18《エッセイ》
人にはそれぞれ、一本の大樹が植わっているのだと思う。
それは生まれた時と同時に、心の中に種が植わり
発芽し、心の成長や思考、行動に寄って枝葉を広げて行く。
時に降らない雨に樹は痩せ細り、倒れそうになる。
添え木は、気付かない内にそっと傍にある。
人が18年生きてくる過程は、決して短い時間では無い。
様々な困難や苦難を知り、他人の思考と自分との違いに悩んだり、人間関係の基盤は既に出来上がる。
育った環境も大きく影響して行くだろう。
心の大樹も18年と言う歳月をかけて、どんどん葉が繁って、これからも沢山の花や実を付けていくだろう。
この先も、時に心折れ大樹が枯れそうになっても、根元の深部が腐らなきゃ、幾らでも成長して行ける。
沢山の物事の善悪を知り、経験し見る目を養う事が大切だ。
世の中綺麗事では生きていけない。
時に汚い事で穢され、傷付く事もある。
いい人ばかりじゃない。
それでも、腐ってしまわない限り、君が思い描く未来への鍵は何時でもその手の中。
大樹に寄り添う人達は、数じゃない。
お互いに分かり合えているか、それだけだ。
きっと大丈夫。
この先の長い人生で何度でも花を咲かせてやれ。
そして胸を張って生きて行け。
君の18年におめでとう。
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