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ALASKA 2


2007.August


今日は朝から即出発。

目指すはアラスカ北極圏。Arctic Circle

ここから北極圏までは距離で計算すると8時間くらいはかかると思われる。

600kmのドライブだ。

本来は飛行機で行く予定だった。
しかし、フェアバンクスの初夜、出会ったキャンパーの話で気が変わった。
『今日、レンタカーで北極圏まで行ってきたわ。最高のドライブだったわよ!』
『えっ??? 自分の運転でいけるの???』
『道は悪いけど行けるわよ。あなたたちも車があるのなら自分たちで行くべきよ☆』
こんな会話があったら誰でもチャレンジしちゃうよね。


途中からは舗装が無く、かなりヘビーな道が続くと色んな人から聞いている。飛行機で行くよりうーーーんと安いし、バスで行ってもどうせ同じ道だからこりゃー行くっきゃないでしょ!
道は簡単。 北極圏へ向かう道は一本。
こいつをひたすら北上あるのみ!
おっくんとみちとぼくとマユポン。みんな交代でドライブ。

途中、小動物の死体が沢山落ちている。
気をつけないとウサギやリスが飛び出してくる。
ハリネズミの死体も落ちている。
気をつけような!とおっくんと話していると、ウサギがピュンと飛び出してくる。危ない。危機一髪だ!

ひたすらに大自然を北へ北へと進む。
山と森。
いったいアラスカに入ってからというもの、いくつの森を超え、いくつの山を越えたのだろう。

どれだけアラスカには自然があるんだろう。


だって、どこへ行っても途方も無い自然があるのはあまりにも不思議すぎる。本当に地球上でも稀な凄い土地なんだなー。

北へ行けば行くほど寒くなるのかと思っていた。
でもありがたいことに夏はそうでもないようだ。
今が春や秋ならこうはいかないだろうな。きっと春や秋でも厳しい寒さだろう。

ましてや冬の北極圏など、ぼくらが足を踏み入れる事ができるほど甘い自然なはずが無い。
人間なんて寄せ付けない、強烈な大自然の姿がそこにはあるのだろう。

正直、そういう季節にも思いっきり興味がある。
今は夏を楽しみ、生命の恵みを全開に受け、最高の季節に最高の旅をしている。

だけど、ここ最近思う事は、アラスカをメチャメチャ好きになってきている。そして、アラスカの秋も冬も春も体験したい自分が居る。
やはり、好きになった土地は四季全てを味わいたくなるようだ。

今までの自分なら、わざわざ寒い冬なんてヤダね!って思っていたかもしれない。だけど、カナダに一年住んでみて分かった事がある。
長い冬を越えた後の春や夏っていうのは素晴らしい!
味わい深さが全然違うのだ。
ただ単にベストシーズンを旅するだけでなく、四季を知った上で季節のめぐり合わせも感じたい。

冬の厳しさを少しでも味わった上で巡ってくる春と夏を、そして秋の真っ赤な紅葉を全身で感じたいと思った。

とにかく、7月のアラスカは暖かく、緑が深く、花が咲き誇り、至る所でベリーが実をつけ、渡り鳥は舞い戻り、川には数千万匹の鮭が産卵のため戻ってくる。
海にはプランクトンが大発生し世界一の栄養たっぷり状態になる。
そこへハワイからクジラたちがニシンや鮭を求め栄養補給に帰ってくる。
海の生命、山の生命ともにとっても豊かで、まるでこの短い夏に大急ぎに咲き誇るかのように輝いている。
これが夏のアラスカだ。

北極圏に近づくにつれ、辺りの山は幻想的な自然を見せてくれる。
タイガの森が永遠に続く。

ファイヤーウイードというピンク色の夏の花が一面に咲き乱れ、山が丸ごとピンクになっていたりする。
こんなに北極圏がカラフルだったなんて!
緑もすごい!!
たまに大きなワタリガラスが北極圏の山を優雅に舞う。
すげえ。


距離はハンパじゃないけど、このドライブは素晴らしい。

疲れるどころか、初体験の連続にむしろ力が湧いてくる。
こんな景色見たことが無い。

辺り一面、山火事で木が丸焦げエックスになっているエリアもあった。

北米の夏は乾燥しまくっているから火事には本当に気をつけないと。
日本の気候とはまるっきり違うからね。
その分スーっと爽やかで超心地よいし、焚き火は簡単でいいけどね!

