見出し画像

念願のmocha展へ

背景イラストレーターさんのmochaさんの絵画展示販売会へ家族を巻き込んで行ってきた。前回もチャンスはあったけど、田舎ゆえに会場が遠くて断念しその後「ああやっぱり行けばよかった、もう岩手で展示会ないかもしれないのに!」と思い残していたのだ。後悔先に立たず。でもしばらく月日が経過し、やるとの広告を見つけたのでそっこー予約。

知ったのはインスタの広告。澄んでいて、透明感があって、どこまでも景色が深くて続いていて、なんでも私はできる可能性がある!と思わせるような壮大な世界、でも孤独を感じさせる雰囲気もありミステリアスチック、そして現実と幻想の狭間を美しく表現する絵で一瞬でとりこに。
もともと絵を書くことが好きで、いろんなイラストレーターさんの作品をインスタで眺めてはうっとり。皆様それぞれの世界観を表現して共感されたり感動を与えたり、自分がデザイナーとして活動して【世界観や想い、感情を具現化することの難しさ】を知った。デザインに正解がないから一層。

mocha様を存じない方へ、プロフを私が勝手に紹介。
”風景イラストレーター。アニメーション制作会社でTVアニメーション、劇場アニメーションなど多数の映像作品に背景作画スタッフとして参加。その後フリーランスとなり、緻密で圧倒的な描写力で現実とファンタジーの狭間の世界を描き、独自の世界観を生み出している。”(「宇宙からの贈り物」展示販売会用カタログより)
中心にドンとメイン(人物、建築物、巨木など)があり、その後ろの背景の鮮やかさといいますか、深い、、、。


展示会へ行って気づいたことは3つある。

①ショックを受けた。


自分の語彙力と表現力の無さに。
こんなに素敵な絵なのに「すごい、、、。」の一言しかでなかった。それくらい圧巻するmochaさんの表現力がある作品ってことかもしれないけど。時間が経ってやっと言語化できた。脳内整理して、なんですごいと思った?背景がリアルだから?リアルだからなんですごいと思った?人が創ったものじゃないみたいだから?なんで?なんで?・・・と自分へなんども理由を深掘りして根本はなにか、を探った。心惹かれる作品なのに、他の人へ魅力を伝えようとすると「とにかくやばかったんだよ!!」「やばい!!」の連呼。は?何がどうやばいのよ、、、。悔しい。語彙力語彙力ていうけど、大事だね語彙力。今回のこれで一番思い知った。私の尊敬している方と、読んでいる本にも「言語化。感じたこと、思ったことは言葉にする。毎日1万字書けば語彙力もライティング力も必ずあがる」とおっしゃっていた。なので、この日を境に毎日インスタストーリーやⅩ、日記にはとことん書いて、”書く”という行為を深める行動をしている。どうでもいいことも書くのがポイントらしい。とにかく、”書く”!適当な言葉で手を抜くと、それで慣れてしまって思考停止になる。「絵がきれいですごかったんだ~」「へー」で終わってしまい、情報が少なく相手もつまんない。いろんな言葉を使いこなした方がより細かく表現できるし伝わりやすい。面白い、という言葉を多用しているなら、グーグルで「面白い 言い換え」で検索して別な言葉で表現する。「面白いという言葉の仲間ってこんなにいたのね、こういう使い方は初めて知った!」など新たな学びがある。こうやって徐々に使いこなせる語彙を増やして表現力を上げていきたい。

