タグチテルヒコ

ずっと好きなもの作りをしていたら、還暦を過ぎてしまった人。 人生の満足度はそこそこ。 …

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ずっと好きなもの作りをしていたら、還暦を過ぎてしまった人。 人生の満足度はそこそこ。 だが無名、かつ売れてない。 胡散くささとは無縁の人生を送ってきたつもりが、じゅうぶん胡散くさいよね。

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自己紹介みたいな

おじさんである。 かの磯野波平氏の年齢を超えているので、下手するとおじいさんである。 最初の東京オリンピックの時は、米沢で母に抱かれて聖火リレーを見たらしい。 名前は本名だ。 ただ漢字で書いた自分の氏名が落ち着かない。 おそろしくスカスカの最初の2文字に、 突然ぐちゃぐちゃした3文字目、 ここでやめておけばバランスも取れたものを、最後の「彦」はいったいどうなのだ。 おかげて人生で上手に名前の書けたことが一度もない。 ここではせめてカタカナにしてみた。 肩書きは造形作家を名

    • 2024 4 27の3行日記

      ネットのおかげで大概のものは手に入る世の中なのだが、それにしても、手に入りやすいものと、そうでもないものは厳然としてある。 日本中に在庫がなくて、半年待ちです、という塗料とか、ごくごくありふれた工具なのだが、そのサイズは中国でしか作っていませんとか。 今日、まさに探していたのとぴったりの機械部品を見つけたのだが、販売しているのはトルコのショップで、ちょっと注文する勇気が出ない。

      • 2024 4 26の3行日記

        連休に入るというのだが自分にはあまり関係ない、そういえば昔「毎日が日曜日」という小説があった、読んでいないが。 連休の後に、山口、萩あたりを旅行するのもいいなと思って調べてみたら、最近NYタイムズが持ち上げた記事を書いたらしくて、やたらと宿代が高い。 インバウンドで潤う向きもあるのだろうが、海外どころか、国内もこれだもの、ぶつぶつ。

        • 猫背

          昔から猫背気味で、足元ばかり見て歩いている。 そのわりに結構な頻度でつまずくのは、不器用なのか、注意力散漫なのか、はたまた運動能力の問題か、よくわからない。 ただ時々顔を上げると、普段見ていないものに気づくことがある。 かわった意匠の建物とか、不思議な看板とかだ。 今日は変圧器に植物が絡み付いて、一面に白い花を咲かせている電柱に行きあたった。 まるでホーチミンの街中で見た風景のようだ。 あんなに不思議な光景なのに、そして100回も通った道なのに、本当に自分は何を見ていた

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          屋根より高い

          歳をとると時間の経過が早い。 もう4月も終わりに近づいて、今年も1/3が終わるわけだ。 そうして5月になると、時々思い出すことがある。 我が家は通過儀礼のようなものに冷淡な家庭だった。 通過儀礼、つまりお七夜とか宮参りとか七五三とかの類で、おそらく自分と兄弟妹の4人、誰一人、いっさい何もやってもらったことがない。 いつだか友人の家で、「命名 ◯◯」と墨書きされた半紙とともに、赤ん坊の時の彼が写っている写真を見せられたことがあって、ああこういう時代がかったことをする家がい

          屋根より高い

          2024 4 23の3行日記

          ここのところ意外と忙しいのだが、ほぼ無職自由業のはずなのに、いったい全体どうしたわけか。 それはそれとして、今日も作業場に不穏な荷物が届く。 これは先日購入した格安の木材で、今回はかやの木を中心に買ってみたが、何にでも安売りというのはあるものだ。

          2024 4 23の3行日記

          2024 4 22の3行日記

          水彩画を教えている教室は隔週だけど、まず顔を合わせたら近況報告が始まる。 わずか2週の間にコロナになって復活したとか、旦那さんが倒れて入院したとか、皆さんそれなりに波乱万丈である。 多分絵を描くことより、人と話すことが大事で来ていただいている。

          2024 4 22の3行日記

          心残りとか、大福とか

          昨日久々に都内に出たのは、お世話になったギャラリーが店を閉めると連絡があったからだ。 40になる頃、わりと安定していた仕事をやめて、さて作家を名乗ったものの、それだけでどうなるものでもない、どうしようかと思っていた時だ。 とにかく作品を作って、貸ギャラリーで個展を開き、見よう見まねでHPも開設した。 だけど、やはりその程度ではどうなるものでもない。 そもそも、なんの展望も計画もなく仕事を辞めたのだから、まぁ当たり前のことである。 そんな時初めて声をかけてくださったギャラ

