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ハラールラーメンを食べてきた!!

中華料理と言えば何が頭に浮かぶだろうか?
ラーメン・餃子・炒飯…多くの日本人は気にもしていないだろうが、代表的な中華料理の大半には豚肉が使われている。そのため私はムスリムになってから中華料理を食べる機会が非常に減った。


先日、ふと中国茶を買いに中華街に出かけてみた。コロナ自粛の影響もあってか普段より人出が少ない中華街を散策していると、ふと「蘭州」という文字が目に入った。

蘭州とは中国の甘粛省にあるイスラム系民族「回族」が多く住む地域である。そのため「蘭州料理=清真料理(ハラール)」とされており”ムスリムでも食べることのできる中華料理”の代名詞ともなっている。特に「蘭州拉麺」は豚肉の代わりに牛肉を使用し、あっさりとしたスープが特徴的で”ムスリムでも食べられるラーメン”として世界中で人気を集めている。

都内でも食べられる店は数件しかなく、ここ数年は口にできていなかった。
まさか中華街で蘭州拉麺が食べられるとは思っていなかった私は迷わずその店に入った。

日曜の午後4時、昼食と夕食の間の時間帯ではあったものの店内は満席であった。時々聞こえてくる会話から客は中国人が大半だったようだ。
中国では街中で清真料理の店を日常的に目にすることができる。清真料理は決して”ムスリム向けの料理”ではなく、あくまでも料理の1つのジャンルとして確立しているのだ。そう考えると、日本に住む中国人も蘭州拉麺をはじめとした清真料理が食べたいうニーズもあって当然だろう。

いずれにせよ、ようやく中華街で気軽に清真料理が食べられる店を発見できた。

数年前から中華街の某レストランでもハラール中華の提供開始している。しかし、このハラール中華は要予約なうえに1人3万円からのコース限定だ。もちろん接待の場面などで高価な料理が必要な場面はあるだろう。だが、この高価な中華料理を何人の人が口にしたのだろうか?

日本でも中国のように”ムスリムでも食べることのできる中華料理”が増えることを願うばかりだ。


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