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作品の墓場《エッセイ》

所詮は素人。
書き慣れてる人には敵わない。

ただ、書く事が好きそんな程度の私の作品を、もし葬りされる場所が存在するならば、ひっそり佇む墓地が良い。

何の知識もなく書く私の短編は、きっと自己満足だ。
色んな方のを読むにつれ、私のは果たして短編小説と呼んでいいのかすら分からなくなった。

書く事は好きだ。元々は詩を書いている。ショートショートも前は時々書いていた。
考える時間が楽しく、結末で裏切る書き方が好きだ。

今もその好きは変わらないのに、私の中の自信はゼロからマイナスへ向かっている。

私は所詮、創作者気質ではないと言う現実。

書いても書いても、自己満足で終わる。

私の書いた物達を静かな場所で眠らせてあげたい。
誰も訪れる事ない、小さなひっそりとした秘密の場所へ。

アイディアが浮かんでも、書く事を躊躇う自分が存在する。

また……暗闇の果てで独り。
最初から私は独り。

精神安定剤だけが寄り添う、もう10年以上。
片足は棺に入っている感覚。
もう寛解も完治もない事を、私の直感で察している。

この先もずっと、薬にしか頼れない。
そんな自分を葬りたいんだ、本当は。


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