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わたしの好きな映画「フランシス・ハ」

画像引用元: IFC Films

こんにちは。
本日は私の好きな映画について
書いてみたいと思います。

わたしの好きな映画
「フランシス・ハ」2013 
 


STORY
ニューヨーク・ブルックリンでルームシェアして
暮らす、モダンダンサー志望のフランシスと編集
者のソフィ。ソフィと暮らすため恋人からの同棲
の申し出を断り破局したフランシスと、憧れの
エリアで暮らすため、共同生活の解消を決めた
ソフィ。二人はそれぞれ新しいルームメイトと
暮らし始める。夢と現実に折り合いをつけていく
二人にはすこしずつ距離が生まれて。。

私がこの映画を大好きな理由は主人公の
フランシスを通して自分を再発見すること
ができるからだと思います。

これはあの時のわたしだ。
これはあの時の!といった具合に
忘れていた(否、忘れたいのかも)
過去の後悔やイタかった自分を思い起こさ
せてくれるのです。

それが不快でないのは、
この物語の登場人物(とくにフランシス)が
自分自身のことを好きだからだと思います。
彼女は少し変わっててイタくてダサいのに
誰より人生を楽しんでいるように見える。
むしろ不器用なところやそのダメっぷりが
魅力にすら思えてとにかく可愛いのです!

劇中の音楽がまた秀逸で、
フランシスの心が弾む場面で
デヴィッド・ボウイの“モダン・ラヴ”
が流れるんです。モノクロの映画だからこそ
音楽が彼女の心の機微を表現していてそれが
一層かがやきを増して私の目に映るのです。

フランシスはNYに住む
27歳のモダンダンサー志望の女性。
ダンサーになる夢を追いかけてはいるものの
まだ“何者”でもない。所属する劇団の経営難で
戦力外通告されてしまうし、初対面のひとばかり
のパーティーで場をしらけさせたり、友達との
ディナーのお会計をスムーズにできなかったり。
パリ旅行でも計画性ゼロでひとり手持無沙汰に
過ごしたり、友達優先しすぎて恋のチャンスを
逃がしたり。。

そういうダメな部分が私にもあるので、
見ていてグサッときたりもします。

でも、私はどうしてこんなにフランシスが
好きなんだろうと考えたとき、自分が彼女
のキャラクターに共感しているからだと
思いました。自分とフランシスが似ている
から彼女のことが好きなんだと。

そこからもっと自分の感情を掘り下げた
とき、それが共感ではなく憧れであること
に気が付きました。彼女の自分には無い
部分に私は強く惹かれていたのです。
それが、自分を好きでいることでした。
そこが私と彼女の大きな違いでした。

私は今までの人生で、自分の短所やできないこと
にばかりフォーカスして生きてきたように
思います。自分には人に誇れるような何かが無い。
手に職もない。趣味や得意なことを聞かれても
何も答えられないのです。

今まで生きてきて漠然と、何かを成し遂げたり
"何者か"にならなければ幸せにはなれないんだと
思っていました。でもこの作品に出会ってから、
ダメなところも含めて自分を好きになることが
できた方がよっぽど幸せなのではないだろうか?
と考えるようになりました。

彼女自身や彼女の日常が
キラキラ輝いて見えるのは

自分を好きになる

という私にとって永遠のテーマのような
ものを彼女が体現しているからなんだと
思います。

わたしも自分のことをもっと好きになれたら
自分の短所や出来ないことにも光を当てること
ができるのかもしれないと彼女を見ていて思った
のです。

私のように 自分のことが好きになれない
と思っている人に見て欲しい作品です。

最後までお付き合い頂き
ありがとうございます。

それではまた💫



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