索をしては一喜一憂。

かあさんは、地域でもがん治療に力をいれている大病院で、精密検査を受けることにしました。

婦人科はクラシック音楽が流れ、照明は温かみのある色。リラックスできるはずが、かあさんは不安と緊張でガチガチ…

まだ呼ばれない…

予約時間を一時間経過し、ようやく診察室へ。
そこには、可愛らしい20代後半くらいの女医さん。にっこり微笑んで、

「いい時に検査に来てくださいました。」

そう言って、かかりつけ医からの紹介状と子宮頚がん検診の結果を確認。

「今はガンになる前の病変なので、過度に不安にならないように。」

かあさんのガチガチにこわばった表情を見て、気持ちを和らげようとしてくれたのでしょう。

女医さんは、これから行うコルポスコピー検査について丁寧に説明していきました。

「少し痛いですよ、我慢してくださいね」

コルポスコピー検査がどのようなものかは、すでに予習済み。病変がある箇所の組織片を米粒大ほど削りとるのだから、痛いのは当たり前。

「(バシッ、バシッと組織を削り取る機械音もあり)たしかに痛い…。(けど、陣痛や出産の痛みに比べればなんてことない)」

たいていの痛みは我慢できる。
母は強し。

削り取った組織片を病理検査にまわし、結果は二週間後に。

女医さんはそのあとも何回か、
「いい時に検査に来てくださいました。」
と繰り返しました。

毎年、検診を受けていたからこそ、ガンになる前の段階で病変が見つかったこと。むしろ、この時期に見つかったおかけで、今後しっかり経過観察ができること。万が一、手術となっても治療法があること。など、丁寧に伝えてくれました。

ネガティブに考えすぎてた…

大病院からの帰り道。
緊張がとけたのか、肩の凝りを強烈に感じた。女医さんの言葉がけひとつで、あれほど不安だった気持ちが驚くほど払拭された。

どんな結果でも受け止めよう…




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