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いろいろ考えすぎてしゃべるのが苦手になった話

「え? 私、全然しゃべれないや」

びっくりした
最近、人と会って話すとしゃべれないのだ

何を話したらいいのか分からない
何をしゃべっても
余計なことを言ってる気がする

なんか、気まずい雰囲気になってる?!

なんだこれは!!


言葉が出ない


最近
新しい人や久しぶりの人と
話す機会が増えた

でも、話した後の自己嫌悪というか
1人反省会が昔とちょっと違う

昔は
「あーあ、あの一言余計だったな」
とか
「あの言葉で相手が嫌な思いしてないかな」
ということが多かったのに

最近は
そもそも会話が
成り立っていない気がして
相手に申し訳ない

そんな感覚なのだ

昔から喋るのは苦手だった

私は昔から余計なことを言ったり
自分のものさして考えた発言をしたり
色々失敗してきた

うまくコミュニケーションを取れる人が
羨ましくて真似をしてもうまくいかず

時には無意識に相手を傷つけたり
相手の言葉に自分も傷ついたり

失敗を繰り返しては
落ち込み
人と話すことが苦手

もう、いっそ黙っていようと
聞き手でいるようにしてみた

すると相手がしんどそうに
する時があったり
気まずい時間ができたり

あー、やっぱり私は人見知りだ
コミュ障だ

人と話すことがもっと苦手になった

当時私の職場の影響も大きく
「あの人この前こんなこと言ってたよ」
「ありえなくない?」
なんてネガティブな話をよくする人がいた

聞こえてくると
「私のことかな?」
「また余計なこと言っちゃったかな?」

そう考えれば考えるほど
人と話すことが怖くなり
余計なことが何か
考えるのをやめ
人と関わらず
黙って過ごしていた方が平和

そう思ってコミュニケーションは
最小限にしていた

でも、環境が変わり
私の話を否定せずに
聞いてくれる人がいたり
安心して話せる場所を見つけると
人と話すのがちょっと楽しくなった

でも、楽しくなってきたところで
人との関わりが突然遮断された。

自分の力ではどうしようもできない
人と関わる機会が減って3年…

そろそろ
新しい人とも対面で話してみよう!
久しぶりの人に会いに行こう!

そう思って出掛けてみた

すると

わからない!

何を話したらいいのか!!


カフェで飲み物を注文する
天気の話をする

ヨシヨシ、ここまでは大丈夫。

でもその次だ

「最近どう?」
「元気だよ。元気だった?」

さて、どうする??

私の話をしたらいいのか?

…そもそも私の話しなんて
相手は興味あるのだろうか?

相手に質問すればいい?

…相手のプライベートに
どこまで踏み込んでいいの?

じゃあ、相手の話を広げればいい?

…会話泥棒になってない?
変なマウントになってない?
あれ? これって私の感想ですよね?

この言葉は無意識に相手を傷つけてないか?
差別的な発言になってないか?
ハラスメントになってないか?


頭の中でぐるぐると考えすぎて

言葉が出てこない!!!

全て余計なことに思えるのだ!

コンプラフィルターが増えた

おそらく人と話す機会が減って
家族やよく知る人とばかり話していたから
何も考えないでこの3年を過ごしてきた

その間に世の中も大きく変わって
相手を傷つけない
個人を大切にするということが
重視されるようになった

いざ、話そうと思うと
考える。

”私の発言の中に
相手を傷つける言葉はないか?”

コンプラフィルターに引っかかる
言葉がないか注意する

うーん、わからない…
無難なことを言おう

そして人との接触を
できるだけ避けるために
短時間で効率よく相手に伝える方法も
意識するようになった

すると、この無難なことは
話す必要があるのだろうか?

なんだか全てが
余計なものに見えてきたのだ

そうなるとしゃべることがないのだ!!

こうして、立派なコミュ障として
会話が成立しなくなった私はある日
友達と夕食を食べにいくことになった


4年振りに会う友達

「口下手」「会話」なんて検索したり
対話の本を買ってみたりする

前日から明日は何を話したらいいのか
イメトレをする

あー、うまく話せる自信がない
もう正直に話そう

レストランに入って
「久しぶりー! 元気だった?」
と言ってメニューを受け取る

さぁ、きた。何を話す?
もう、いい言ってしまおう

「最近、私本当に会話がうまくできなくて
 なんか変な感じになったらごめんね」

まだメニューも決めていない時点での
私の発言に友達が
「どうしたの?」と確認する

そして、とりあえず注文をして
料理が来るまでの間に
今の私の状況を話したのだ

すると友達が言った

「そんなに考えなくても
 相手がちゃんと選んでくれるから
 全部自分が選ばなくてもいいよ」



そっかー

そうだ
相手だって言葉を受け取るか受け取らないか
選択ことができるのだ

私が今、友達の言葉を受け取ったように
相手からもらった
大事だと思える言葉を選んだり

その意見は私とは違うと思えば
受け取らなければいい

そうでもない
どちらでもない言葉は
”余計”ではなく流れていく言葉なのだ


会話の中で全ての言葉を
相手に受け取って欲しいと思っていたから
変なことになっていたのだ!

相手の言葉を全て受け入れると
しんどくなったり
傷ついたりするのだ

なるほど!


友人のおかげで
私はようやく
スランプ? から抜け
考えすぎず
でもちゃんと考えながら
話せるようになってきた

久々に車を運転する時や
久しぶりに泳ぐ時のように
最初はドキドキするけど
やりながら感覚を思い出していくしかない

少しうまくいかないと
すぐ苦手だと決めつけてしまう
それも私のクセだ


今は世の中が色々変わって
以前までは普通に使っていた言葉も
引っ掛かることがある

すると
その”コンプラフィルター”を意識しすぎて
自分の発言に臆病になったり
相手の発言にいちいち引っかかったり…

そんな時は友達の言葉を思い出す

相手も、自分で選ぶことができる

自分も、嫌な言葉を受け取らず
選ぶことができるのだ


yakko






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