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違和感の正体とは?

それは、前触れもなく。
ただ、唐突に来る。

違和感
というものの正体について、
今回は人間関係を例えにして、説明してみることにした。


・昨日まで、仲良くしていたのに何故??
・突然、あの人のことを受付けなくなってしまった…
・好きだったのに、今では嫌いという感情が出てくる。。
・離れたいけど、離れるのが怖い。

こういった感情は、何故起こるのだろう?

みんな、学生時代の頃は、今一緒にいる友達と
ずっと。大人になっても仲が良いだろうと思う。
プリクラでは、「ズッ友💛」なんて落書きをして、
友達と笑い合っていたことだろう。

あの頃は、そう。
ずっと関係が壊れないことを信じていたのだ。

くされ縁のように、今でも続けている人の中にも、
違和感を抱きながら、仲良くしていることだろう。

しかし、切れない関係はどうしてもある。
それなのに、苦しい。

そのうちに、苦しいのに何故この関係を続けているのだろう?と疑問に思いだす。

そこで、私はその何故?に以下の言葉が浮かび上がった。

1. 一度仲良くなった人とは、ずっと仲良くしなければいけないと無意識に思っているから。
2. 本人や周囲の人に、なぜ?と追及されるのが嫌だから。
3. なんだかんだ言って、自分も悩みを聞いてくれているから。

この3点について、考えてみよう。

1. 一度仲良くなった人とは、ずっと仲良くしなければいけないと無意識に思っているから。

この理由を一番に挙げたのは、意外とこの考えを持っている人は多いのではないだろうか?と思ったからだ。

昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵になるかもしれない。
このように、人は自動的に切り替えることは、容易ではない。

なぜならば、人には一貫性の原理が備わっているし、一旦心を開いた人間に対してはバイアスがかかりまくるからだ。

ずっと仲良くしていたのだから、仲良くした方がいい。その方が、豊かな人間関係が豊かに見えるし、そもそも好きだと感じた友達を嫌いになるなんて、おかしい話だ。
そのように、私たちは本能的に思っている可能性がある。

人が最も苦手とするのは、「変化」することなので、人間関係においても、「好きな状態」「仲が良い状態」を維持しようとする。

実際、私自身の経験でも、仲が良い人に限って、離れる決断をするのは胸が痛かった。
悪いことをしているんじゃないだろうか?と、罪悪感さえ抱いたのだ。

嫌いになれば、離れればいいじゃん。
と、一言で片づけられるほど、そう簡単ではないことは、体の反応からも窺える。

2. 本人や周囲の人に、なぜ?と追及されるのが嫌だから。

そして、二番目に提案するのは、周囲になぜ離れたのかを聞かれるのが怖いから。

これは、次々に新しい人と出会う都会社会よりも、
人口が少ない田舎だったり、生まれ育った町、同じコミュニティーに所属していた学校や会社の仲間…を想像してみてほしい。

誰が、何をしていて、家族構成はこうで、と知られているコミュニティーの方が、興味本位で聞かれる可能性は高い。
聞かれるたびに、答えたくないことでも答えないと、バツが悪くなる。
みんな、仲間外れは怖いのだから!

しかし、一見親切そうに見える場所も、周りに比べて異質だと判断すると、受け入れられる人はまだまだ少数派なのだ。

そこには、自分の理解の範囲内での回答が無意識のうちに求められるし、みんなと仲良くしようと思う人ほど、模範解答をしてしまう。

なぜ?と聞かれるのが面倒だから、怖いからという理由も、簡単に吹っ切れるものではないし、
そのコミュニティーの空気感によっても左右される恐ろしいものとなる。

3. なんだかんだ言って、自分も悩みを聞いてくれているから。

最後に挙げるのは、上記の二つと比べて打算的な理由となっている。

一言で表現すると、悩みを聞いてくれる相手が欲しいのだ。

あなたの周囲にもいないだろうか?
悩みがある時だけ連絡が来る人。

それなのに、自分が話を聞いてほしい、会いたいと言ってもスルー。あるいは、悩みを聞いてほしいと誘ったのに、自分の悩みにすり替えられる…など。

悩みとは、自分ひとりで抱えたくない人が一定数いる。
私もその中の一人だし、だからこそ、精神を強くしないとと意識しないといけないのだ。

誰だって、自分の悩みを聞いてくれる人の方が好きになりやすく、心も開く。自分の秘蔵の悩みをむやみやたらに公開する人なんていない。

関係を切りたいと、違和感を抱いてる相手が唯一の相談相手だった場合、この理由は一番上位にくるだろう。


違和感は、離れたいのに離れられない状態だ。

ここまで、今まで仲良くしていた人にフォーカスして、どうして違和感を感じるのか?についてふれてきた。

今まで仲良かったから、今更踏み出せない、悩みを聞いてくれるから。

いずれも、もっともらしい理由に聞こえる。

しかし、あることにも注目してもらいたいのだ。

それは、
何故、違和感を感じるのか??
という、根本的な理由だ。

人間関係がスムーズにいっている間は、違和感などは感じることはない。感じたとしても、許容範囲内であれば、気持ちよく仲良くすることはできる。

しかし、それが大きくなり、無視できないほどになると、心身にも影響を及ぼし始めてしまう。

こうなると、体からの警告を無視してはいけない。離れるべき時期だということだ。

私たちは、結婚とか転職とか人生のステージが上がると、自然に疎遠になる人間関係があるけれど。
人生の時間は有限なのであるから、違和感を抱きながら消耗する必要は、本当はないのだ。
それも全て、過ぎ去った後になると、「そうだったなぁ~」と笑い話になる。しかし、そんな時間をもっと他の好きなこと、挑戦してみたいことに費やすことができていたら?

そう考えると、「経験してみないと分からないだろう」と、自分にも人に対しても言いたくなくなってしまう。

もっと、自分が心地よいと思える人と過ごす時間を多く。
もっと、自分が夢中になれるものに注ぐ時間を多く。

今の現代では、自分自身で選択できることが増えたし、昔ながらの慣習に反発しても良いのだという風潮になってきている。

このような自由な世界に生まれてきたことの特権を。
思い切り使えるように。
自分の「違和感」に向き合っていこう。



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