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労働組合内部の問題

組織運営の問題

不透明な組織運営

連合調査の組合費の平均は基本給のおよそ2%です。金額にすると数千円から1万円前後支払っていることが多いと思います。しかし、管理職への昇進、退職以外に組合を抜ける方法はありません。よって透明な組織運営が必要です。
①組合員に納得感がない
一方で組合規則があるものの選挙は”信任投票”だったり、会議の議事録が出なかったりします。批判的意見には”社員と組合の二足のわらじで忙しい、文句あるならやってみろ”的な態度をとってしまいがちです。
②金銭的メリットが見えない
労使交渉の過程は経営秘があるため、透明化が難しく数値化して開示することは難しいです。ベンチマーク指標を決めて、組合誌などで情報を開示すべきでしょう。
③組合費はどこへ?
組合費は上部団体への上納金など固定費以外は、イベントや出張の実費になります。しかし、イベント後の懇親会など見えない経費が発生することがあります。例えばイベント参加者が固定化され、イベント後の飲み会が主となっていたりします。官僚的予算の決め方なので予算をすべて執行する風潮があり、余った予算はひどいと酒代に消えたりします。

組織改革案

①組合組織のスリム化
”組合費を下げて組合のイベントを減らしましょう”
特に最近の若手は、付き合いでイベントにはなかなか参加してくれません。特に既存の人間関係が出来ている組合コミュニティには参加しないでしょう。労使交渉や会社への福利厚生の提案などの活動に注力しましょう。
②オープンな議論の場を設ける
仕事をしていても上司などに意見を潰される経験をしてきた人は多いです。なので組合はフラットな組織にして意見を言い合える場を作りましょう。特にワイガヤなどをできる場を作りましょう。現状は〇〇代議員会など”お堅い会議”しかない場合が多いので”子育て分科会”など議題が決まった組織を作りましょう。
③経営について幹部が勉強する
離職率の増加、社員モチベーションの低下など業績に影響する課題は労使共通です。よって上部団体を通じて他社事例を学び会社に提案したりしましょう。組合幹部の能力も向上したりやりがいも向上するはずです。
④会社が解決しにくいことに取り組む
具体的にはパワハラの解決などです。多くの企業で窓口があるものの実態的に相談が来ない、離職後発覚するなど機能していないケースがあります。また”自身の失敗で怒らせただけではないか”、”窓口に相談するのは大げさではないか”としり込みしやすいです。そこで組合に窓口を作ることで”表に出す出さない、そもそもハラスメントに該当するか確認する”などが出来ます。

次回予告

2回労働組合の問題を記事として考察しました。
次回はMECEのフレームを使い方を考察したいと思います。

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