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【ファジサポ日誌】86.クリスマスプレゼントは最後のピース?~ファジアーノ岡山補強状況まとめ~

※カバーピクチャーはnote使用可能画材よりendou2911様のお写真を使用いたしました。endou2911様ありがとうございました。

ファジサポ、有友修治さん(@Aritomo_Fagiaka)が企画する#ファジ2023アドベントカレンダー 用の記事として、ここまでの補強状況のまとめと2024シーズンの簡単な展望をしてみたいと思います。

明日12/24に合わせていわゆる「クリスマス更新」など、主力選手の状況が確定する頃とよみ、当初からこの頃の記事アップを予定していましたが、皆さまのここまでの補強予想はいかがでしょうか?

筆者が予め行った予想については、補強ポイントは概ねそのとおりとなっていると思いますが、実際に補強されている選手は良い意味で想像の斜め上をいっているという印象です。

まずは現在の加入・退団状況をまとめてみます。

12月23日(土)20時現在 ファジアーノ岡山選手加入・退団及び更新状況

桃色が加入発表済、更新発表済選手でA契約の選手、赤色が今後加入が予想される選手(枠)です。山陽新聞で加入報道がありましたブローダーセン選手を赤色、そして様々な予想で盛り上がっているCFを赤色で示しています。CBに関しても実力者の獲得が予想されていますが、12月23日本日、FC琉球より柳貴博選手が加入しました。サイドで高い能力を発揮する選手でもありますので、彼が噂されたCBの実力者なのか断言はしかねますが、一応彼の獲得によりこの枠は埋まったことにします。

さて、桃色と赤色を合わせて17人。A契約枠25人にはあと8人余裕がありますが、今年は新人も含めて実力者が多い編成になっていることを考えると、開幕直前の補強や夏マーケットの際にA契約枠を空けにくくなる事態も想定されます。
そこでA契約枠を23~24人と少々を余裕を持たす可能性もあるかもしれません。
今シーズン終了時点での日本人在籍選手では、堀田選手、鈴木選手、河野選手、山田恭也選手が現時点で未更新、レンタル組の田部井選手や仙波選手にも買い取りの可能性があることを考慮すると、新たな補強はこのCFでいったん打ち止めとなるかもしれません。
(もちろん、未更新選手が移籍した場合は別です。)

なお、未更新の外国籍選手についてはルカオ選手は新たなCF次第、ハン選手については退団の可能性が高いと予想します。

さて、今ストーブリーグにおけるファジアーノ岡山の補強テーマは、今シーズンの戦術継続のための補強、そしてインテンシティの強化にあったと思います。
ここまでの印象では、どちらかというと後者に重きを置いた編成になっていると感じます。

現時点での予想フォーメーションを考えてみます。

ファジアーノ岡山予想フォーメーション

3-4-2-1を予想してみました。
まずは昨シーズン当初、強化部と現場(木山監督)の意思が食い違ったこと(3バックOR4バック)から、この点のロスをフロントは多いに反省していると予想します。
当たり前ですが、J1昇格のためにはシーズンを通してロスなく勝点を積み上げることが重要で、シーズン途中でのシステム変更は出来るだけ避けたいところです。
そこで、今シーズンからの継続性という観点、そして柳貴博選手のようにWBでも強みを発揮する選手がいることから、3バックが基本システムになると考えます。
服部GMからの評価が高い高卒新人藤井選手をスタメンに予想しましたが、鈴木選手が更新すれば、当然LCBのレギュラー候補ですし、彼が今シーズン見せた攻撃力を考慮するとボランチの一角での起用もあるかもしれません。

