[確定拠出年金]投資信託は利益相場を知っておく
初めて株式や債券の投資信託を買った人、
「値段があがれば売る」ってことは漠然とわかっているとしても
どのくらいで売るものなのか、相場がわかっている人は少ない。
株式投資信託を買ったんだ! 倍ぐらいにはなるよね! 待ってる!
そうね、国内株式インデックスを10年ぐらいコツコツ買い続けて、
ベンチマーク(お手本となる指標)の値動きを見ながら
高値期に売れば実現可能かも。
国内債券の投資信託を買ったんだ! 倍ぐらいにはなるよね! 待ってる!
・・・なりません。
たぶん、一生待ち続けてもなりません。
国内債券のインデックス投資信託の実績を確認したところ、
10年毎月買い続けて最高値期で売却したとしてもとれる利益は10%程度、
3〜5年では3%程度が相場だ。
つまり、国内債券の投資信託なら
なんとなく10年ぐらい買ってた。今売ると10%ぐらいプラス。
これは「売ってよい」タイミングと理解するのが正解ということ。
一口に投資信託といっても、
投資対象によって利益相場はかなり違う。
確定拠出年金の商品は、
海外株式・国内株式・海外債券・国内債券のインデックスを中心にラインアップされていることが一般的なので、
売り時を逃さず利益確定するためには、各インデックスの利益相場を知っておくことが重要だ。
投資期間と利益の関係
投資期間とは、買ってから、あるいは買い始めてから、売却するまでの期間のこと。
投資期間が短ければ得られる利益は小さくなり、長くなれば大きくなる傾向にある。
ただし投資信託は、自分で売り時を決めて売却することが大前提。
長期で放置しておけば勝手に大きな利益が確定するわけではないことを肝に銘じておこう。
ひとつの投資信託でも、投資期間によって目標とする利益率は違ってくる。
株式の投資信託であっても、短期間で高値期が訪れ売却したなら、利益率の見込みは10%といったところだ。
では、各インデックス投資信託の期間ごとの利益率相場を確認しよう。
1. 国内株式インデックスと国内債券インデックス
まずは国内株式と国内債券のインデックス投信の利益率をご覧いただく。
これは、一般的なインデックス投信の基準価額実績をもとに
当該期間毎月定期定額で買い続け、その期間の最高値で売却した場合の利益率の平均値である。
最高値が期間の途中に発生する場合でも最高値として採用しているため、時系列では不可能な場合があるが、目安としてご覧いただきたい。
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