②景色が好きな理由を理解できた。「自意識過剰」


自然とか、外とか、日向ぼっことか(私は「光合成してくる」と言う)、お散歩とか、キャンプetc.
とにかくアウトドア好き。休みの日はできるだけ外にいたい派。なんで自分は外が好きなのか追及して考えたことがなかった。mochaさんは風景イラストレーターなので、いろいろな風景を描かれる。山の中、廃墟、空。
1)外が好き→広い、風が気持ちいい、変わる天気がおもしろい、移り変わる景色がきれい
2)「広い」が最初に出てきたワード。壮大、広大、解放感あるのが好き?なんでだ?→あまりにも世界が広くて自分は小さい。広いから小さい私はその一部分で目立たない。どんな私も受け入れてくれる感じがする自然て。こんな私も世界の一部、私の短所も個性だよね、無理に短所をどうにかしよーとしなくても、これが私なんだからうまく私自身と付き合っていくしかないよね。この短所そのものをどう活用するか、という思考回路。
素の私はケチだしドロドロとした感情がある。ずるい、うらやましいとか。損得とか。素の私で接していたら、絶対人が離れていく、、、。だから人前だと猫かぶってしまうことが多い。良い人だと思われたい。他人にどう思われているか気になる。すなわち自意識過剰。でもずっと人前でそうだと疲れる。外に出て素の私になってリラックス~ をしている、、、。言語化して気づく。無意識に私って嫌われたくないからみんなの前で繕ってたんだな、んでストレスが溜まって自然に触れて解消してたのか、と。子供のころ人をいじめてしまったり、逆に人からいじめられたりと両方の経験がある。他人の目が気になる年頃、「嫌われたくない。優しい人って思われないとまた孤立して寂しい思いをしてしまう」という思いが心の土台部分にあって、それを軸に今まで生きてたのか。という真実を発見。こういうとこでも、言語化って重要だとつくづく思う。他人の私への評価に怖がりすぎてたのかな。否定されないように。今通っているWEBデザインの職業訓練校のクラスメイトさんにある日「みくちゃん、無理してない?頑張って明るくふるまってない?」と言われてドキ!!っとした。「え、、、ン~、、、そう、、、かも?」と動揺して曖昧な返事をした。そうゆう反応を無意識にやるってことは、そういうことなんだろう。そこでも私は「自分は偽って周りと接してたのかも」と気づかされたきっかけに。

③アートの面白さ

mochaさんがどういう想いで制作したんだろう、技法はジクレ(版画技法の一種。最新のコンピューターを駆使して作られるハイテクな高画質印刷の版画。フランス語で「インクの吹き付け」)か~この無数の星々はインクを吹き付けてるんだな、広いくて奥行を感じる景色の中にポツンと人がいるのは何を表現してるのかな、とか自分が作品に対してどう思うかを考えるのて楽しいと思った。初めてアートって面白いな、と。今までは、この作品はこういうところがすごくて○○を表現していて、、、など、正解があるからそれを理解できないと楽しめないものだと思っていた。でも、正直全然すごさわからん。ふーん?で終わってしまう。もちろん、くわしく本人の生い立ちやその技法を使った難しさ、みたいなのも説明されたらわかるけど。でも展示会とか美術館で詳しい説明とかないのもたくさんある。作品名だけとか。
私でもこれ書けるんじゃね?みたいなのもあるよね?え、あるよね??(笑)失礼かましてすみません。
でも、アートって作家さん本人の世界観で生み出されているから、正解なんてないし、その逆もしかりだと思い始めた。どう思うのかなんて各々の自由。どう感じたから感動したのか、心打たれたのか、響いたのか、印象に残ったのか、何を思ったのか。そもそも作家さんだってプロなんだから、こんなアートに触れてこなかった一般人が「絵のタッチが、、、ここの構図が、、、」とか、言う資格なんてない。失礼極まりない。
だから何がどうすばらしいはわからないけど、私は感動した、と思ったことを深堀して自分の奥底の本人も気づかなかった考えを知るのも一つのアートの楽しみ方なのかなと。ただ見て楽しむのもいいし、こうやって自分の思考や固定概念を見つめる機会にもなると学びになった。

展示会や美術館は見ても「なにがすばらしいのかわかんない」「それが理解できないから私は行かないほうがいいな」と思い込んでいたのを、今回のmochaさんの「mocha展~星しるべ~」で自分の底にあるものを見つけるきっかけになって良かった。しかも今はWEBデザイナーの目線としても勉強になったから(構図、色、アイキャッチ)、どんどんアートに触れていきたい。昔に読んだ本の意図が理解できないのもあったから、読み直すと今の自分の視座で読めるから新しい発見や気づきがありそう。

このnoteを読んでくださったあなたの何かしらの参考になると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?