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自家製チャーシュー入りチャーハン、とレモンサワー

先日初挑戦し、なかなかいい感じにできあがった自家製チャーシュー。


お弁当のおかずにする他、ラーメンに載せたり晩酌のお供にちょいとつまんだりしているうちに、在庫がかなりさびしくなりつつある。そこで今夜は感動のフィナーレを飾るべく、残りのチャーシューを総動員して、大好きな一冊の中に出てくる組み合わせを試してみることにした。


こちらは総勢31名のクリエイターによります、エッセイ・アンソロジー。テーマはタイトルそのものずばりな「夜更けのおつまみ」!初めて書店でこれを見つけた時は、まるで私のためのような一冊だと感激したものだ。


これを手に取ったのはちょうど1年前、noteを始めたばかりの頃。タイトルと装丁に惹かれて購入したのだけれど、何の予備知識もなく読み進めていたところ、最終章になんとnoteのクリエイターさん・奥村まほさんの作品が登場して大層びっくらこいたおもひで。キリンビールとポプラ社共同のコンテストの大賞受賞作とのことですが、とてもとてもすてきな作品でした。これをきっかけにようやく「noteってひょっとして文章力レベルがバチクソに高い方が大勢いらっしゃるのでは……」ということに思い至り、あちこちのクリエイターさんのお宅にお邪魔するようになったんだよな。そうしてあちこち訪ね歩いた挙句、その考えが1ミクロンも間違っていなかったことを知った。最初にそのことに気づいていたら、畏れ多くて私、ここで1記事も書けなかったんではないかと思う。


いわゆる「呑める本」とでも言えばいいだろうか。何もアテがなくてもこの本読みながら全然呑めちゃうくらい、どの章もたまらなくおいしそうな描写が目白押しだ。生ハムにアクアパッツァ、オイルサーディンにしらす、コンビニおつまみに某牛丼、といった魅惑の品々。それらが、小粋だったりちょっぴり切なかったり、思わず笑ってしまったりするようなエピソードと共に、生き生きと綴られているもんだからたまらない。読んでるだけで酒が呑みたくて呑みたくて震えるほどである。

前川ほまれさんによる「チャーハンとレモンサワー」も、そんな飯テロ&酒テロな一章だ。前川氏が節約生活を送っていらした頃、偶然見つけた街の中華屋で出会った組み合わせらしい。


チャーハンが二百九十円だと………?
色褪せた食品サンプルに添えられたメニューには、衝撃的な値段が表記されていた。お財布に優しいどころではない。お財布に絶え間ない愛を注いでいるような価格設定だ。
具材はチャーシューと玉子だけのようだったが、チャーシューの量が異常に多い。しかもタレに漬け込んだような色合いをしており、食欲をそそる。そんな存在感あふれるチャーシューに紛れて、玉子の優しい黄色が点在していた。
ふと、このチャーハンをつまみと捉えて酒を飲むのはどうかという考えが浮かんだ。普通、チャーハンをアテにして酒を飲む人間は少ないと思う。しかし、金がない当時の私には、腹は膨らむし、同時に酒の良き友にもなる最高のつまみだ。
乱雑に切られたチャーシューを口に含み、すぐさまレモンサワーを流し込むと「これが正解だ」と叫びたくなってきた。全体的に濃いめの味付けのチャーハンは、どこを口に含んでも、レモンサワーとよく合った。なんだか、難問の定理を証明した数学者のような気分になっていた。


先日チャーシューを仕込みながら、この組み合わせをぜひとも試してみよう、と決めていた。


ということで今夜の晩ごはん、自家製チャーシュー入りチャーハン。具材はチャーシューとたまごのみ。前川氏によれば「チャーシューの量が異常に多い」ってのがポイントらしいので、残っていたやつ5枚(厚切り)を、気前よくすべてぶちこむことにした。作り方はいたって簡単、角切りにしてタレをたっぷり絡めたチャーシューをマヨネーズで炒めて(ケイチェルおじ上殿に教わって以来、油の替わりにマヨ使うのにハマってる。なんかいい感じにパラパラする気がするの)、ここにレンチンしたごはんを投入。全体をざっとかき混ぜながらごはんをほぐしたら、溶きたまごを回しかけ、素早く全体にたまごを絡めながら炒める。味つけは塩こしょう・味の素のみでシンプルに決めて、ごはんがパラリとしたら火を止めてお皿にホイ。てっぺんになるとを一枚トッピングしてできあがり。火加減は強気の強火で、短期決戦でキめるのがチャーハン作り鉄の掟だ。


