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Ecuadore


2009.May

数ヶ月旅したメキシコからついに南米へ。


エクアドルに着くと、予定外の寒さになんじゃこりゃ!ってなった。
だってエクアドルって赤道通ってるんじゃないの???

暑さを予想してたけど、首都のキトーは標高が2000mを超えているので結構冷えるのだった。。。
いやーーー、びっくり。

ぼくらはスリが多くて有名な市バスに乗り、周りの乗客に過剰にかんぐりながらスクレという有名な安宿へ向かった。

スクレはコロニアル調の素敵な建物が連なる旧市街にある。
しかし夜になるとこの辺りの治安はとっても悪いらしく、確かに人影もかなり少なくなる。

宿にはコロンビア人のアーティストやジャグラー達の他に日本人が結構泊まっている。
とっても日本人びいきの宿で、従業員はみんな明るくてフレンドリーだ。

でも、ぼくらはここにはあまりのんびりせずに、キトーから2時間ほど北に位置する小さな村にある
コミュニティへ向かった。

ぼくらが向かったコミュニティはイギリス人の女性二人とオーストリア人の男一人で運営していて、周りには自然の他に何もないアンデスの山の中にある。
彼らは購入した広い土地で有機農園を作り、ヤギでチーズを作ったりしながら自給自足の暮らしをできるコミュニティを目指している。

色々な仕事があるため、ボランティアの旅人を受け入れ、仕事を手伝ってもらう一方、食事と寝る所を提供している。エクスチェンジ(交換)だ。

とっても広いどこまでも見渡せるような敷地にはヤギとロバと鶏も住んでいる。


ぼくらが到着すると、ボランティアで着ているカナダ人のジェームスが扉を開け迎え入れてくれた。

ちょうど夕飯ができたところで、他のボランティアの人たち4人と顔合わせし、みんなでおいしい
ベジタリアン料理を食べた。

ぼくらはここで2週間ほど農業やちょっとした建築などを手伝いながら住まわせてもらうことになっている。

このコミュニティは昨年の秋に始まったばかりで、まだまだこれからという時期。
ぼくらはオーガニックガーデンに種をまいたり、鶏小屋の土を耕して畑に変えたり、自由に花壇を作ったりした。

仕事は午前中に4時間やり、あとは自由。

みんなやりたい仕事を自由にできるのがとてもいい。

ぼくは農業に興味があるので土いじりが多い。アメリカ人のスコットとダニーも農業チーム。
みちは花壇作りが楽しいらしく、一人でレンガを並べて陰と陽を作ったり、太陽を作ったり、ストーンサークルを作ったりして面白そうだ☆

スコットランド人のマークはモンゴル式のゲル(移動式住宅)を設計から作るのに熱が入っている。

ジェームスは大の動物好きで、動物たちのお世話のみを一生懸命している。
コスタリカのジャングルでも動物たち相手に長期のボランティアをしていて、今はここでしばらく腰を据えて動物を面倒見るようだ。その後はボリビアのジャングルで動物の相手をしに行く予定だと楽しそうに話している。そんなジェームスは43歳☆

ここでは毎朝ヨガを7時からやることができる。
インストラクターの資格を持っているここのオーナーのニッキーか、ボランティアのカナダ人のケイティが教えてくれる。

ぼくもみちも毎朝のヨガが相当楽しみになっている!!!
ヨガはすごいねーーー! 運動の域を超えて、ピースフルに日々生きるのにとっても役立つ秘訣だ。

食事はみんな交代で作り、洗い物も交代制。
そして絶対的な決まりごとがベジタリアンのみ!!!ってことだ。

オーストリア人のステファンはかなり肉が食べたいらしく、ちょくちょく近くの食堂に行って鳥のから揚げを食べていた。ステファンは肉の話ばかりしている。

野菜が新鮮でうまいし、たくさんの種類をどれだけ使ってもいいので、ベジタリアンじゃないぼくらも2週間だし全然食事に満足できた。みちなんて元々あんまり肉はいらないタイプだから、むしろ
とっても良かったみたいだ。

でも、ある日オーナーのニッキーが旅行中だったので、残るみんなでたまには野菜以外のものを食べたいねー、という話になり、ステファンが持っているツナを食べることになった。敷地の中は魚も肉も厳禁なので、ちょっと歩いたところでピクニックをし、ツナ入りのチャーハンやツナ入りの炒め物をビールと一緒にほおばった。

ぼくらがお好み焼きと煮物を作った時はかなり大好評で、作りすぎちゃったお好み焼きもみんな残さず平らげてくれた。 イェーーーイ☆


毎日ゆったりと自然を感じながらピースフルな時間を満喫した。
パーマカルチャーの本を読んだり、スペイン語の勉強をしたり、ゲームをしたり。


そんなある日、すんごいことが起こった!!!

妊娠中のお母さんヤギがなんと出産したのだ!!!!!

一匹目を発見したのはみちで、花壇を作っていたら、ヤギがなんか子犬をと遊んでるなーーー、と思ったらしい。けど、子犬なんてここにはいない。
よく見ると、それは生まれたての子ヤギだった☆

ビビったみちは大騒ぎしながらダッシュで動物係りのジェームスを呼びにいき、それに気付いて
みんながヤギのところにダッシュした。

みんなが母ヤギを取り囲む中、母ヤギは時間をかけて二匹目を産み出した☆



いやーーー、あの瞬間は忘れられないねーーーーー。 

超感激。。。

子ヤギはすごいねーーーーー。

生まれて間もないってのに、20分後には何度も転びながらも自力で立つことを覚えて、歩き始めたんだから。更にお母さんからおっぱいを飲むんだからねーーー。。。 人よりずいぶんすげーーーわ。。。

すばらしい瞬間だったっす。

そんなこともあり、貴重な体験をたっぷりさせてもらい、ぼくらは最後にたっぷりお礼を言い、
みちはお礼に木の板に般若心経を書いてプレゼントした。ニッキーは大喜びだった☆

いろんな意味でいい土地を探して、そこで可能な限り自給自足な暮らしをするってやっぱり憧れちゃうねーーー。いい話も聞けたし、本当にここに来れて良かったな。

農業とかコミュニティに興味ある人は、ぜひこういう所でボランティアするといいと思うよ。
場所によっては仕事をすれば食費と滞在費が浮くしね☆

旅に混ぜるととってもいいと思います。


#行った国行ってみたい国

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