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【Research】 空間のデザイン( ポンピドゥセンター,Timecircus )

前回に引き続き,リサーチの紹介です!
今回は,空間や建築のデザインに関するリサーチを紹介していきます。

【 1 - 14. Pompido too 】

1977年開設されたポンピドゥセンターは,設計コンペで約700案の中から選出されたものです。このコンペでの落選案を元に復元模型を製作した作品「Pompidou too」。今回はこのいわば東京版,東京で行われた設計コンペの落選案をリサーチし,模型を製作します。
ポンピドゥセンターにはその無骨な外観と裏腹に文化複合施設たらしめる美しい機能とそこから生まれる魅力があります。フレームに付随する壁面を入れ替えることで,自由な空間を生み出す事に成功しています。
リサーチを進める中で,建築家 Cedric Price (セドリック プライス)の60年代の建築案 The Fun Palace (ファンパレス)が上記と似たような機能を持つことを発見しました。
ファンパレス案は行政的理由で実現しませんでしたが,一方の70年代フランスでは内政の悪化や文化的ニーズの変遷を経てポンピドゥセンターが実現しました。

アセット 2


東京においても過去の設計コンペの落選案の中に現在目にしている都市の面影があるかもしれません。それらはその時代を如実に語っているのではないでしょうか。そういった架空の建築案との出会いを楽しみに現在リサーチを進めています。


【 1 - 15. Timecircus 】

Timecircus は,1998年に誕生したアーティスト集団であり,アートプロジェクトでもあります。水上,陸上,空中,地下など,あらゆる場所にバーベキュー,水飲み場,図書館,市場,ギャラリー,滝,彫像などを建設しています。実際に建設することもありますが,主なアウトプットはポスターです。
彼らのホームページで活動の詳細を見ることができます。


私たちはこのオーダーで Timecircus と同じように,街の環境を変えるポスターを作成します。
現在はグループ内でブレーンストーミングの試みを行い,アイデア出しを行っています。 例えば,渋谷の中心部に農場を構え,残業すると爆発する建物を建て,スイスの山々で羊のように暮らせるように…などなど。
各人が環境に対して持っている考えから発想されるアイディアは面白く,もしかしたら上野公園を閉鎖するなど,よりクレイジーなアイデアが出てくるかもしれません。

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ポスターの「現実」を見ると,それを真実と間違えたり,賛成または反対したりすることがあります。 いずれにせよ,ポスターを通して,創作者,観客,環境のつながりが確立され,現実と仮想のつながりが確立されます。


以上,空間のデザインに関するオーダーの紹介でした!


渋谷や新宿に掲げられる大々的な広告や都内の主要駅のホームに貼られるビジュアルは,日本の街や空間を視覚的に明らかに変えます。それに比べて規模は小さいですが,グラフィティや電柱の張り紙,公共物に貼られるステッカーなども視覚的に街を変えるものと言えるでしょう。そのような目との距離感が比較的近い視覚伝達は,街を変えるデザインをする上で私たちにとってより現実的で実行可能な方法です。
また,その空間にいる人々の意識に訴えることで街を変えていくというアプローチも一つの手段だと思います。そしてコンセプトやアプローチによって,紙面から受ける印象やモチーフにどのような差異が見られ,どのようなデザインが生まれるのでしょうか。

改めて街という空間に溢れる視覚的産物を観察し,制作の手がかりを捕まえられたらと思います。


【 クラウドファンディングのご支援のお願い 】

本プロジェクトは,今秋の展覧会開催のためにクラウドファンディングを実施しています。
現在目標金額400万のうち,半数の200万円のご支援をいただいております。
ご支援いただいた皆様,本当にありがとうございます!

こちらは7月末までの期日で,まだまだ皆様のお力が必要です。
少しでも「応援したい」と感じた方は,ぜひご協力よろしくお願いします!
詳しくはこちらのリンクからご覧ください。


また,以下のSNSも随時更新しております!
ワークショップの様子など紹介していますので,こちらもぜひご覧ください。

●Instagram
https://www.instagram.com/geidai_wmdywtl/?r=nametag

●Twitter
https://twitter.com/wmdywtl_tokyo

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