そのボランチには竹内選手、藤田選手と新加入の実力者2人を挙げてみました。1アンカーではなく、ダブルボランチとしたのはGKをブローダーセン選手と予想したことに関係しています。圧倒的なセービング力、広い守備範囲が売りの同選手ですが、唯一に近い弱点が足元です。
今シーズンはこの足元に強みを持つ堀田選手がビルドアップに加わり、両サイドのCBを一列上に押し上げていましたが、GKのビルドアップ関与を控えるのであれば、ボランチの一方が最終ライン付近までしっかり落ちる必要があります。
竹内選手はこうした点の判断力が優れており、藤田選手はこれまでのプレーを観ていましても、下りてからの前線への持ち運び、縦(斜め)パスの鋭さが光ります。GKの代わりにボランチの一方をしっかりビルドアップに関与させる、これがダブルボランチと予想する最大の理由です。
また、新加入選手が増えたことにより、戦術浸透をスムーズに進めるという観点からも、よりシンプルなシステムが好まれるのではないかと思います。

さて、ダブルボランチを採用することにより前線のコマ不足が心配になるのですが、そもそも今シーズン両WBを高い位置に挙げ、両IHを絡ませるという比較的枚数をかけた攻撃を構築していた理由のひとつには、攻撃の選手個々のパワー不足を人数で補うといった目的もあるようにみえました。

では来シーズン予想される前線はどうかというと、得点力に長けたCF、実績十分のガブリエル・シャビエル選手と頼りになるタレントがいます。そこに藤田選手が長い距離を走り絡んでいく、また高橋選手が今シーズン同様に中に切り込んでいけば十分に分厚い攻撃を構築できると考えます。

さあ、最後の仕上げ最前線ですが、ここには得点力があり、かつポストプレーに安定感がある選手を想定していると考えます。得点力があるシャドーストライカー岩渕選手を獲得した点からもそうしたねらいは見てとれます。

得点力とポストプレーの双方で高いレベルを発揮できる選手。更に前から守備が出来ればなおいい。そんな三拍子が揃ったCFはなかなかいないと思いますが、そうした選手に接触しているものと予想します。
当然お金がかかりますので、ムーク選手といった貢献度が高かった選手ともお別れすることになったのかと個人的には感じています。

この選手、ひょっとしたらクリスマスプレゼントになるのでしょうか?

さて、予想メンバー、更に更新選手全体を改めて見渡しますと、ビルドアップの継続というよりは、対人、キック力の強さ、正確性、スピードの向上とインテンシティの強化に重きを置いた布陣になっていると感じます。
更に選手の個々のこれまでのプレーぶりや背景をみましても、ピッチ上の責任に重きを置いた編成になっています。
これは今シーズンの反省が色濃く出ています。
一時失いかけた「岡山らしさ」を外部の力も借りて取り戻す、そしてその先のJ1昇格をねらう。そんな布陣といえるのではないでしょうか。

イメージするサッカーとしては、今シーズン目立ったサイド攻撃よりは、ピッチの中央をスピードで攻略するサッカー、つまり木山監督が本来理想としている縦に強く速いサッカーを体現できそうなメンバーになっています。

現時点での懸念を挙げるのであれば、システム可変も含めて、ビルドアップ、速攻、様々なサッカーが出来そうな分、ゲーム運びについて高度な判断が求められそうな点です。
今シーズンも最終ラインから繋ぐのか、ロングボールを前線に送り込むのか、特に最終ラインがその判断に迷っているシーンが散見されました。
この点は、「シン・ヤナギ」の更なる進化に柳サポとして期待します。

今回もお読みいただきありがとうございました。

メリークリスマス!

【自己紹介】
雉球応援人(きじたまおうえんびと)
地元のサッカー好き社会保険労務士
日常に追われる日々を送っている。
JFL時代2008シーズンからのファジアーノ岡山サポ。
得点で喜び、失点で悲しむ、単純明快なサポーターであったが、
ある日「ボランチが落ちてくる」の意味が分からなかったことをきっかけに
戦術に興味を持ちだす。
2018シーズン後半戦の得点力不足は自身にとっても「修行」であったが、この頃の観戦経験が現在のサッカー観に繋がっている。

アウトプットの場が欲しくなり、サッカー経験者でもないのに昨シーズンから無謀にもレビューに挑戦中。

鉄道旅(独り乗り鉄)をこよなく愛する叙情派。




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