自分の健康は自分で守る(プレゼンティーイズムとアブセンティーイズム)
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
日本経済新聞にこんな記事がありました。
仕事に対して熱意があるかどうか。これに深く関連する話だと思います。
「会社には行くけど、なんか嫌だなぁ」と思っていれば、その状態は自身の健康を害していきますし、その状態で仕事をしていても、生産性が上がるはずありません。
目的意識を持って主体的に働いている人に対して、プレゼンティーイズムの状態(会社に出勤して仕事をするものの心身の不調で生産性が低下している状態)の人は「働かされている」という気持ちになっている可能性もあります。
しかし、人が皆、精神的にも身体的にも強いわけじゃありません。
目的意識を持っている人でも、仕事を通してプレゼンティーイズム状態になってしまって、熱意が下がってしまうということもあるでしょう。
新たな気持ちで会社に入る人は少なからず熱意を持っているはずなのに、働く中で熱意がなくなっていってしまうわけです。
そこには何かしらのキッカケがあるはずなので、そのキッカケを意識することが大切なのかなと思います。
以下の記事に離職要因に関して言及していますが、離職する理由にはいくつかの種類があります。
言い方を変えると、働き続ける理由にもいくつかの種類があります。
それらの傾向を抑えることが大切です。
あとは、離職理由が生まれるキッカケになった出来事があるはずなので、そこを押さえることこそ大切なのかなと思います。←これが難しいんですけど。
その人が働く中で日々どのような情報に触れて、どのような気持ちになるかなど、それだけでも全てを把握することなんてできないんだから、何がキッカケで「辞めようかな」と思い始めたかなんてことは、掴みきれない情報だったりします(辞める本人すらもわからない可能性すらある)。
だからこそ、プレゼンティーイズムを気にしながら、管理する側やマネジメントする側だけじゃなくて、「自分の健康は自分で守る」という意識を持ちながら働く人を増やしていきたいなと思います。
健康管理も主体性が大切ですから(会社としての整備ももちろん大切)。
プレゼンティーイズムに似てる言葉として、アブセンティーイズムという言葉があります。
プレゼンティーイズムの先にアブセンティーイズムがあり、アブセンティーイズムの状態になってしまうと働けない状態になってしまいます。
以下に記載するように、アブセンティーイズムよりもプレゼンティーイズムの方が企業においてかかるコストが高いし、生産性においても影響が大きいというデータが出ているので、プレゼンティーイズムの状態に注目が集まるのもわかります。
上の図からはこんなことが読み取れます。
下の図からはこんなことが読み取れます。
プレゼンティーイズムとアブセンティーイズムの大きな違いは、「まだ働けている状態(プレゼンティーイズム)」か「働けていない状態(アブセンティーイズム)」かということ。
この違いは、1人の人の人生を考えると非常に大きな違いです。
「まだ働けている状態(プレゼンティーイズム)」を脱する為に必要な施策と、「働けていない状態(アブセンティーイズム)」を脱するのに必要な施策は、全然違いますからね。
個人の状態を考えても、精神状態の違いがあることは容易に想像ができます。
働けていない状態に一度なってしまったら、そこから抜け出すのはそう簡単じゃありません(過去に何人も見てきました)。
これは、企業で健康経営の指針を出すとか取り組みを進めるとかも大切ですけど、個人で知識を持って冷静に判断することも大切です。
「まだ働けている状態(プレゼンティーイズム)」と「働けていない状態(アブセンティーイズム)」との違いを知り、自分にとって何が必要なのかを冷静に判断できるようになることが、とても大切なんだと思います。
引き続き、キャリアに関連する研修を実施する中で、その大切さを伝えていきます。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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