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パレスチナ少女との対話

あるチャットで、19歳のパレスチナ人の少女と話す機会を得た。 彼女はエルサレムに住んでいると言う。 もちろん彼女が本当にパレスチナ人であるという保証はなく、そもそも19歳の少女である保証もない。 彼女はエルサレムに住んでいるから、まだネットが使える事には合点がいくが、彼女の話が全て本当かも私には分からない。しかし、話を進めていく中で、彼女が何かを伝えたいことだけは感じとれた。

Q:イスラエルに住むパレスチナ人と、ガザやヨルダン川西岸に住むパレスチナ人に違いはありますでしょうか?例えば、ガザの住民がイスラエルの都市に住む事は可能なのでしょうか?
 A:パレスチナ人に違いはありませんが、イスラエルからの扱われ方に違いがあります。ガザにいるほとんどの人は、かつてはハイファ、アッコ、ヤフォ...などの沿岸部に住んでいた人たちで、戦争中にこれらの地域が攻撃されると、ガザに逃げ込みました。イスラエル人の中には以前ガザに住んでいた人もいて、家を盗んだりもしていたんだけど、ガザの人たちの多大な努力の結果、彼らはイスラエル人を全員ガザから追い出すことに成功しました。
 ヨルダン川西岸とガザに住むパレスチナ人はパレスチナ人のIDを持ち、これらの地域以外に住むパレスチナ人はイスラエル人のIDを持ちます。これはTemporary ID(一時的なID)と呼ばれています。パレスチナ人がイスラエルIDを取得し、パレスチナ市民権を放棄する事を決めた場合、それは永久IDになります。つまり、一時的なIDを持っている人は、いつでも出国を求められる可能性があるという事です。ですから、私は壁の外(イスラエル)に住んでいるので、私は一時的なIDを持っています。
ヨルダン川西岸地区とガザ地区にいる人々は、医師や医療上の理由など特別な理由で出国を許可された人以外は、壁の外の地域に行くことはできません。
 
Q:ヨルダン川西岸の水道や電気などのインフラは、西岸が提供しているのですか?それともイスラエルが提供しているのですか?
A: すべてイスラエルが管理しています。私の母の叔母たちは西岸に住んでいますが、イスラエルが時々断水するので、給水タンクを買わなければなりません。
  
Q:永久IDを持たないのは、先祖代々のルーツやパレスチナ人としてのアイデンティティを守りたいからですか?それはとても重要なことだと思います。
A:はい、その通りです。私はイスラエル国籍の取得を拒否し、自分のアイデンティティを放棄することも拒否しています。
 
Q:あなたは壁の外(イスラエル)に住んでいるとおっしゃいましたが、エルサレムは壁に囲まれていないのですか?観光客が来る地域ですよね?
A:壁の内側がヨルダン川西岸地区で、壁の外側がエルサレムです。
ヨルダン川西岸地区は壁に囲まれていますが、エルサレムは壁に囲まれていません。それはカフール・アカブと呼ばれる街です。しかし、そこに住む人々は、出国する前にチェックポイントを通過しなければならないです。西岸地区も徐々にイスラエルに占領されつつあります。
西岸地区に壁を作ったのは2002年だったと思う。
  


Q:何かの記事で読みました。ある日突然、イスラエル人が『今日から私はここに住む』と言い出したら、パレスチナ人は出て行かざるを得なくならないのですよね?
 A:はい、実際に少し前に、そのようなことがありました。エルサレムの旧市街で、パレスチナ人が所有していた家を取り上げたのです。ビデオを探してお見せします。



確かに、この動画のタイトルは、 『Israeli police take over Palestinian family home in Jerusalem』 和訳すると『イスラエル警察がエルサレムのパレスチナ人一家の家を占拠』となる。 占拠に正当な理由があったのか?無かったのか? そんな事さえ私には分からないが、こんな事があった事実を覚えておこうと思う。 彼女と話した、ひと時の思い出

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