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1-1. D進か、就職か

 理系大学院生にとって、博士後期課程への進学(D進)か、はたまた企業への就職かは悩ましい選択ではないでしょうか?

「研究の面白さが分かってきたから、D進してもっと研究に没頭したい」
「でも、学費や生活費の当てがないため生活していけるか不安…」
「一方で、社会に出て働くことにも関心があり、一度挑戦してみたい」
「でも、企業で自分のやりたいことは本当にできるのだろうか…」
「学位を取得したとしても、その後の進路が不安…」
などなど…

 とはいえ、現状では多くの学生が就職を選択しているようです。文部科学省が実施している学校基本調査の令和4年度結果を見ると、修士課程修了者のうち、76%が就職し、D進した大学院生は10%しかいません(思ったよりも少ない…)。これは、D進と就職とを迷った挙句、就職を選択した人が多いとも見て取れます。

私自身はと言うと…

 悩みに悩みまくっていました笑。修士課程2年目の卒業間近まで、D進するか、内定先へ就職するか決められずにいました。結局、就職という選択をしたわけですが、そこに至るまでには様々な苦悩や葛藤があったと思います。
 本マガジンでは、『就職決断編』として、私が就職に至るまでの体験を、進路に悩み始めた修士1年目の7月頃から順を追って書いていきます。堅苦しくならないように、若干小説風にもして描き進めていこうと思います。

 つづく…


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