車を走らせていると、途中でなんと歩行者がいた!
こんな山奥で歩いている人なんて・・・・・
なにしてんだろう?
近づいてみると、どうもヒッチハイクしているみたい。

ブーーーンと、通り過ぎてからすぐに止まった。

おれたちが乗せてあげないと、この人どうなっちゃうんだろう?と素朴に思い、これは乗せないと可愛そうだ、と自然に思った。
北極圏はそんなところ。 だーーーーーーーれもいない。
乗せてあげる事にした。

そのおじちゃんの名前はルーイ。
アメリカのミシガンからやってきた旅人のおじちゃんらしい。
60歳くらいだろう。
なまりが強く、最初は何話しているかよく分からなかったがだんだん慣れてきた。
おっちゃんは寝袋一つしか持たず、ヒッチハイクで旅をしている。
この先、北極圏を超え、北の地の果てデッドホースまで行くようだ。
一人でそんな最果ての地まで行って何を感じたいのだろう???
世の中は広い。いろんな人がいるもんだ。

北極圏までは、新しい相方が加わりキレイなところで止まったりしながら、
のんびりドライブを楽しんだ。

結構、人懐っこくて良い笑顔のルーイはマユポンやミチとも大分打ち解けてきた。
唯一の荷物の寝袋の中に、インスタントカメラを2つ持っていて、キレイな場所でぼくらと同じように写真を撮っていた。

かわいい!

虹が出た時もうれしそうにインスタントカメラでパシャパシャやってたな!

ついでに虹の話だけど、アラスカに着いてからというもの、虹に恵まれてる。

2~3日に一度は虹を見る。

これってすごいことだよね。 やっぱりこういうミラクルな土地ってあるんだね。
アラスカってホントすごい土地だよ。


夏はこれだけ美しいでしょ。花もすごすぎるしさ。

で、秋はもちろん超キレイでしょ。紅葉すごいってよ。 地面は真っ赤なじゅうたんになるって。

で、冬はオーロラがあるもんね。 これまたすごい世界だと思うよ。絶対。

そして、長く暗い冬の次に巡ってくる美しく短い春。これも絶対最高だよね。

いやー、アラスカはミラクルだわ。 

大自然。  
超自然。

こんな感じだよなー。



いよいよ北極圏に着いた。
Arctic Circle。
ここが北極圏かー。

想像の北極圏とは違っていた。

そこには山があり、木があり、花が咲き乱れ、ブルーベリーの実があふれ、リスが走り、鳥が舞っている。


しっかりと生命があった。

きっと冬は真っ白の、白のみの世界なんだろうなー。

ここに来て、こうして今現実に目の前に広がる北極圏の自然を眺めている。

しかも愛する人と仲間と一緒に。

おれは恵まれているなー。 幸せものだ。
ありがたい。

がんばろう。
自然にそういう気持ちにさせてもらった。


自然から教わるものが沢山あるということをアラスカへ来てより知ったと思う。そして感動も町よりも自然に沢山あると思った。
何度感動したことか。

やっぱり、人生で感動する時間をたくさん過ごすという事は人生においてとても大事な事だと思う。

何をしたいか?感動したい。
感動できる場面に沢山会えば会うほど人は豊かになっていくような気もする。



北極圏でルーイとは別れた。彼は、またヒッチをしてデッドホースまで行くんだな。
GOODLUCK!

ぼくらはまた来た道を折り返した。
300kmくらいは未舗装の山道だ。
アジアの山道に比べれば断然ましだが、ずっと車を走らせるにはひどい道。
それでもなんとか、舗装のところまでやってきた。

そして、ぼくからミチへバトンタッチ。
フェアバンクスまでミチの運転だ。
多分夜中の10時着くらかなー。

とか思ってたら、

ズコーン!
ガコンガコンガコン・・・・・・・

『なんか変な音するよ。』車を停めてみた。

ドッヒャーーーーー!!
ついにきましたー!!!
ファッキン パンクだーーーーーー!!!!!
おーーーい!どうしよー!

自慢じゃないけど、タイヤってどうやってくっつけんの?
残念ながら誰も知らない・・・・・

しかも、この時間は微妙・・・ 人滅多に通らないし。。。
でも、ここで止まっているしかぼくらにできることはない。

あーーーーーあ。
待つことしばし。

車が通りかかった!
STOP STOP!!!!!
止まってくれた。

事情を説明したら、すぐに手伝ってくれた。
というか、むしろ全部やっていただいてしまった。
あー情けない。 
すんません。
手も油と泥でギトギト。申し訳ないです。
ジャッキアップの仕方など、色々と教えてもらい、おかげさまでタイヤお交換終了。しっかりお礼を言ってお別れした。

マジで九死に一生。 ありがたかったーーーーー。

もしこれが北極圏付近で起きていたら・・・・・・・・・・・・・・・
想像するだけで恐ろしい。
まあ、あれだけの道を一日ずーーーっと走ってきたからなー。。。
ブリブリブルーベリー号、おつかれーーー!
明日はキレイに洗車してやろう! つうか、こんだけ泥んこだと恥ずかしい!

ま、そんなこともありつつ、なんとか無事に到着。

クタクタだったけど、最高の一日になった☆

良い経験!感謝!

この晩は、テンションが高くって朝方まで語って盛り上がったー! 
ピース!


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