見出し画像

今週のお弁当 2021.11.8-

先週の金土と久しぶりのソロキャンプに出かけ、たっぷり脳内麻薬を分泌して帰ってきたのだけれど、あの夢のような時間の後に待ち受けているものがある。

そう、楽しい楽しいお片付けである。


土曜に帰宅したのは15時頃だったけれど、帰宅後はまずお留守番をしてくれていたねこたちを接待し(ちゅーる祭)、その後すぐにキャンプの後始末を始めた。持ち帰ったゴミを分別し、キャンプ場でざっと洗っただけだった鍋や皿を洗い、夜露と朝露にまみれた道具を拭き清め、現地で着ていた服を全て洗濯し(どいつもこいつもびっくりするほど煙臭くなっている)、寝袋にファブリーズを噴射して室内干しし、寝袋に仕込んだシーツ(シルク100%)を手洗いし、残った食材を整理して冷蔵および冷凍し、消耗品(乾電池とか炭とか着火材とか)を補充し……ざっと思いつくだけでもこれだけのミッションが待っている。ひとつひとつ粛々と処理してしかるべき場所に収納し、一段落ついた時には21時を回っていた。

しかしながら、楽しい楽しいお片付けのいちばんの大仕事であるテント干しについては、お天気がイマイチだったのと日没までに間がなかったこともあり、翌日の日曜に持ち越しとなった。しかも今回は何を血迷ったのか、ソロキャンプの翌日に美容院の予約を入れてしまっていたため、日曜にダラダラ寝ることも叶わず、朝からずぶ濡れのテントとかグランドシート(テントの下敷き)とか焚き火シートを汗かきながら干し、週末のルーティンである布団干しだの部屋の掃除だのねこトイレのメンテ(毎日掃除するけど、週末にはねこ砂を全入れ替えしています)を大車輪でやっつけ、その合間に美容院で散髪と白髪染めを済ませ、恋人や弟一家におみやげを届けたりもして、我ながら獅子奮迅の働きぶりであった。

私は決して几帳面ではない、むしろズボラな方だし筋金入りのめんどく星人だと自覚しているのだけれど、どうも遊んで帰ってきたらお片付けをきっちり済ませないと、安心してぐうたらできないんである。そういうわけで何かと荷物が多いソロキャンプの後は、決まって毎回大車輪モードにならざるを得ない。

今回はテントが過去最高潮に潤っていたため、テント本体とフライシート(外カバー)を分割して干すハメになった。ソロキャンプなのに3m四方の3人用テントを使っているので、干すのも大変、取り込むのも大変、本体とカバーを再び接続して畳むのにもひと苦労。隙あらばテントに潜り込んだりふみふみしようとするねこたち(彼らとしてはお手伝いしてくれてるつもりなのだろう、と思いたい)をなだめすかしつつ、無事全ての作業が終わる頃にはヘトヘトのしおっしおになっていた。往復600kmを単独運転するより遥かにしんどい。


そんな中で今週のお弁当も仕込まなければならなかったので……いや、自分用なんだから別に義務化されてるわけじゃないんですけどね。でもなんかねえ、嫌なんですよ。遊びに出かけたせいで日々のルーティンを滞らせるのって。楽しく遊んだ後にちゃんと日常に戻るのは、私にとっては「次回の遊びも楽しめますように」っていう願掛けなのかもしれません。

ええとつまり何が言いたいかってーと、そういう状況でしたので、今週のお弁当は冷蔵庫のありものを駆使して作った、いつにも増してな手抜きメニューです……ってことを言いたかったんであります。相変わらず前置きが長い。


さてさて今週のお弁当は、

・鶏ごぼう

・ひじきの煮物(にんじん、さつま揚げ、あさり、枝豆入り)

・炒り卵令嬢

・野沢菜漬け

以上4品。


画像1

今週のメインおかずは、敬愛する凄腕料理人・餃子さんの記事を参考にさせてもらいました!記事をひと目見た瞬間から絶対食べると心に決めていた。


遅く起きた休日にこれだけのメニューをあつらえるのって本当に尊敬します……私なら夕方まで寝ちまうわ。


ただ、日曜のマイ冷蔵庫には鶏むね肉が入っていなかった。そのかわり、先週大帝国ロピアにて100g49円という、例によって正気の沙汰とは思えない価格だったささみのストックがあったので、これで代用することにした。「すんごくしっとりしたおいしいチキン」というフレーズに従って、ささみは片栗粉まぶしてから熱湯に浸け置きにして20分放置。こうするとパサパサせず、しっとりやわらかく仕上がる。聖典によればこれをなるべく細く細く裂くべし、とのことだったけれど……嗚呼、申し訳ありません餃子さん!三裂きくらいしたとこで心が折れ(驚きの速さ)、いつも通り適当に裂いてしまいました。次回はがんばりますから……たぶん……きっと……。

で、このささみに千切りにして茹でたごぼうを合わせて、マヨネーズ、粒マスタード、すりごま(炒りごまがなかった)、黒こしょう、白だし、しょうゆ、はちみつであえたらできあがり。調味料もありもので済ませてしまったので、正統派鶏ごぼうについてはぜひ聖典をご覧いただきたい。

とまあ、あちこちアレンジしてしまったのだけれど、この鶏ごぼうめちゃくちゃおいしいんですよ!餃子さんもおっしゃっているけれど、DELIで売ってるおかずサラダみたいなおいしさ。特に珍しい調味料を使っているわけでもないのだけれど、マヨ和えと一言では言いたくない奥行きのある味に仕上がる。マヨベースだから基本はまろやかでコクがあって、でもマスタードと黒こしょうの刺激がピリリと全体を引き締めていて、だししょうゆがいいアクセントになっている。それに餃子さんが「目についたから」と入れていたはちみつが、ほんのりと甘みを添えてくれているのもまた、おしゃんデリっぽい味!ささみとごぼうの食感も楽しくて、サラダっぽいけど立派なおかずになった。間違いなく酒にも合う味なので、これ絶対また作ろ。


ひじきの煮物は、いつもならさつま揚げとにんじんしか入れないのだけれど、冷凍庫であさりのむき身が瀕死の重体になりかけていたので、塩水解凍してぶっこんでみた。瀕死の重体にも関わらずいい出汁を出してくれて、いつもの煮物がちょっとひねりの効いた味になった。ありがとうあさり。

当然ながらたまごをまきまきする気力はなかったので、今週はスクランブルエッグで。貴族のカニかまを入れ、他のおかずとのバランスを考慮してかなり甘口にふんわり仕上げたので、「炒り卵令嬢」と呼んでも差し支えないんではないかと思う。

野沢菜漬けは、先週末に長野から持ち帰ったやつ。本当においしいですね、野沢菜漬けって……(感涙)。わがまちでも手に入れば、自分で漬けて冬中野沢菜大尽として過ごすのになー。


ソロキャンプのお片付けは済んだものの、例によって襲ってきた謎筋肉痛(主に股関節周辺)と、お肌の乾燥は未だに続いている。こいつらを乗り越えるまでがソロキャンプであります……へ、へへへ……(白目)。

よーし、今週もがんばるぞーい!



いただいたサポートは、外で暮らすねこさんたちの生活が少しでもよきものとなるよう、関係団体に送らせていただきます。