『ガスパール/君と過ごした季節(とき)』にみる、南仏の風と人の優しさ
冒頭、いきなりの姥捨てに笑ゲキ。
一文無しのおばあちゃん(シュザンヌ・フロン)を迷わず助けたのはロバンソン(ヴァンサン・ランドン)。彼は幼いころ母親に捨てられて、困った人を放っておけないのだ。
一方、共同で海辺のレストランを準備するガスパール(ジェラール・ダルモン)は、妻が家出して以来、家族の絆にはうんざりだ。
再度姥捨てにかかるガスパール...だがロバンソンの庇護が実を結び、いつしか三人の暮らしに慣れていく。
目下失業中の男たちが、夜な夜な金持ちの家に忍び込んでは食糧を