          心残りとか、大福とか

          2024 4 20の3行日記

          武蔵浦和より埼京線で新宿まで南下し、中央線各駅停車にて阿佐ヶ谷下車、最初の用事を済ませたのち、再び中央線にて新宿方面へ戻る。 今度は新宿を通り越し、錦糸町を経て総武線亀戸駅下車、都バスにのりかえ新木場駅まで、ここで二つ目の用事を済ます。 最後新木場より京葉線で西船橋、武蔵野線に入り武蔵浦和へ帰還、というコースで東京横断を果たす。(なんだか無駄に大回りした気もする)

          2024 4 20の3行日記

          2024 4 19の3行日記

          20も年下の同業者と人生の目的というものは有るや無しや? などという青臭い話をする。 そんなものはあり得るはずもないのだが、ならば我々は生きるためにのみ生きているのか? そして老いて気力と体力を失った時に、我々は制作をやめられるのか、後に何が残るのかという、堂々巡りの問い。

          2024 4 19の3行日記

          朝ドラ余話

          NHKは朝ドラの再放送というのをやっていて、今は「オードリー」と「ちゅらさん」である。 脚本家はそれぞれ大石静と岡田惠和、どちらもわたしの好きな脚本家であり、今や大御所といってもいい人たちだ。 これらの作品が放送されていた当時、わたしは朝ドラはまったく観ていなかったので、今回まっさらな目で鑑賞することができる。 なのでちょっと楽しみにしていたのである。 ところがいざ始まってみると、やはり25年近く前の作品で、現在の感覚からすると、うーん、どうなんだろうと、突っ込みたくなる

          死者の眼差し

          先日のこと、糖尿病でかかっている医者が、タグチさん、糖尿由来で失明などということもないではないから、眼の検診も定期的に受けなさいなと仰る。 全く金のかかることだが、一応、美術家を名乗る以上、目のほうは商売道具でもあるので(というか、目が悪くなっても構わないという仕事はほぼないが)、ここは万全を期して診ていただくことにした。 さっそく眼科に行って眼底検査というのを受けたわけだが、お医者さんが言うに、この検査には散瞳薬というのを使うパターンと使わないパターンがあるという。

          死者の眼差し

          2024 4 16の3行日記

          ピザ生地を買ってきて、ケチャップを塗り、トマトだのベーコンだのをちらして、シュレッドチーズをかける。 別の生地には、マヨネーズに桜エビを分厚く乗せて、チーズと黒胡椒、どちらにもオリーブオイルを回しかけ、オーブンにぶち込めば美味しいピザが出来上がる。 手軽でうまくて大いに満足だが、おじさんの体には悪そうだ。

          2024 4 16の3行日記

          2024 4 15の3行日記

          通院している病院で、今日は突然に家族の病歴だの、生活習慣だの根掘り葉掘り問診された。 特に何かの数値が悪化したとか、そういうことでもない。 もう10年もかかっているのに、そんなことを聞かれるのは初診以来だ、いったいどういう風の吹き回しか。

          2024 4 15の3行日記

          気合い

          街中で自転車をこいでいたら、不意に鼻血が出た。 鼻血を出すなんてのは何十年ぶりだろうか? 年を取ってきていよいよどこか悪くなったか、とも思ったが、多分何ともない。 まぁわからんが。 大学生の時、特に付き合っているわけでも好きだったわけでもない、要するにただの女友達と、喫茶店に入ったことがある。 うちで余っていた家具かなんかをタダであげて、ついでに彼女の家まで運んだお礼に、コヒーを奢ってもらったのだ。 それだけだったのだが、店に入って、向かい合って腰かけた瞬間、鼻血が出た

          2024 4 13の3行日記

          1年前(正確には13ヶ月前)に参加した芸術祭の記録集が送られてきた。 そういえば以前には、コロナの絡みで1年の予定が2年かけて開催したイベントの記録集が3年目に送られてきたこともあった。 何でも終わった後の後始末は力が出ないものだけれど、こうしてまとめてくださる方がいることに感謝。

          2024 4 13の3行日記