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チャーハンはパンダ皿に盛り付けるべし。これも鉄の掟だ。


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お肉ごろごろチャーハンのお山の裾でくつろぐパンダちゃん……今夜もかわゆいねえ(*´ω`)デレデレ


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合わせるはもちろんレモンサワー!自作してもよかったのだけれど、レモンが家になかったもんで市販品で。

野菜が何もないのもさみしいので、あさりのむき身&創味シャンタンで出汁を取ったスープを添えた。具材は長ねぎ、サニーレタス、トマトたっぷり。サラダ替わりですな。


肉厚の角切りチャーシューがごろごろ入ったチャーハン、いちいち申し上げるまでもないでしょうがどちゃくそめちゃんこおーいしーい!マヨとたまごでコーティングされたごはんに、甘辛いタレがまんべんなく行き渡っている。たぶんチャーシューだけだとちょっとクド甘くなってしまったと思うのだけれど、こってり感をたまごがふんわりと包み込んで、いい感じに中和してくれているのがうれしい。味つけもシンプルに決めて正解だったな。しょうゆを垂らそうか一瞬迷ったのだけれど、塩ベースのさっぱり感がチャーシューといいバランスだ。長くタレに漬け込んでおいた甲斐あって、チャーシューは角切りになっても絶大な存在感!そしてやわらかい!タレがしみっしみになった脂のとこなんか、とろけるようだわ……。

うまーい、うまし!と皿の半分くらいを一気に食べ進めたところで、「いかん、これは『おつまみ』なのだったわ……」と我に返り、そこからはレモンサワーの合いの手にちまちまと口に運ぶことを心がけた。チャーハンをアテに呑むなんて思いつきもしなかったけれど、いやあ、これはなかなかオツな組み合わせだわ。こっくり甘辛味に、さわやかな柑橘の香りと炭酸の喉越しがベストマッチ!炭水化物、それもお肉ゴロゴロのテンコモリヤをお酒のお供にだなんて、なんて背徳的な……(震え)。でもこの背徳感が、この組み合わせをより甘美な高みへと押し上げている。これは永久運動できちゃうやつかも……!

チャーハンががっつりパンチ力満載なぶん、あっさり仕上げたスープがいい感じに脇役をつとめてくれた。ちょっと煮崩れしかけたトマトが、とろーりホロホロでめちゃくちゃ甘い。恍惚。サニーレタスの歯ざわりもいい感じだ。全部食べ終わる頃にはお腹がはつはつになってしまったけれど、野菜もたっぷり食べたからカロリーは相殺されてゼロになっていることだろう。満足。ごちそうさまでした。





ところで今週の鬼滅ご覧になりました?



毎週視聴するたび、全身の血がたぎりそうなほどテンション爆上げにされるんですけど(そろそろ血鬼術使えそう)、今週はもう、もうね……!冒頭のお墓参り飯テロに始まり、宇随さんのフェロモンが積載過多すぎて今すぐ法律で規制すべき事案なんじゃねえかとか、音の呼吸のエフェクトが格好良すぎて完全に映画クオリティだとか、嫁さんたち大事にしてる宇随さんの漢っぷりに危うくトウンク……しかけたりとか、もう見どころ満載すぎたんですけど。

大好きなかまぼこ隊のがんばりぶり&成長ぶりが眩しすぎてね……!

後半ずっと泣きながら「がんばれ……がんばれ!できる!いける!(首を)獲れェエエエエエ!!!!!!」ってTV前で暑苦しい声援を送らずにはいられませんでした。善逸くん相変わらずおてもやんメイク&ツインテールのままなのにめちゃくちゃ格好良いし、いつものあの汚い高音は何処へ?ってくらい声も男前だし!初登場時にあれだけ人の話を聞けない子だった伊之助が「3人なら勝てる!」って吠えて突撃したとこなんか、もう涙腺が決壊しましたよ。3人が共闘して堕姫ちゃんの首に刀ぶちこむとか熱すぎる展開……!と思った矢先にまさかののこぎり斬りで吹きましたけどwで、やっとやっと堕姫ちゃん獲ったどー!か・ら・の、あの展開そしてエンディングって……なんてとこで終わってくれちゃうのよ!どうなるの?ねえどうなっちゃうの?一週間待てないんですけど……長女だけど本当の本当に我慢の限界なんですけど……(白目)

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