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知ると支える

いつぞやに押上で行われていた「そよかぜつながるフェス」での新しい募金体験の話だ。

2024年の元旦に起きた能登半島地震への募金なのだが、募金を宣伝するボードには、「募金していただいた方には、被災地の日本酒を少量ですが差し上げています」という触れ込みがあった。

要は、募金をすることで能登の地酒をいただけるというものだ。

このアイデアがすごいと率直に思ったのは、「やらない善よりやる偽善への誘導」と「募金による今と未来への支援」を感じたからだ。

ヒカキンがYouTubeで視聴者への募金を呼びかけることも、3月11日にYahooでの検索での1円募金があることも、やはり多くの人が募金に触れるということの大きな力があるからだと思う。
仮に多くの人が自分の小さい募金額でなんて…という「善に対する効力の足りなさ」を感じて募金を諦めてしまうと、この大きな力は発揮し得ない。
とすれば、お酒もらえるの?!という興味が諦めを打ち消してしまうのであれば、例えそれに「お酒目当て」という側面もあろうとも、能登にとっては絶大な力を届けることが出来ると思う。

また、お酒を通してより能登を知るきっかけを与えてくれるのが良かった。
募金を通したその瞬間の支援に対して、あの時地酒を飲んだなという思い出や、それを通して能登を知るきっかけを得て愛着を持つこと、ひいてはそのことをきっかけに将来のコミュニケーションを産む可能性すらある。

僕もこの日少ない額だが募金をして、1日でも早い復興を願った。
美味しい能登の地酒を空の元で飲みながら。

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