「お母さんなんだから」ほど残酷な言葉はない
お久しぶりです。
最近は多忙と不調が相まって(というのを言い訳にして)長文投稿ができていなかったのですが、今日は元気なので投稿します。
今日感じた些細なこと、お付き合いいただければ幸いです。
■「お母さんなんだから」ほど残酷な言葉はない
□とある保護者の対応
3年生は入試目前。
生徒も不安いっぱい。もちろん保護者も不安でいっぱいだと思われます。
そんな中で、インフルエンザが流行の兆しを見せてきました。世の中は残酷なものです。
今日、入試を来週に控えている生徒のお母さんから欠席連絡がありました。
なんと、インフルエンザ陽性だったとのこと。
差し障りのない程度でその生徒の家庭環境をお話します。
お母さんはスーパー心配性。お子さんの障害が心配すぎてご自身も心療内科にお世話になっているそう。
案の定、心配が止まらなくて電話がなかなか切れませんでした。
入試はギリギリ受検できるけど、治癒証明書はどこに提出すればいいの?
もし治癒証明書がもらえなかったら入試に行けるの?
医師からは発症日を早めて診断書を書けると言われたけど本当にそれでいいの?
などなど…。
あまりに電話が終わらない私を見兼ねた主任が力技でお母さんを安心させて終わりました。
結果的にお母さんは「そのときになって考えればいいですよね!」と前向きな気持ちで話を終えることができたのですが…。
電話が終わったあと、主任からありがたい(?)お言葉を頂きました。
うーん、「お母さんなんだからどっしり構えなさい」かあ。
私はその言葉に違和感を覚えました。
なぜなら、今のお母さんにその言葉を投げかけたところで、逆にお母さんを苦しめるだけなんじゃないかと思ったからです。
□私の経験
私も息子が生まれてから、幾度も「お母さんなんだから」という言葉を周囲から掛けられ続けていました。
いつも笑顔でいなさい
子どもに謝っちゃダメだよ
怒っちゃダメよ
堂々としていなさい
どっしり構えなさい
などなど…。
「お母さんなんだから」と言われる度にとても辛い思いをしてきました。
私はお母さん失格なんじゃないかって。
ですが、お母さんがいつも平静でいられたら子どもも安心できるなんて、こちとら分かっちゃいるんですよ。
分かっちゃいるけど、いつもは無理!!
だって、お母さんも人間だもん!!
私はたった一人の母親です。
しかし、それ以前に一人の人間です。
初めての子育て、環境の変化、仕事との両立、不安なことで頭がいっぱいです。
赤ん坊を育ててる私でさえそのような気持ちになるのですから、障害をもつ中学生(しかも受験生)のお母さんは不安で押しつぶされるに違いありません。
□私が心がけたいこと
だからこそ、主任に何を言われようが、そのお母さんには「お母さんなんだから」とはっきり言いたくないなと思ってしまいました。
おそらく、その言葉がお母さんを追い詰めてしまうことになるから。
今のお母さんの気持ちに寄り添った言葉とは言えないから。
その代わり、私は保護者の心配や困りごとに寄り添える教員でありたいなと思います。
子どもの味方であるのはもちろんのこと、日々育児に奮闘する保護者の味方でありたいです。
□まとめ(信念をもって生きていきたい)
私は、常日頃から信念を貫いて生きていきたいと思っています。
思っている、はずなのですが!!!
主任から上記のことを言われた時、心の中で「今の私の保護者対応は不正解だったのかな…?」と思ってしまう自分がいました。
教員という仕事を続けているうちに、すっかりイエスマンになってしまっていたのです。
思い返せば短い教員人生、いろんな先生に見下されたり仕事を押し付けられたりする場面もありました。
でも、その場しのぎで「分かりました」と言えば時が全て解決してくれる…。そうやって時が過ぎるのを待つことだけを考えているうちに、思考が停止してしまったのでしょう。
その結果が、心身の不調。
もっと、自分の信念に耳を傾けるべきだったな、と反省する出来事でもありました。
なので、今後はより一層自分の信念を貫くよう努めていきたいと思います!
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