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【私たちのまちの自慢人@広島】『「こうなりたい」という姿を具体的に思い描いて自分らしい生き方を』広島県 商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課 働く女性応援グループ 牧口 知功 主査、池田 典子 主事

街のカルチャーを作り出し、それぞれのライフステージに合わせて選択している全国各地の女性たちに迫る『私たちのまちの自慢人』。

第3弾の今回は、広島県 商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課 働く女性応援グループ 牧口 知功 主査、池田 典子 主事(以下、牧口さん、池田さんとお呼びします。)をお迎えさせて頂きました。

Women’s Innovationと安田女子大学 現代ビジネス学部 現代ビジネス学科の立花ゼミとコラボで活動を始めて2年半。2022年に卒業された先輩から引き継ぎ、都心近郊の女性たちのお話を伺ってきました。

数年後働き出す可能性が高い場所は地元広島であることから、私たちの地元広島で働く女性の労働環境や県の支援・取組を学んでみたいと思い、調べていくうちに、広島県の「もちーとひろしま」及び「Hintひろしま」に行きつきました。
今回は、広島県が取り組んでいる女性就職促進と、それを推進するために働かれている池田さんの生き方について詳しくお話し頂きました。

関連サイト
広島で働く女性・広島で働こうとしている女性に役立つ情報をお届けするサポートサイト「もちーとひろしま」

広島県働き方改革・女性活躍取組サポートサイト「Hintひろしま」

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hint/https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hint/

牧口さん(写真左)、池田さん(写真右)

牧口知功さん(写真左):1995年、広島県庁へ入庁。入庁後、農林水産局では農業農村整備関係事業、商工労働局では金融課やイノベーション推進チームなどで企業支援や創業支援などを担当。2021年4月から商工労働局働き方改革推進・働く女性応援課に勤務し、女性活躍促進に係る業務を担当。

池田典子さん(写真右):2020年、広島県庁へ入庁。以降、働き方改革推進・働く女性応援課に勤務し、女性活躍促進、特に男性育児休業取得促進に係る業務を担当。

「こうなりたい」という自分の姿を具体的に思い描く

WI藤井:私たちはコロナが始まった2020年に大学生になり、2022年から対面で授業を受けるようになって、この2年間でも多くの変化がありました。そこで自分が将来どのような進路選択をしたいと思っているのかちゃんと考えたいという想いから入った立花ゼミでコラボしているWomen’s Innovationの活動を通じて、自分たちが数年後どのような環境で働くことになるか考える機会が増えました。地元広島で働き出すことも考えており、私たち大学生のようにコロナを含めて変化の大きいここ数年の広島の女性たちの働き方が気になっています。

牧口さん:
特に広島だからということはありませんが、近年の女性の働き方については新型コロナウイルスの感染拡大により、かなり状況が変わってきています。(特に飲食業や宿泊業で働く)女性の非正規雇用者が雇用調整の対象になったり、緊急事態宣言の発出による小学校の休校や保育園の休園で、就職活動を見送る方が多くなっていると思われます。

WI藤井:これから県としてどのようなサポートが必要だと考えられていますか。

牧口さん:広島県としてはテレワークや時短勤務など柔軟な働き方を支援していくということが必要であると考えています。
また、働き方改革や共働き世帯の増加により、結婚・育児・出産時の離職率が徐々に減ってきていますが、やはりそこの部分で離職しなくても働き続けることができるようにしていきたいと思っています。

WI宮川:私たちが数年後広島で働く日がきたら、どんなことを意識したらいいのかなと思っていて。県内の女性たちの働き方を日々見聞きされている牧口さんからアドバイス頂きたいです。

牧口さん:アンコンシャス・バイアス(注)の話にも繋がると思うのですが、例えば、重いものを運ぶのは男性の仕事という職場も多くありました。しかし今は、女性でも楽に運べる運搬道具が作られるなど、技術の進歩で女性が活躍できるための環境整備を行う企業も増えています。この業種は男性職場だから女性は入れないといった思い込みは、働く側の女性も、受け入れる会社も、双方が考え方を転換していく必要があります。

また、自分自身がどんなキャリアを歩んでいきたいのか、「〇年後にはこんな働き方がしたい」「こんな仕事がしたい」「趣味と仕事を両立したい」など、キャリアプランを考えて中長期の目標を設定していくことが大切だと思います。変化が激しい時代において、望んだ道をすんなりと歩んでいくことが難しい場合もあります。「こうなりたい」という自分の姿を具体的に思い描くことで、困難を乗り越える工夫をしたり、協力してくれる人を見つけ、自分らしいキャリアを歩んで行くことができるのではないでしょうか。

