「ファーストクラスに俺は乗る！」

高一の春、空道青年は決意し、ファーストクラス同好会を立ち上げた。
ファーストクラスの知識やマナーを日々研究。
部室に手作りで飛行機内を再現し、あらゆるシミュレーションも行った。

高校3年間は新千歳〜那覇間のようで、北大東〜南大東間のようにあっという間のフライトだった。目指すはファーストクラス制覇だが、ビジネスであれ、エコノミーであれ、大切なのは『余裕』を持つことだと学んだ。

搭乗するのには資金も必要。
ということで、卒業と同時に仲間と起業した空道。

会社名は『エアージョーダン』。
冗談みたいな本当、ファーストクラスにふさわしい人材を育てる会社だ。

会社は軌道に乗り、ついに空道がファーストクラスに搭乗する日がきた。
シートに体をあずけ、広々とした足元を確かめ、シャンパンを一口。

「俺の人生の特等席は今だ」

離陸する前から、空道の期待はすでに大空を飛んでいた。

(400字)

【副題】THE FIRST CLASS DOWNLOAD

今週も参加させていただきました！いつもありがとうございます！

真夜中に書き上げ、一晩寝かせてから投稿しようとした結果、お題発表前に間に合わず…来週こそは、きっと！

今週のお題は副題から察した方もいるかもしれませんが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』をヒントに考えてみました(THE FIRST TAKE説もありますが)。

なのに、冒頭の第一声は、完全に大人気海賊漫画のアレではないかと…(SLAM DUNKの台詞から考えたつもりが)。

とはいえ、作品は違えど、目標を掲げたり宣言することは強いし、やっぱり大切だなぁと(仲間や情報や運も集ってくる)書きながら思ったりしました。

どうか楽しんで読んでいただけますように！