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イギリスの「EU離脱」について勉強しよう🇬🇧 -3分で読めます-

-そもそも「EU」って何❓-

EUは日本語で「欧州連合」「ヨーロッパ連合」と訳され、「European Union」の頭文字を取った名称です。

第二次世界大戦以降、荒廃してしまった「ヨーロッパの復興を推進」「戦争を繰り返さない枠組み作り」が優先的に考えられるようになりました。

EU 旗

↑EU(ヨーロッパ連合)のシンボル。欧州旗と呼ばれる。

その後、ドイツとフランス間の対立に終止符を打つ為に「ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)」という、両国の主産業を欧州の管理下に置く機関を設置します。

またそれに続いて経済圏をコントロールする「EEC(欧州経済共同体)」「EURATOM(欧州原子力共同体)」も設立されました。

欧州共同体

そして1967年に3つの機関が統合され、EUの先駆けである「EC(欧州共同体)」が設立されたのです。

 その後「ベルリンの壁が崩壊」、「冷戦の集結」、「ドイツの統一」などを経て、1993年の「マーストリヒト条約(EU設立の合意)」に至りました。

マーストリヒト条約

こうしてヨーロッパの秩序と平和、加えて経済の発展を目的に誕生したのが「EU(ヨーロッパ連合)」なのです。

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-EUに所属するとどんなメリットがあるの❓-

次にEUに加入する「メリット」についてお話しします。

メリットその1「ヨーロッパの平和と繁栄をもたらす」

ヨーロッパの国々は殆どが陸続きな為、戦争が勃発していました。しかしEUによってヨーロッパ全体が一つになり、互いの国を尊重する事で「平和」「繁栄」をもたらすようになりました。

ヨーロッパの戦争

メリットその2「国を自由に行き来できるようになる」

例えばフランスのパリにあるリヨン駅からは、スイスやイタリアなどのヨーロッパ各都市に向かう国際列車が出ています。

普通パスポートが無ければ国境を超える事は不可能ですが、EU加盟国同士は自由に行き来できるようになっています。それにより経済が回りやすく、また物流や通信環境の整備も容易というメリットがあります。

欧州鉄道

メリットその3「統一通貨『ユーロ』の存在」

EUが設立される以前は、もちろん国ごとに通貨は別々でした。しかし現在では「ユーロ」という統一通貨を用いる事で、両替不要でどこでも自由に買い物ができるようになっています。

これにより「物流を含むあらゆる分野の経済が活性化」するなど、大きな相乗効果が得られているのです。

ユーロ イラスト

メリットその4「経済の発展に大きな影響を及ぼす」

加盟した国々は、他のアジア圏やアメリカなどの国々に対し、「EU」として外交を行います。加盟国一つ一つの影響力は小さくても、EUとして巨大な経済圏を持って他国に対抗できるため非常に有利なのです。

またその巨大な経済圏により、「輸出の増加」「雇用の創出」が生まれるなど高い効果が期待されています。

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-イギリスのEU離脱「プレクレジット」について🇬🇧-

そんな良い事尽くしのEUですが、なぜイギリスは離脱してしまうのでしょう?

EUの加入によるデメリットと、その真相を最後にまとめていきたいと思います。

イギリスの離脱

EUは時代の流れと共に拡大し、加盟国は順調に増加していきました。しかしイギリスで行われた2016年の国民投票では、わずかな僅差で「EU離脱(51%)」の方が上回り、「離脱」を宣言するに至ったのです。

この出来事は「イギリス(Britain)」「Exit(離脱)」を組み合わせた、「ブレグジット」と呼ばれています。

ブレグジッド

イギリスの離脱の主な原因は、以下の理由とされています。

移民の流入:
EUに加盟する事で国境間の移動が容易になった分、職を求めた移民などが大勢流入し、国民は「仕事が奪われる」「イギリスらしさの消失」など懸念を抱いていました。
またEU加盟国同士は自由に公共サービスを受けられる為、イギリスの公共機関が移民で圧迫されてしまうの阻止するのも理由の一つでしょう。

EU離脱の国民投票

記事引用:NHK松木昭博
紫の「EUに残るべき」と答えた人が多いのは、ロンドン周辺とスコットランドと北アイルランド。大都会以外のところは、ほぼ「離脱すべき」の赤ですよね。

移民の人たちは邪魔者なのかというと、絶対そんなことはなくて。たとえば移民の人が多く従事する農場や工場での仕事は肉体的に大変だし、給料だって金融とかに比べれば安いわけで。

ただあまりに人数が増えて、それを自分たちで制限できないというのはやっぱりよくないという意見が郊外ほど強かったということなんですね。

ブレグジットに関しては以下の記事が参考になります。是非覗いてみて下さい。

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以上ここまでお読み下さった皆様、ありがとうございました。

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🌟参考文献

・https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/yojin/arc_96/eu/eu_intro.html(外務省)
・https://tabi-labo.com/281300/is-the-eu-worth-it-or-should-we-end-it(TABILABO)
・https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji9/(NHK)

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