悩み解決に向けた様々な手段を知るきっかけになっているWEBサイトや相談窓口

WI浅尾:「Hintひろしま」や「もちーとひろしま」のようにホームページで発信することで、より多くの人に情報を届けられると思うのですが、何がきっかけで立ち上げることになったのでしょうか。また、サイトを立ち上げてからの反響や要望、女性たちが抱えている問題があれば教えていただきたいです。

牧口さん:広島県では、県内企業が取り組む働き方改革の優良事例や、女性の就業継続、人材育成、女性管理職登用の優良事例などを、県内の企業や働く女性に届けることで、働き方改革・女性活躍を促進することを目的に、2017年(平成29年度)にWEBサイト「Hintひろしま」を立ち上げました。また、2019年(令和元年度)には、働く女性を応援するWEBサイト「もちーとひろしま」を開設し、各種セミナーのご案内やお悩み相談室などを掲載しています。「もちーとひろしま」のお悩み相談室では、「仕事につまずいている女性が、上司に対してどのような関わり方をしたら良いか」、「パートナーに対してどうやって育休を取らせたらいいか」などの相談も寄せられています。

当課の取組としてWEBサイトの運営以外にも、企業経営者や管理職層を対象とした女性活躍促進のためのセミナー開催や、離職した女性や再就職を希望する女性の就職を支援する相談窓口「わーくわくママサポートコーナー」の運営等を行っています。
「わーくわくママサポートコーナー」では、再就職を検討するにあたり、仕事と暮らしの両立や仕事の探し方、履歴書の書き方、子どもの預け先などの悩みを抱えた女性の相談を個別にお受けし、就活をサポートしています。
相談者からは、「解決に向けた様々な手段を知るきっかけになって良かった」「相談に乗ってもらい心が軽くなり次に進める」といったご意見などもいただいております。

やりがいは、講義の参加者から直接声を聞けること

WI沖中:お話を伺って広島県として女性たちがより選択肢を得られるように沢山の支援や取組をされていることを知り、これから働き出す身として心強いなと思いました。
今回私たちのまちの自慢人シリーズとして発信したく、池田さんに働き方改革推進・働く女性応援課で働く中で大変なことや、やりがいについてもお聞きしたいです。

池田さん:企業の方や、セミナー講師の方とのやり取りなど、色々な方面での調整が必要になってくるので、自分の中で業務を整理しながら進めていく事が少し大変だと感じることもあります。
やりがいについては、講義が終わった後に参加者の方から「参加してよかった」と直接ご感想を聞くことができるため、とてもやりがいを感じています。
「もっとこうしてもらえたら良かった」というご意見をいただくこともあるのですが、「こういうニーズが、こういう視点で必要なのだ」と思い、次に繋げることができるという点でもやりがいを感じています。

WI吉屋:池田さんご自身のキャリアについても伺いたく、、このお仕事に関わる前と現在のお仕事で意識変化などがありましたら、教えていただきたいです。

池田さん:このお仕事に関わらせていただく前は業務内容を理解したり、仕事を覚えることで精一杯でしたが、このお仕事に色々と関わらせていただくうちに、業務の目的が明確になって自分がどこに向かって仕事をしているのか感じることができるようになりました。そういった意味では意識の変化はあったのかなと思っています。

それぞれの夢や希望に挑戦することができる社会を実現したい

WI宮川:最後に高校生、大学生、社会人初期の読者にメッセージを頂けますでしょうか。

牧口さん:広島県では、「県民誰もが、仕事や暮らしに対して抱く希望をあきらめることなく、それぞれの夢や希望に挑戦することができる社会の実現」を目指しています。

県内にお住まいの大学生や高校生の皆様は、「将来、こんな仕事がしたい」、「こんな暮らしがしたい」と考えをお持ちだと思います。また、就職されるにあたっては、「ライフイベントと両立しながら安心して、自分の能力を発揮して働きたいとお考えでしょう。

こんな時には、キャリアプランをしっかりと考えていただきながら、夢や希望に向けて挑戦していっていただきたいです。
広島県では、これからも女性の皆様を全力で応援していきます。

WI藤井:今回お話を伺い、地元広島県の取組について詳しく知ることができました。私たち自身も就職活動でつまずいたときや、結婚・出産・育児などライフイベントがあった時など、様々な場面で活用していきたいなと感じました。また、これから就職活動をしていく中で自分のライフプランやキャリアプランをどうしていきたいか考えて行動していきたいです。
本日はお忙しい中、取材させて頂き、ありがとうございました。

(企画・取材・執筆:浅尾ななみ、沖中亜優、藤井一葉、宮川夏歩、吉屋遥香|編集:大山友理)

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