武器兵器調達課#36: 「XF9エンジン」

今回は「XF9エンジン」について見ていきましょう。

「XF9エンジン」: 防衛省技術研究本部(現・防衛装備庁)とIHIが将来戦闘機開発計画の一環として開発中の低バイパス比ターボファンエンジンです。2010年から研究開発が開始され、2023年3月には試験飛行に成功しました。

XF9エンジンの特徴は、以下のとおりです。

* タービン入口温度が1,800℃に達する。これはニッケル系超合金の融点1,400℃を大幅に超えるものであり、世界でもトップクラスの性能を誇る。
* 大推力とスリム化を両立している。これにより、ステルス性と高い戦闘力を両立した将来戦闘機への搭載が可能となる。
* 低燃費を実現している。これにより、戦闘持続能力を向上させることができる。

XF9エンジンの搭載を予定している将来戦闘機は、2030年代に実用化される予定です。

具体的な性能は、以下のとおりです。

* 推力:15トン(アフターバーナー使用時)* バイパス比:0.4
* タービン入口温度:1,800℃
* ドライ重量:2トン

XF9エンジンは、日本の航空機産業の技術力を示す重要な成果であり、将来戦闘機の開発において大きな役割を果たすものと期待されています。

以下に、XF9エンジンの開発の歴史を簡単にご紹介します。

* 2010年:XF9エンジンの研究開発が開始される。
* 2015年:XF9-1エンジンの開発が開始される。
* 2020年:XF9-1エンジンの地上試験が開始される。
* 2022年:XF9-1エンジンの飛行試験が開始される。
* 2023年:XF9-1エンジンの試験飛行に成功する。

今後も、XF9エンジンの開発は継続され、さらなる性能向上が図られる予定です。

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